サカタのタネ(1377)は、野菜や花きの種苗分野で世界的に高いシェアを持つ日本のリーディングカンパニーです。1942年創業の老舗企業で、近年はアメリカ、インド、ブラジルなど海外成長市場への積極投資を進め、グローバル展開を加速させています。国内でも農業資材や造園・緑化事業を強化し、多角的な収益基盤を構築しています。直近では海外売上比率が7割を占めており、日本発のグローバル農業ビジネスとして高い評価を受けています。
サカタのタネ(1377)―ROE10%超・自己資本比率80%台が際立つ種苗グローバル企業
株式データ
【銘柄名】サカタのタネ 【銘柄コード】1377 【上場】1987.5 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】水産・農林業 【17業種区分】食品 【株価】3,295 円 【PER】15.24倍 【PBR】0.91倍 【EPS】216.2 【BPS】3,631.64 【配当利回り】1.97% 【配当性向】30.8% 【1株配当】65~68 【営業CF】69.66億円 【投資CF】-42.48億円 【財務CF】-42.18億円 【現金等】202.64億円 【自己資本比率】84.4% 【有利子負債】47.13億円 【時価総額】1,594億円 【ROE】10.9% 【ROA】8.4% 【公式サイト】https://corporate.sakataseed.co.jp/ 【株主優待】 権利確定月:5月 権利付最終日:次回:2025/05/28 前回:2024/05/29 内容:100株以上を1年以上継続保有した株主に、オリジナルカタログギフトを進呈。保有株数や保有年数によって内容に違いあり。5年以上の長期保有者にはグレードアップも。
株価・指標から見る注目ポイント
サカタのタネの株価は現在3,295円で、時価総額は約1,600億円規模と中堅上場企業の位置付けです。PER15倍台、PBR0.91倍と、割高感はなく、むしろPBR1倍割れは資産価値面でも注目ポイントと言えます。ROE(自己資本利益率)は10.9%と日本企業の中では高水準で、効率的な経営がなされていることがうかがえます。
配当利回りは1.97%で決して高配当ではありませんが、安定した利益成長を背景にした継続的な配当が期待できます。配当性向は約3割と、利益の多くを内部留保にまわしている点も特徴です。
業績推移と事業構造の特徴
直近5年間の売上高は6,100億円→8,800億円超(2020年5月期→2024年5月期)と右肩上がりで推移しています。特に2024年5月期は過去最高の売上高・純利益(1,616億円)を記録し、海外事業の伸長と買収効果が表れました。
- 海外売上比率が約77%と、事業のグローバル化が進行中
- 欧州や米州でのトマト・ブロッコリーなど主力作物の拡大が好調
- 中国市場では苦戦する面もあるが、新品種投入で巻き返し
- 研究開発費は100億円規模と、積極投資を継続
2025年5月期以降は売上9,400億円、純利益93億円とやや保守的な見通しとなっていますが、これは前期に特別利益が発生していた反動や、為替・市況変動を織り込んでいるためです。
株主優待の特徴と魅力
サカタのタネはカタログギフト型の株主優待を実施しています。100株以上を1年以上継続保有した株主が対象で、保有株数や年数に応じて内容がグレードアップする仕組みです。自社商品やオリジナルグッズなど、園芸好きの方には嬉しいラインナップが用意されています。
長期保有を促す設計になっているため、じっくり投資したい方には魅力的です。
財務・キャッシュフロー面の安定感
財務体質は非常に健全です。自己資本比率は84.4%と、上場企業の中でもトップクラスの高さ。現預金も200億円超を確保しており、有利子負債も47億円弱と極めて低水準です。
- 営業活動によるキャッシュフローは約70億円の黒字
- 投資活動(設備投資・研究開発)も積極的だが、手元資金は潤沢
- 財務CFはマイナスだが、これは主に配当や借入返済によるもの
このような堅固な財務基盤は、将来の新規投資や市場環境の変化にも柔軟に対応できる強みとなっています。
サカタのタネの注目ポイントまとめ(初心者向け補足)
「種・苗ビジネス」と聞くと地味な印象かもしれませんが、世界的には食糧問題や環境負荷軽減といった社会課題と密接に結びついた産業です。サカタのタネは、品種改良や生産性向上、気候変動への対応などでもリーダーシップを発揮しています。
海外売上の比率が高いため、為替や各国の農業政策の影響を受けやすい面はありますが、その分、世界的な成長市場の波に乗るチャンスも豊富です。
PER・PBR・ROEの水準を見ると、資産の割安感や収益力の高さが際立ちます。一方で配当利回りは高くありませんが、株主優待や安定配当が魅力です。
また、自己資本比率が8割を超えるなど、経営の安定性は非常に高いのが特徴。長期目線の投資先としても検討しやすい銘柄と言えます。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
サカタのタネは、グローバルな農業市場の成長を背景に中長期的な拡大余地があります。海外M&Aや新規市場への投資を積極的に行っており、研究開発にも大型投資を継続中。
一方で、近年の業績急拡大には一時的な要素も含まれるため、今後は成長の加速・鈍化どちらにも目配りが必要です。為替の変動や、各国の気候・政策リスクといった外部要因にも注意が求められます。
財務の安定性は抜群ですが、配当や優待の水準は平均的なので、「安定した成長」と「派手さはないが手堅い企業」という評価が妥当でしょう。
投資を検討する際は、世界的な農業トレンドやサステナビリティへの取り組みもチェックしておくと良いかもしれません。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 3/5直近の業績拡大は評価できるが、今後は成長ペースがやや落ち着く見通しのため。
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🏛 財務健全性: 5/5自己資本比率8割超・現預金も潤沢で、極めて安定感が高い。
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🎁 株主還元: 2/5配当利回りは平均的で優待も長期保有向けだが、派手さは控えめ。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


