キヤノン(7751)―増配と事業多角化で注目、世界展開が進む電機大手
キヤノンは、カメラやプリンターなどのイメージング機器にとどまらず、医療機器や半導体露光装置など幅広い事業を展開する日本を代表する電機メーカーです。最近では増配や自己株買い、地政学リスクを意識した生産拠点再編など、株主還元や経営効率化にも積極的な姿勢を見せています。海外売上比率が8割近くに達しているグローバル企業であり、情報機器や医療分野など複数の柱を持つ点が大きな特徴です。
株式データ
【銘柄名】キヤノン 【銘柄コード】7751 【上場】1949.5 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】電気機器 【17業種区分】電機・精密 【株価】4,530 円 【PER】12.57倍 【PBR】1.26倍 【EPS】360.3 【BPS】3,581.36 【配当利回り】3.53% 【配当性向】44.4% 【1株配当】160 【営業CF】6,068億円 【投資CF】-2,973億円 【財務CF】-2,259億円 【現金等】5,015億円 【自己資本比率】58.6% 【有利子負債】5,234.05億円 【時価総額】68,288億円 【ROE】4.8% 【ROA】2.8% 【公式サイト】https://global.canon/ 【株主優待】株主優待なし
株価・指標から見るキヤノンの注目ポイント
キヤノンの株価は4,530円(2024年6月時点)で推移しています。時価総額は6兆8,288億円と、電気機器セクターでもトップクラスの規模を誇ります。PER(株価収益率)は12.57倍、PBR(株価純資産倍率)は1.26倍と、業界内ではやや割安感も意識されやすい水準です。
配当利回りは3.53%と高めで、配当性向も44.4%と安定しています。
自己資本比率は58.6%と財務の健全性も高く、有利子負債は約5,234億円に抑えられています。
ROE(自己資本利益率)は4.8%、ROA(総資産利益率)は2.8%と、収益効率は日本企業としては標準的な水準です。
- 増配傾向:1株配当は2022年の60円から2024年末予想では80円まで増加(年間160円)。株主還元重視の姿勢が鮮明です。
- 事業ポートフォリオの多様化:カメラ・複合機に加え、医療・半導体など成長分野も拡大中。
- グローバル展開:売上の約8割が海外。為替や世界経済の影響も大きいですが、世界規模の成長を見込めます。
キヤノンの注目ポイントをわかりやすく解説
キヤノンは国内外で高いブランド力を持つ企業です。従来のプリンターやカメラ分野だけでなく、医療機器や産業用機器、半導体製造装置など多角的な事業展開が進んでいます。
特にミラーレスカメラの分野ではプロ・アマチュア両方に強い存在感を示しており、画像処理技術は医療・監視分野にも応用されています。
直近では複合機や商業印刷機の拡販が業績を牽引し、販社構造改革による効率化も進んでいます。また、医療機器分野では一部でのれん減損が発生したものの、今後は回復が期待されています。
海外売上比率が約8割という点は、グローバルでの競争力を意味する一方、為替変動の影響も受けやすい側面があります。
また、2026年1月末までに最大1,000億円規模の自己株買いを予定しており、株主価値向上にも積極的です。
さらに、地政学的リスクへの対応として生産拠点を安定地域へ集約する動きも見られます。
財務・キャッシュフローの状況
キヤノンの直近業績を見ると、売上高は4兆1,809億円(2023年12月期)、当期純利益は2,645億円と堅調です。今後は2025年12月期予想で売上高4兆7,360億円、純利益3,640億円と増収増益が見込まれています。
営業キャッシュフローは6,068億円と潤沢で、積極的な設備投資(2,562億円)、研究開発費(3,373億円)も目立ちます。現預金残高は5,015億円あり、有利子負債を大きく上回る水準です。
自己資本比率58.6%と財務体質は堅固で、仮に投資や景気変動があっても耐性は高いといえるでしょう。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
キヤノンは、安定した収益基盤と多角化戦略を強みに、今後も堅調な成長が期待される企業です。特に、デジタル印刷やミラーレスカメラ、半導体露光装置、医療機器など成長分野への積極投資が続いています。
一方で、海外売上比率が高いため、為替や世界経済の影響を受けやすく、グローバルな地政学リスクにも注意が必要です。また、医療分野でのれん減損や一時費用が発生することもありますが、販社構造改革や生産拠点再編の成果が今後の収益改善に寄与する可能性も高いでしょう。
配当や自己株買いなど株主還元策も充実しており、長期目線で安定した成長を志向する投資家にとっては魅力的な選択肢となり得ます。ただし、短期的な業績変動や為替リスク、世界的な市況変化にも目を配る必要があります。リスクとチャンスをバランスよく見極めることが重要です。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 5/5事業多角化とグローバル展開で今後の成長余地が大きいと評価。
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🏛 財務健全性: 4/5自己資本比率が高く、有利子負債も適切にコントロールされているため。
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🎁 株主還元: 4/5増配傾向や自己株買いなど、株主還元策が積極的に実施されているため。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
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企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


