カシオ計算機(6952)―G-SHOCKなど時計事業の巻き返しと安定高配当が注目される理由
カシオ計算機(6952)は、電卓や腕時計「G-SHOCK」などで世界的に知られる電気機器メーカーです。1957年創業、東京・渋谷に本社を置き、長年にわたり時計、電子辞書、電卓などの分野で高いシェアを維持してきました。近年はデジタルカメラ事業から撤退し、主力の時計・コンシューマ事業の競争力強化や構造改革を進めています。2024年には海外市場の拡大や人員削減効果もあり、再成長への期待が高まっています。
株式データ
【銘柄名】カシオ計算機 【銘柄コード】6952 【上場】1970.9 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】電気機器 【17業種区分】電機・精密 【株価】1,042.5 円 【PER】14.4倍 【PBR】1.09倍 【EPS】72.4 【BPS】959.79 【配当利回り】4.32% 【配当性向】63.9% 【1株配当】45~47.5 【営業CF】305億円 【投資CF】-2億円 【財務CF】-218億円 【現金等】1,446億円 【自己資本比率】64.0% 【有利子負債】498.29億円 【時価総額】3,003億円 【ROE】5.3% 【ROA】3.4% 【公式サイト】https://www.casio.com/jp/ 【株主優待】株主優待なし
カシオ計算機の株価・指標から見る注目ポイント
カシオ計算機の株価は1,042.5円(2024年6月時点)で、配当利回り4%超と東証プライム上場企業の中でも比較的高水準です。PER(株価収益率)は14.4倍、PBR(株価純資産倍率)は1.09倍と、割高感のない水準。自己資本比率64%と財務体質も良好で、現預金1,400億円台と潤沢な手元資金を有しています。配当性向は63.9%と高く、安定配当を重視している姿勢が見て取れます。
- G-SHOCKを中心とした時計事業が売上の約6割を占め、世界的なブランド力を持つ
- コンシューマ事業(電卓・電子辞書など)は縮小傾向ながら利益は堅持
- 2023年度はランサムウェア被害による一時的な業績悪化があったものの、2026年3月期には業績回復を見込む
- 株主優待は設定されていないが、高い配当利回りが魅力
カシオ計算機のここに注目!―時計事業の成長と構造改革効果
カシオは「G-SHOCK」などの時計事業が主力で、海外売上比率は8割近くに達しています。特に日欧米地域での販売が好調で、2026年3月期には大幅な増収増益を見込んでいます。一方で、電子辞書や楽器事業は構造改革を推進し、収益性の改善と高付加価値製品へのシフトを進めています。2024年にはランサムウェア被害で一時的な減益となりましたが、人的コスト削減や特別損失の減少が効き、2026年には純利益1,730億円を計画するなどV字回復が期待されています。
また、設備投資(46億円)、減価償却費(118億円)、研究開発費(48億円)と、安定した投資を継続しています。ROEは5.3%とやや控えめですが、成熟企業らしい堅実な経営スタイルが特徴です。
財務・キャッシュフローの状況
カシオ計算機の財務内容は極めて健全です。自己資本比率は64%、現金等は1,446億円と企業規模に比して十分な流動性を確保。有利子負債は約500億円で、財務リスクは限定的です。営業キャッシュフローは305億円と潤沢で、設備投資などへの積極的な資金投入と同時に、安定した配当原資の確保が可能となっています。
上記のグラフからも分かる通り、売上高は2,600~2,900億円規模で推移しており、2026年には過去最高水準の売上・利益を目指しています。2024年3月期は一時的に純利益が減少しましたが、構造改革・コスト削減の成果で2026年3月期には大きな回復が見込まれています。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
カシオ計算機は、時計事業のグローバル展開と構造改革を通じて、今後も安定成長を目指しています。2024年は外部要因(サイバー攻撃など)による一時的な減益がありましたが、市場回復と共に業績のV字回復も期待できる状況です。高い自己資本比率や潤沢な現金資産は、経済環境の変化にも耐えうる強み。一方で、主力事業の競争激化や新規分野への進出の遅れ、電子辞書や楽器など収益性の低い事業の構造改革リスクには引き続き注意が必要です。
チャンス面:
- G-SHOCKなどのブランド力による海外成長余地
- 構造改革による利益率改善
- 高配当利回りの継続
- 為替や海外経済の影響を受けやすい
- サイバー攻撃や特殊要因による一時的な業績変動
- 成熟市場での新たな成長分野開拓の遅れ
全体としては、安定成長・高配当・健全財務という「バランス型」の企業と言えるでしょう。値動きの大きな成長株というよりは、長期安定志向の投資家に向いた銘柄と言えます。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 3/5時計を中心に安定した成長だが、成長率はやや控えめ。
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🏛 財務健全性: 5/5自己資本比率が高く、現金も潤沢で財務リスクは低い。
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🎁 株主還元: 4/5高い配当利回りを維持し、安定還元を実施。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
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企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


