カネカ(4118)―材料・ヘルスケア多角化と増配が光る化学大手の今を分析
カネカは、日本の化学業界を代表する企業の一つとして、長年にわたり幅広い分野で事業を展開してきました。塩化ビニル樹脂や合成繊維といった伝統的な化学素材から、医療機器や高機能食品素材(サプリメント)に至るまで、多角的なポートフォリオを持つのが大きな特徴です。近年は「健康」や「生活の質向上」に関連する領域へのシフトを強化し、安定的な成長と株主還元の姿勢が注目を集めています。
株式データ
【銘柄名】カネカ 【銘柄コード】4118 【上場】1949.10 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】化学 【17業種区分】素材・化学 【株価】3,648 円 【PER】9.18倍 【PBR】0.51倍 【EPS】397.2 【BPS】7,214.78 【配当利回り】3.56% 【配当性向】32.7% 【1株配当】130 【営業CF】619億円 【投資CF】-587億円 【財務CF】-15億円 【現金等】432億円 【自己資本比率】51.0% 【有利子負債】2049.48億円 【時価総額】2,455億円 【ROE】5.3% 【ROA】2.7% 【公式サイト】https://www.kaneka.co.jp/ 【株主優待】株主優待なし
バリュエーション・株価指標から見た注目ポイント
まず目を引くのは、PBR(株価純資産倍率)0.51倍という指標です。これは株価が純資産の半分程度で評価されていることを意味し、化学セクター全体と比べても割安感が強い水準です。一方、PER(株価収益率)は約9.2倍で、こちらも国内上場企業の平均と比べて低め。
配当利回りも3.5%超と、安定感のある水準です。2024年3月期・2025年3月期と連続して増配予定を発表していることから、株主還元の姿勢も評価できます。自己資本比率は51.0%と財務の健全性も確保されています。
- 割安度: PBR0.5倍台・PER1ケタで市場平均より低い
- 配当利回り: 3.5%超で高水準を維持
- 安定財務: 自己資本比率50%超、有利子負債は約2,050億円
- 成長性: 多角化戦略が功を奏し、連続増益・増配見通し
カネカの注目ポイント―多角化・海外展開・増配トレンド
カネカは「素材」だけでなく、「医療機器」「食品」「ヘルスケア」など幅広い分野に事業を拡大してきました。特に、塩ビ事業が値上げや生産能力増強で堅調に推移しているほか、海外向けのサプリメント(コエンザイムQ10など)が成長を牽引しています。
直近では医療機器分野でも海外企業の子会社化など動きが活発で、成長ドライバーの分散と安定化が進んでいます。
また、2025年3月期・2026年3月期には連続増配を計画。23年3月期・24年3月期は年間配当がそれぞれ110円、120円、25年3月期は140円(中間60~66円・期末70円)を見込んでいます。これは、事業の安定成長と株主還元の両立を強く意識した経営方針の表れといえます。
- 素材からヘルスケアまで多角化戦略を推進
- 海外売上比率44%でグローバル化も進展
- 持続的な設備投資(691億円/年)・研究開発(353億円/年)で将来成長を先取り
- 連続増益・増配基調で株主還元意識高い
財務・キャッシュフローの状況
総資産は約9,086億円、自己資本比率は51.0%と、財務の安定性は業界内でも高い水準。有利子負債は2,050億円ほどですが、営業キャッシュフローも619億円と安定的です。
投資キャッシュフローは-587億円と積極的な投資姿勢が見られますが、その分、研究開発・設備投資を通じて新事業や成長分野への布石を打っています。
業績推移を見ると、売上高は直近3年で7,000億円台から8,000億円台へ拡大、純利益も230億円台→285億円(26年3月期予想)まで着実に増加傾向です。
投資や研究開発を積極的に行いながらも、堅実に利益とキャッシュフローを確保している点は、長期的な安定経営を志向する投資家にも安心材料となっています。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
今後もカネカは、伝統的な素材事業だけに依存せず、健康・医療・栄養など成長性が高い分野での事業拡大を継続する見通しです。海外展開の進展や医療機器・食品分野の新製品投入が、さらなる成長を後押しする可能性があります。
一方で、原材料価格の変動や為替リスク、世界経済の不透明感など、外部環境の影響を受けやすい面もあるため、短期的な業績変動には注意が必要です。
安定した財務基盤と多角化でリスク分散を図りつつ、株主への還元姿勢も強化しているカネカは、中長期でじっくりと成長を見守りたい企業といえるでしょう。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 5/5多角化戦略と積極的な投資により、今後も安定した成長が期待できるため。
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🏛 財務健全性: 4/5自己資本比率50%超で財務は堅調、積極投資による負債増もバランス良好。
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🎁 株主還元: 4/5連続増配の方針が示されており、配当利回りも魅力的な水準。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
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企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


