カウリス(153A)は、金融機関向けにマネーロンダリング(資金洗浄)対策の不正検知ツール『フロードアラート』をSaaS(クラウドサービス)型で提供する新興企業です。設立は2015年と比較的新しく、2024年3月に東証グロース市場へ上場しました。主に銀行や証券会社などの金融業界を顧客とし、近年の国際的な規制強化や、国内金融機関での不正対策需要の高まりを背景に事業を拡大しています。主要顧客には三井住友銀行など大手金融グループが含まれ、地銀や信用金庫への営業も強化中です。
カウリス(153A)―マネロン対策需要拡大と高成長性に注目
株式データ
【銘柄名】カウリス 【銘柄コード】153A 【上場】2024.3 【市場区分】東証グロース 【33業種区分】情報・通信業 【17業種区分】情報通信・サービスその他 【株価】1,149 円 【PER】45.96倍 【PBR】5.57倍 【EPS】25 【BPS】206.39 【配当利回り】0% 【配当性向】0.0% 【1株配当】0 【営業CF】2.66億円 【投資CF】0.00億円 【財務CF】5.12億円 【現金等】17.33億円 【自己資本比率】65.0% 【有利子負債】2.50億円 【時価総額】82.0億円 【ROE】31.3% 【ROA】13.6% 【公式サイト】https://caulis.jp/ 【株主優待】株主優待なし
株価・指標から見るカウリスの特徴
カウリスの株価は2024年6月現在で1,149円、時価総額は82億円と、東証グロース上場企業の中では中小型の部類に入ります。PER(株価収益率)は約46倍、PBR(株価純資産倍率)は5.57倍と、一般的な水準に比べてやや高いですが、これは今後の成長期待を市場が織り込んでいるためと考えられます。
注目すべきはROE(自己資本利益率)31.3%、ROA(総資産利益率)13.6%という高い収益性です。これは少ない資本や資産で効率よく利益を上げていることを示しています。また、自己資本比率も65.0%と高く、財務の安定性も兼ね備えています。
一方で配当は現時点で無配(配当利回り0%、配当性向0%)となっており、株主還元よりも成長投資を優先しているフェーズといえるでしょう。
業績推移と今後の成長性
業績の推移をみると、2021年12月期の売上高4.9億円、純利益0.13億円から、2023年12月期には売上高9.9億円、純利益2.6億円と急成長を遂げています。2024年12月期は売上高12.2億円、純利益2.7億円と、右肩上がりの拡大が続いてきました。ただし、2025年12月期の会社予想は売上13.7億円、純利益1.6億円と、一時的な減益見通しが出ています。これは新規顧客の導入や開発人員増によるコスト増が要因と見られます。2026年12月期には再び売上17.8億円、純利益2.8億円への回復が予想されており、長期的な成長基調は変わっていません。
- 売上高はこの4年で約3.5倍に拡大
- 営業利益率も高水準を維持
- 今後は業界全体のマネロン対策強化に伴う市場拡大が追い風
初心者向けのポイントと注目理由
カウリスが注目される背景には、世界的なマネーロンダリング対策のトレンドがあります。特に日本の金融機関に対しては、国際組織FATFによる審査や規制強化が進んでおり、システムによる不正検知や本人確認の高度化が求められています。カウリスの『フロードアラート』は、これらの需要に応じたSaaS型のサービスで、導入のしやすさや運用コストの低さが強みです。
また、創業から9年という新興企業ながら、三井住友銀行など大手を含む金融機関への実績があり、今後は地銀、信用金庫、信用組合といった地方金融機関への拡大も期待されています。
なお、配当や株主優待は現状ありませんが、成長期の企業としては珍しくありません。利益を内部留保し、研究開発や人員増強に積極的に投資することで、将来の更なる成長を目指しています。
財務状況・キャッシュフローの解説
財務面でも安定感が光ります。2024年12月期末時点で現金等は17.3億円、自己資本比率は65.0%と高水準です。借入金(有利子負債)は2.5億円と比較的少なく、資金繰りのリスクも低い部類に入ります。
キャッシュフローを見ると、営業キャッシュフローは2.66億円のプラスで、本業による現金収入がしっかり確保できています。投資キャッシュフローはほぼゼロ、財務キャッシュフローは5.12億円のプラス(主に資金調達によるもの)となっており、成長投資フェーズとしては健全なバランスです。
研究開発費も0.34億円と、売上規模に対してしっかりと投資している点が成長志向の企業らしい特徴です。
今後の見通しと投資家へのメッセージ(チャンス・リスク両面)
今後は2028年に予定されるマネーロンダリング対策の国際審査を見据え、国内金融機関によるシステム投資が加速すると予想されます。カウリスの主力サービスは、こうした流れに合致しており、顧客基盤のさらなる拡大や継続課金型ビジネスの安定性が魅力です。
一方で、直近では人員増強や開発コスト増による一時的な利益減少が見込まれているほか、大手競合や新規参入企業との競争激化、顧客のIT投資計画の遅延などがリスク要因となります。また、PERやPBRなどの株価指標がすでに高めであるため、成長期待が裏切られた場合には株価の調整リスクも考慮する必要があります。
総じて、カウリスは「高成長期待」「財務の安定性」「社会的な必要性の高いサービス」という強みを持つ一方、一時的な減益や競争リスクにも注意が必要な銘柄です。今後も業績動向や市場の動きに注目したい企業といえるでしょう。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 5/5マネロン対策需要の拡大を背景に急成長を続けているため。
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🏛 財務健全性: 5/5自己資本比率や現金保有額が高く、財務基盤が極めて安定しているため。
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🎁 株主還元: 3/5現状は無配当だが、成長投資を優先する姿勢が見られるため。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
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企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


