アルバック(6728)―半導体・有機EL向け成膜装置が堅調、今後の増配と先端投資に注目
アルバックは、半導体や有機EL分野で活躍する真空技術のリーディングカンパニーです。特にスパッタリング装置に強みを持ち、ディスプレイや半導体製造の最前線で不可欠な存在となっています。近年は、世界的な半導体・ディスプレイ需要の波に乗りつつ、既存装置の刷新や大型案件の受注などで業績を伸ばしています。
同社は1952年創業の老舗メーカーで、首都圏に本社を構え、生産・開発拠点も全国に展開。従業員数はグループ全体で約6,200人と規模も大きく、海外売上比率が7割に達するなどグローバル企業として存在感を発揮しています。
株式データ
【銘柄名】アルバック 【銘柄コード】6728 【上場】2004.4 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】電気機器 【17業種区分】電機・精密 【株価】5,035 円 【PER】14.59倍 【PBR】1.12倍 【EPS】345.2 【BPS】4,485.47 【配当利回り】3.26% 【配当性向】47.5% 【1株配当】164 【営業CF】171億円 【投資CF】-195億円 【財務CF】-27億円 【現金等】845億円 【自己資本比率】57.7% 【有利子負債】468.27億円 【時価総額】2,767億円 【ROE】9.7% 【ROA】5.2% 【公式サイト】https://www.ulvac.co.jp/ 【株主優待】株主優待なし
株価・指標から見たアルバックの注目点
現在の株価は5,035円で、PERは14.59倍、PBRは1.12倍となっています。半導体・電子部品関連銘柄の中では割高感はなく、むしろ安定的な成長期待を織り込んだ水準と言えるでしょう。配当利回りは3.2%台と高め、配当性向も47.5%と株主還元意識の高さがうかがえます。
- 自己資本比率は57.7%と財務体質が安定
- ROE(自己資本利益率)は9.7%、ROAは5.2%
- 時価総額は2,767億円で同業大手の中堅規模
また、研究開発費(133億円)や設備投資(215億円)も積極的で、成長投資に力を入れている姿勢が目立ちます。現預金も845億円と潤沢で、将来の大型投資や新規事業への布石も打ちやすい資本環境です。
アルバックの特徴と業界内での位置づけ
アルバックの主力は真空技術を活かした成膜装置やスパッタリング装置です。半導体やフラットパネルディスプレイ(FPD)、有機EL分野の製造装置メーカーとしては国内トップクラスの存在で、特にNANDフラッシュメモリーや最先端ロジック半導体の分野で需要が拡大しています。
一方でパワー半導体向けは足元で苦戦しているものの、国内外の先端品や大型有機EL装置の受注が堅調に推移。2024年に入り、既存の主力装置を10年ぶりにリニューアルし、納期短縮やデータ解析機能の強化などで拡販を進めている点も注目です。
主な取引先は国内外の大手半導体・ディスプレイメーカーで、海外売上比率は約70%。グローバルな顧客基盤と技術力の高さが、業績の安定感につながっています。競合には東京エレクトロンや芝浦メカトロニクスなどが挙げられますが、真空応用分野では独自性も発揮しています。
業績推移と配当の状況
直近5年間でみると、アルバックの売上高は2,000億円台~3,000億円台で推移し、特に2022年6月期には2,400億円を超え、その後もおおむね堅調です。2024年6月期は2,611億円、2025年6月期は2,750億円、2026年6月期には3,000億円と会社予想値で拡大が見込まれています。
純利益も同様に増加基調で、2024年6月期は202億円、2025年6月期は230億円、2026年6月期予想では300億円と、過去最高益更新が期待されています。
配当も連動して増配傾向にあり、2022年6月期の1株124円から2024年6月期は144円、2025年6月期は164円の予想。2026年6月期には182円~212円というレンジで、安定した株主還元が続きそうです。
財務・キャッシュフローの分析
アルバックは自己資本比率57.7%と高水準の財務健全性を保ちつつ、設備投資や研究開発にも積極的です。営業キャッシュフローは171億円と安定的にプラスを確保し、投資キャッシュフローは-195億円と積極投資型。現金・預金も845億円確保しており、有利子負債(469億円)とのバランスも良好です。
また、研究開発費は年間133億円を計上。先端技術や新製品への投資を継続し、業界内での競争力維持・強化を図っています。資本効率指標であるROE(9.7%)、ROA(5.2%)も業界中位~上位水準といえるでしょう。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
アルバックの今後の見通しとしては、半導体・有機EL分野の設備投資サイクルや、先端品の需要拡大が追い風となりそうです。直近では一部パワー半導体向けの受注の伸び悩みも見られますが、2026年6月期以降には本格的な回復が見込まれています。
一方で、半導体業界は景気動向や顧客の設備投資計画の影響を受けやすく、需給の波を受けるリスクも意識する必要があります。また、競合大手の動きや技術革新スピードも注意点です。
- チャンス面: 半導体・ディスプレイ分野の世界的な成長、既存装置のリニューアルによるシェア拡大
- リスク面: 市況変動や設備投資サイクルの影響、為替変動
この分野は専門性が高いですが、日本発のグローバル企業として技術力・財務体質ともにバランスの良い企業です。中長期的な視点での成長期待と安定した還元姿勢が特徴といえるでしょう。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 5/5半導体・有機ELの旺盛な設備投資需要を追い風に、売上・利益ともに過去最高更新を見込む成長局面。
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🏛 財務健全性: 4/5自己資本比率・現預金が高水準で、積極投資と安定財務を両立できている点が評価できます。
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🎁 株主還元: 4/5増配傾向が続き配当利回りも高めですが、優待は設定されていません。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
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企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


