商船三井(9104)―高配当・株主優待が魅力、安定財務で注目の総合海運大手
商船三井は、日本を代表する海運大手の一角であり、長い歴史とグローバルなネットワークを活かした総合物流企業です。国内外の幅広い貨物輸送に加え、環境対応や新技術への積極的な投資にも取り組んでいます。最近は高水準の配当やユニークな株主優待制度も注目されており、安定感と株主還元を両立する企業として個人投資家からも関心を集めています。
株式データ
【銘柄名】商船三井 【銘柄コード】9104 【上場】1949.7 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】海運業 【17業種区分】運輸・物流 【株価】4,675 円 【PER】9.61倍 【PBR】0.61倍 【EPS】486.5 【BPS】7,687.49 【配当利回り】3.21% 【配当性向】30.8% 【1株配当】150 【営業CF】3,142億円 【投資CF】-3,552億円 【財務CF】497億円 【現金等】1,131億円 【自己資本比率】56.0% 【有利子負債】15,204.78億円 【時価総額】20,076億円 【ROE】12.2% 【ROA】6.3% 【公式サイト】https://www.mol.co.jp/ 【株主優待】 権利確定月:3月 9月 権利付最終日:次回:2025/09/26 前回:2025/03/27 ・クルーズ船「にっぽん丸」や「MITSUI OCEAN FUJI」の割引券(100株以上で2枚、1,500株以上で4枚、3,000株以上で6枚)。1枚で1名1クルーズにつき10%割引(最大2枚で20%割引)、30日以上のクルーズは1枚で3%割引(最大2枚で6%割引)。 ・「さんふらわあ」フェリーサービスの共通クーポン券(9月のみ、100株以上で5,000円分1枚など)。 ・自社クルーズ・フェリー寄港地にちなんだ地域特産品等(3月のみ、300株以上を2年以上継続保有でカタログから選択)。
株価・指標からみる商船三井の特徴と注目点
商船三井の株価は4,675円、時価総額は2兆円規模と海運業界の中でも上位に位置します。PER(株価収益率)9.61倍、PBR(株価純資産倍率)0.61倍と、いずれも割安感がある指標となっています。これは業界全体が景気連動型であることや、直近の業績変動の大きさを市場が織り込んでいるためです。
配当利回りは3.2%台と高水準を維持しており、配当性向も30%台と無理のない水準です。1株配当は150円で安定した還元を継続中。自己資本比率は56%と財務健全性にも優れています。ROE(自己資本利益率)12.2%、ROA(総資産利益率)6.3%と、資本効率の面でも一定の評価ができます。
商船三井の強みと投資家が注目するポイント
商船三井の注目ポイントは、高い配当水準と独自の株主優待制度です。特に「にっぽん丸」などのクルーズ優待券は、旅行好きな個人投資家にとって実用性と特別感のある内容といえるでしょう。加えて、「さんふらわあ」フェリーのクーポンや、地域特産品を選べるカタログギフトなど、幅広い株主層に配慮した優待設計も目立ちます。
一方で、同社はLNG(液化天然ガス)輸送船や自動車船、エネルギー関連輸送などの分野に強みがあり、近年は環境対応や新造船投資にも積極的です。資本効率への意識も高く、ROEやROAの水準は同業他社と比べても魅力的です。
- 高配当&優待:配当利回り3%超、旅行・地域ギフトの優待。
- 財務安定性:自己資本比率56%、2兆円規模の資産。
- 成長分野への投資:LNG船・環境対応船の拡充。
- グローバル需要:世界経済回復時には業績回復弾力性も。
財務・キャッシュフローと業績推移のポイント
商船三井は、営業キャッシュフロー3,142億円、現金等1,131億円と堅実な資金繰りを維持しています。一方で、有利子負債は1兆5,200億円と大きいものの、自己資本比率56%で財務体質は安定しています。設備投資(3,362億円)や減価償却(1,024億円)も業界水準を上回っており、将来の成長に向けた積極的な投資がうかがえます。
売上高・純利益の推移を見ると、22年3月期に1兆2,693億円、23年3月期に1兆6,119億円、24年3月期は1兆6,279億円と増加を続けました。ただし、純利益は23年3月期の7,961億円から、24年3月期には2,616億円へと大きく減少しています。これは、持分法適用会社(コンテナ船関連)利益の大幅減少や、ばら積み船市況の軟化などが主因です。25年3月期以降も安定成長を目指していますが、外部環境の影響を受けやすい面は否めません。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
商船三井は今後もグローバルなエネルギー輸送や自動車船、LNG船など成長分野へのシフトを強めていく見込みです。一方、ばら積み船市況の変動やグローバル経済の影響は大きなリスク要因となります。2026年3月期の純利益予想は2,800億円と、直近のピークからは減少傾向ですが、これはコロナ禍での異常値から正常化する過程ともいえます。
配当や優待に魅力を感じる方、安定した大型株を探している方には一定の注目度がありますが、業績に外部環境の影響を受けやすい点や、利益変動が大きい点には注意が必要です。海運業界の構造や市況変動についても、今後の投資判断には継続的なチェックが欠かせません。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 4/5LNG船やエネルギー分野強化、新造船投資により今後も成長が期待できるため。
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🏛 財務健全性: 4/5自己資本比率が高く、営業キャッシュフローも安定している点が評価できます。
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🎁 株主還元: 4/5高配当利回りと株主優待がバランス良く設計されているため。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


