日本酸素ホールディングス(4091)―産業ガス世界大手、海外M&Aと連続増配で注目
日本酸素ホールディングス(4091)は、産業ガス国内最大手として長い歴史を持つ企業です。日本国内はもちろん、米国・欧州・アジアなど世界各地で積極的に事業展開しており、三菱ケミカルグループ傘下でグローバルな成長を続けています。産業ガス事業を中心に、医療用ガスや電子材料ガス、関連機器など幅広い分野で存在感を発揮。近年は海外企業の買収(M&A)によって事業の多角化・収益力の強化を進めています。さらに、連続増配や高いROE(自己資本利益率)といった株主還元への意識も高く、投資家からの注目度が上昇しています。
株式データ
【銘柄名】日本酸素ホールディングス 【銘柄コード】4091 【上場】1949.5 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】化学 【17業種区分】素材・化学 【株価】5,014 円 【PER】18.71倍 【PBR】2.21倍 【EPS】268 【BPS】2,265.08 【配当利回り】1.08% 【配当性向】20.1% 【1株配当】54 【営業CF】2,159億円 【投資CF】-1,246億円 【財務CF】-1,100億円 【現金等】1,261億円 【自己資本比率】40.3% 【有利子負債】8,960.45億円 【時価総額】19,558億円 【ROE】12.9% 【ROA】4.4% 【公式サイト】https://www.nipponsanso-hd.co.jp/ 【株主優待】株主優待なし
株価・指標から見る注目ポイント
日本酸素ホールディングスの株価は5,014円、時価総額は約1.9兆円と、化学業界内でも上位に位置します。PER(株価収益率)は18.71倍、PBR(株価純資産倍率)は2.21倍と、業界の平均的な水準からやや高め。これは、安定した成長性や海外展開への期待を市場が織り込んでいると考えられます。
自己資本比率は40.3%と、財務の安定性も十分。ROE(自己資本利益率)は12.9%と高水準で、資本効率の良さが際立ちます。有利子負債は約8,960億円とやや大きいですが、これは積極的なM&Aや設備投資によるもの。営業キャッシュフローが2,159億円と潤沢で、キャッシュ創出力が高い点も安心材料と言えるでしょう。
事業構造とグローバル展開の強み
日本酸素ホールディングスは、産業用ガス市場で国内シェアNo.1。国内33%、米国28%、欧州24%、アジア・オセアニア13%と、売上の約2/3を海外で稼ぐグローバル企業です。近年は海外M&Aを積極化しており、2024年にオセアニアで産業ガス事業を約740億円で買収するなど、国際的な事業基盤をさらに拡大しています。加えて、電子材料ガスや在宅医療向けガスなど、成長分野への投資も活発です。
- 産業用ガスの安定需要:鉄鋼・化学・半導体・医療など、幅広い産業でガスが必需品となっており、景気変動に左右されにくいのが特徴。
- 海外売上比率の高さ:円安局面では業績押し上げ効果も期待できます。
- M&Aによる成長:グローバル競争力強化のため、大型買収を継続的に実施。
- 連続増配:配当性向は20%台と控えめながら、着実に配当を増やしています。
財務・キャッシュフローの状況
財務面では、自己資本比率が40%台と健全な水準。有利子負債が大きい反面、営業キャッシュフローは2,159億円と安定的に資金を生み出しています。投資キャッシュフローはマイナス1,246億円と積極的な投資を継続。現金および現金同等物も1,261億円を確保しており、資金繰りに余裕がある状態です。
設備投資(1,391億円)や減価償却(1,124億円)も規模が大きく、持続的な成長を目指していることが伺えます。研究開発費も44億円を投じており、技術革新や新分野開拓にも取り組んでいます。
業績・配当推移グラフ
今後の見通しと投資家へのメッセージ
2025年3月期・2026年3月期も売上高・純利益ともに過去最高の更新が予想されており、海外事業の拡大や買収効果による成長が続く見込みです。電子材料ガスや医療分野も堅調で、産業ガスの価格政策や生産性改善もプラスに働いています。一方で、有利子負債が多いため、金利上昇や大型投資のリスクには注意が必要です。
配当は連続増配が続いており、将来的にも株主還元姿勢が維持される期待が持てます。ただし、配当利回りは1%台と控えめなので、「高配当株」を重視する人にはやや物足りないかもしれません。海外売上高比率が高いため、為替変動の影響も受けやすい点は念頭に置いておきましょう。
全体として、グローバルな成長性と安定した事業基盤が日本酸素ホールディングスの最大の魅力。産業インフラを支える存在として、長期的な視点で注目したい銘柄です。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 5/5海外M&Aと新分野拡大による売上・利益の連続最高更新が続いているため。
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🏛 財務健全性: 4/5自己資本比率は十分でキャッシュフローも良好だが、有利子負債がやや多いため。
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🎁 株主還元: 3/5連続増配の姿勢は評価できるが、配当利回りは低めで株主優待もないため。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
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企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


