日本触媒(4114)―世界首位級の高吸水性樹脂、増配傾向と財務安定性が光る化学大手
日本触媒(にほんしょくばい、4114)は、アクリル酸や高吸水性樹脂で世界トップクラスのシェアを誇る化学メーカーです。1941年の設立以来、長年にわたり触媒や基礎化学品の分野で技術力を培ってきました。特に紙おむつなどに使われる高吸水性樹脂は世界首位、アクリル酸でも世界2位級の実力を持ち、グローバルに事業を展開しています。
近年では、電子材料や電池用電解質といった先端分野にも進出し、既存の「マテリアルズ」部門を軸に、「ソリューションズ」事業の成長にも注力。海外売上比率が50%を超えるなど、グローバル化が進んでいる点も特徴です。
株式データ
【銘柄名】日本触媒 【銘柄コード】4114 【上場】1952.5 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】化学 【17業種区分】素材・化学 【株価】1,633 円 【PER】16.49倍 【PBR】0.65倍 【EPS】99 【BPS】2,527.98 【配当利回り】6.12% 【配当性向】101.0% 【1株配当】100 【営業CF】578億円 【投資CF】-156億円 【財務CF】-283億円 【現金等】551億円 【自己資本比率】69.1% 【有利子負債】473.26億円 【時価総額】2,840億円 【ROE】3.0% 【ROA】2.0% 【公式サイト】https://www.shokubai.co.jp/ 【株主優待】株主優待なし
指標から見る日本触媒の注目ポイント
日本触媒は、PBRが0.65倍と割安感が意識されやすい株価水準に位置しています。配当利回りも6.12%と高水準で、近年は連続増配傾向が見られます。
一方、ROE(自己資本利益率)は3.0%、ROA(総資産利益率)は2.0%と、収益性はやや控えめとなっています。これは直近の純利益が減少傾向だったことや、自己資本比率が69.1%と非常に高く、資本を厚く持っていることも影響しています。
また、PERは16.49倍と化学業界の中では標準的な水準ですが、安定したキャッシュフローと高い財務健全性が投資家から評価されているポイントです。
日本触媒の特徴と今注目される理由
日本触媒が注目される理由は、以下の点に集約されます。
- 高吸水性樹脂で世界首位の技術力と供給力
- アクリル酸分野で世界2位級の地位
- 売上の約3割を占めるソリューションズ事業を積極成長中
- 海外売上比率が56%とグローバル展開が進行
- 連続増配など株主還元姿勢の強化
- 自己資本比率約7割、有利子負債も少なめで財務の安定感が高い
業績・財務・キャッシュフローの解説
直近の業績推移を見ると、2022年3月期の売上高は3,692億円、純利益は237億円でした。2023年3月期には売上高が4,196億円と過去最高水準に到達したものの、純利益は193億円と減益。その後、2024年3月期は売上高3,920億円・純利益110億円と利益面で調整局面が続きました。
しかし、2025年3月期は売上高4,150億円・純利益165億円を、2026年3月期も売上高4,320億円・純利益178億円をそれぞれ予想しており、再び回復基調に転じています。
キャッシュフロー面では、営業活動によるキャッシュフローが578億円と安定しており、投資・財務キャッシュフローも健全な範囲に収まっています。
自己資本比率は69.1%と極めて高く、将来的な投資や新分野開拓にも十分な体力を有しています。
一方、配当性向は101.0%とやや高めですが、これは一時的な利益減の影響が大きく、今後の純利益回復とともにバランスが整っていくとみられます。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
日本触媒は、主力の高吸水性樹脂やアクリル酸分野で世界的なプレゼンスを保ちつつ、新たな成長分野として電子材料や建材分野への展開を強化しています。2024年3月期は、原材料高や市況変動の影響で一時的に利益が落ち込みましたが、2025年3月期以降は回復基調が見込まれています。
チャンスとしては、世界的な衛生材料需要の拡大や、ディスプレー材料などの新市場での収益拡大が挙げられます。
リスク要因としては、原材料価格の変動、海外市況の不安定さ、為替影響などがあり、短期的な利益変動には注意が必要です。
いずれにせよ、自己資本比率の高さや、安定したキャッシュフローは大きな安心材料。中長期的な視野で「堅実な化学株」としてウォッチしたい企業です。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 4/5主力製品の世界シェアと新分野への積極投資で今後の伸びしろも十分。
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🏛 財務健全性: 5/5自己資本比率約7割、キャッシュフローも潤沢で財務リスクは非常に小さい。
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🎁 株主還元: 3/5高配当だが、利益変動で配当性向が一時的に高止まりしている点に注意。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
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なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


