K&Oエナジーグループ(1663)は、天然ガスやヨウ素の生産・販売を中心に事業を展開するエネルギー資源系の持株会社です。都市ガスの安定供給に加え、ヨウ素の分野では世界有数の生産・輸出規模を誇ります。近年はペロブスカイト太陽電池向けなど新たな需要への対応も進めており、資源エネルギー分野におけるユニークなポジションを築いています。今回は、同社の業績や財務、指標、今後の展望について詳しく解説します。
K&Oエナジーグループ(1663)―ヨウ素世界シェアと高財務健全性が光る資源株
株式データ
【銘柄名】K&Oエナジーグループ 【銘柄コード】1663 【上場】2014.1 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】鉱業 【17業種区分】エネルギー資源 【株価】2,717 円 【PER】10.66倍 【PBR】0.75倍 【EPS】254.9 【BPS】3,611.43 【配当利回り】1.77% 【配当性向】18.8% 【1株配当】48 【営業CF】138.42億円 【投資CF】-60.28億円 【財務CF】-14.93億円 【現金等】288.29億円 【自己資本比率】80.6% 【有利子負債】9.13億円 【時価総額】915億円 【ROE】6.6% 【ROA】5.2% 【公式サイト】https://www.k-and-o-energy.co.jp/ 【株主優待】株主優待なし
株価・指標から見るK&Oエナジーグループの注目点
K&Oエナジーグループは、PBR(株価純資産倍率)0.75倍と、純資産に対して割安感が見られる水準です。PER(株価収益率)は10.66倍で、エネルギー関連企業としては平均的な水準ですが、安定した利益水準と高い財務健全性を考慮すると、堅実な投資先として目を引きます。
配当利回りは1.77%と高配当銘柄とまではいきませんが、配当性向18.8%と余裕を持った水準で、減配リスクも小さい印象です。
- ROE(自己資本利益率)6.6%…安定感のある水準
- 自己資本比率80.6%…資本構成が非常に健全
- 有利子負債9.13億円…借入依存度が極めて低い
- EPS 254.9円…利益水準も着実に拡大
業績推移と特徴―資源価格と需要動向が業績に影響
売上高は2022年に1,062億円(前年比+60.8%)と大きな伸びを記録しましたが、これは天然ガスやヨウ素価格の上昇が影響しています。その後は2023年:963億円、2024年予想:924億円とやや減少傾向ですが、純利益は2023年:64.6億円、2024年予想:61.6億円と高水準を維持しています。
特にヨウ素事業は、医療や先端分野での需要拡大が続いており、直近でも生産量の増強や新設備の稼働が発表されています。天然ガス事業は大口工業用LNG販売の減少などでやや減収ですが、全体としては安定した収益基盤があります。
- 2025年度予想:売上1,000億円、純利益68億円と再び増収増益見込み
- 2026年度予想:売上1,070億円、純利益60億円の計画
- 連結従業員数は663名と効率的な組織運営
株主還元と配当の動き
K&Oエナジーグループは、安定配当の継続を基本方針としています。
直近の年間配当は48円(2024年実績見込み)で、過去数年にわたって着実な増配傾向が見られます。2022年の年間17円から、2025年予想では年間48円まで増配。配当性向は18.8%と余裕があるため、今後も業績次第で増配の余地があります。
- 2022年:17円
- 2023年:21円
- 2024年:22円→24円(予想)
- 2025年:24円(予想)
株主優待は実施していません。
初心者向け補足と注目ポイント
K&Oエナジーグループの特徴は、エネルギーと希少資源(ヨウ素)の両輪経営にあります。
ヨウ素は医薬品や半導体、液晶、太陽光電池など多様な分野で需要が拡大しており、日本は世界的な生産大国。その中でも同社はトップクラスのシェアを誇ります。
また、自己資本比率80%超、有利子負債が極めて少ない点は、資源価格の変動など不安定要因への耐性を高めているといえます。
- 安定した財務基盤で長期保有にも安心感
- ヨウ素の世界的需要増加による成長期待
- 一方で、天然ガス価格や為替動向の影響も受けやすい点は留意が必要
財務・キャッシュフローの状況
財務面では、現金等288億円、自己資本比率80.6%と極めて健全です。
営業キャッシュフローは138億円と潤沢で、積極的な設備投資(投資キャッシュフロー-60億円)も自己資金で賄える体質。借入金の少なさからも、資金繰りリスクはほとんどありません。
資産規模は1,194億円、純資産963億円と中規模ですが、利益剰余金は731億円と内部留保も厚いです。
- 設備投資:67億円(2023年度)
- 減価償却費:58億円(2023年度)
- 研究開発費:1.8億円(2023年度)
今後の見通しと投資家へのメッセージ
今後のK&Oエナジーグループは、ヨウ素の世界的需要増加にどう対応できるかが重要です。今期はヨウ素価格の調整や円安一服などで一部収益が鈍化していますが、長期的には医療・先端素材向けの需要増が見込まれます。
天然ガス事業は、国内需要の構造変化や電力会社の発電量動向により上下しますが、安定収益源として期待できます。
一方で、資源価格や為替の変動リスク、事業の集中度という懸念点もあります。
高財務健全性と安定配当を重視したい投資家には魅力的な一方、大きな成長シナリオを期待する場合は、ヨウ素や新規事業の拡大スピードがカギとなりそうです。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 3/5ヨウ素需要の伸びは期待できるが、天然ガスなど主力事業は横ばい傾向のため。
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🏛 財務健全性: 5/5自己資本比率80%超、現金潤沢で長期安定経営が可能な財務体質。
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🎁 株主還元: 3/5増配基調だが配当利回りは1%台、株主優待も実施していないため。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


