日立製作所(6501)は、日本を代表する総合電機メーカーの一つです。1920年の創業以来、長きにわたり重電・IT・社会インフラ分野など幅広い事業領域を展開し、世界でも高いプレゼンスを誇ります。近年は従来の総合路線を見直し、インフラやIT分野を中心に収益構造を強化。海外事業の拡大や、デジタル技術への投資を加速させています。従業員数は約28万人を超え、国内外で多岐にわたるビジネスを展開しています。
日立製作所(6501)―時価総額17兆円超、安定成長と海外展開・IT分野強化が注目の総合電機大手
株式データ
【銘柄名】日立製作所 【銘柄コード】6501 【上場】1949.5 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】電気機器 【17業種区分】電機・精密 【株価】3,673 円 【PER】23.68倍 【PBR】2.88倍 【EPS】155.1 【BPS】1,277.25 【配当利回り】1.17% 【配当性向】30.0% 【1株配当】43~50 【営業CF】9,566億円 【投資CF】-1,315億円 【財務CF】-10,249億円 【現金等】7,053億円 【自己資本比率】42.8% 【有利子負債】17,919.06億円 【時価総額】17.5兆円 【ROE】11.1% 【ROA】4.8% 【公式サイト】https://www.hitachi.co.jp/ 【株主優待】株主優待なし
株価・指標から見る日立製作所の注目ポイント
日立製作所の株価は3,673円(2024年6月時点)、時価総額は17.5兆円と、日本企業の中でもトップクラスの規模を誇ります。PER(株価収益率)は23.68倍、PBR(株価純資産倍率)は2.88倍と、国内の製造業のなかではやや高めの水準です。これは日立が安定した収益力と今後の成長性、特にIT・デジタル分野への期待が株価に織り込まれているとみられます。
ROE(自己資本利益率)は11.1%と、グローバル企業として十分な水準。自己資本比率も42.8%と、事業規模に対して財務基盤がしっかりしている点が安心材料です。配当利回りは1.17%とやや控えめですが、配当性向は30%程度に設定されており、過度な無理をして分配しているわけではありません。
業績推移でみる安定感と成長性
直近数年間の売上高は9兆7,000億円~10兆8,000億円、純利益は5,800億円~7,600億円の水準で推移しており、事業規模の大きさとともに安定感の高さが際立ちます。2024年3月期は売上高9兆7,287億円、純利益5,898億円と前期比でやや減少しましたが、2026年3月期予想では売上高9兆9,000億円、純利益7,600億円と増益予想が出ています。ITや送配電、鉄道などのインフラ事業が引き続き堅調で、会社計画はやや保守的とも言われています。
- 営業キャッシュフローは9,566億円と潤沢で、キャッシュ創出力は十分
- 設備投資は3,158億円、研究開発費も2,901億円と積極的な投資姿勢
- デジタル技術やデータセンター、電池事業など成長分野への投資を加速
株主還元と配当政策
日立製作所の配当は安定的ですが、配当利回りは1%台前半と、他の高配当銘柄に比べると控えめです。2023年3月期の1株配当は75円、2024年3月期は100円まで増配しましたが、2025年3月期以降は21~25円水準(おそらく株式分割を考慮)へ移行の予想となっています。株主優待は実施していません。
配当性向は30%程度を意識しつつ、成長投資とのバランスを重視している印象です。大型投資やM&Aを控えているため、今後の配当政策の変化も注視されます。
初心者向け:日立製作所のここに注目!
日立は「総合電機」から「社会インフラ+IT」に軸足を移しつつある点がポイントです。鉄道、送配電、ITサービス、医療機器など、世界でも高いシェアを持つ分野が複数あり、事業の幅広さと分散がリスク低減にも貢献しています。特に、海外売上比率が6割超とグローバル展開が進んでいるため、為替や世界経済の動向が業績に与える影響も大きくなっています。
また、デジタル分野への投資やAI・DX需要の取り込みなど、今後の成長分野への布石も打たれています。
財務の健全性・キャッシュフローの状況
自己資本比率は42.8%、有利子負債は1兆7,900億円と、財務体質は大手企業らしく安定しています。現預金等は7,053億円を確保。営業キャッシュフローが9,566億円と潤沢な一方、投資キャッシュフローは-1,315億円と設備・研究開発への積極投資が続きます。財務キャッシュフローが-1兆249億円となっているのは、借入金返済や配当金支払いなどによるものです。
また、研究開発投資や設備投資を積極的に行いながらも、自己資本を着実に積み上げており、ROE11.1%と効率的に資本を活用している点が評価できます。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
日立製作所は、ITやインフラ分野の強化を軸に、堅実な成長と安定経営を目指しています。海外での事業拡大やデジタル技術への投資が今後のカギとなる一方、世界経済や為替動向、地政学的リスクの影響を受けやすい面もあります。また、株価はすでに期待を織り込んでいる部分があるため、中長期の成長ストーリーをどこまで実現できるかが注目されます。
- チャンス: ITやAI、デジタル分野での成長余地、社会インフラ需要の底堅さ
- リスク: 世界的な景気減速や為替変動、M&A失敗時の収益悪化
総じて、安定感と成長性を兼ね備えた国内屈指の大型総合電機メーカーです。投資判断の際は、業績や事業ポートフォリオの変化、世界経済の動向なども併せて注視しましょう。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 3/5ITやインフラ分野での拡大が期待されるものの、成長率は比較的緩やか。
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🏛 財務健全性: 4/5自己資本比率・キャッシュフローともに安定しており、財務基盤は盤石。
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🎁 株主還元: 2/5配当利回りは控えめで、優待もないため株主還元の魅力は限定的。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


