中外製薬(4519)―高ROE×連続最高益、バイオ医薬で注目の医薬品大手
中外製薬は、スイスのグローバル製薬企業ロシュの傘下で安定した成長を続ける日本の医薬品メーカーです。抗体医薬やバイオ医薬品分野で先行し、特に抗がん剤や骨・関節領域で強みを持っています。国内外での新薬開発やグローバル展開による業績拡大、優れた財務体質、そして高水準の株主還元など、投資家から高く評価されています。
株式データ
【銘柄名】中外製薬 【銘柄コード】4519 【上場】1956.3 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】医薬品 【17業種区分】医薬品 【株価】8,470 円 【PER】34.84倍 【PBR】7.33倍 【EPS】243.1 【BPS】1,155.56 【配当利回り】2.95% 【配当性向】102.8% 【1株配当】250 【営業CF】4,476億円 【投資CF】-2,273億円 【財務CF】-1,410億円 【現金等】5,402億円 【自己資本比率】86.1% 【有利子負債】‥百万円 【時価総額】13.2兆円 【ROE】22.0% 【ROA】17.5% 【公式サイト】https://www.chugai-pharm.co.jp/ 【株主優待】株主優待なし
株価・指標から見る中外製薬の注目ポイント
中外製薬の株価は8,470円(2024年6月時点)と、東証プライム市場でも上位の水準に位置しています。PERは34.84倍、PBRは7.33倍と、業界平均と比較してやや高めですが、これは将来の成長期待や収益性の高さが株価に織り込まれている結果です。自己資本比率は86.1%と非常に高く、財務健全性を示しています。ROE(自己資本利益率)は22.0%、ROA(総資産利益率)は17.5%といずれも極めて高い数値で、効率的な経営が行われていることが分かります。
配当利回りは2.95%で、医薬品セクターとしては比較的高水準です。ただし、配当性向が102.8%と100%を超えており、特別な記念配当や業績連動型配当の影響も見受けられます。
中外製薬の注目ポイントと特徴
- バイオ・抗体医薬品分野でのリーディングカンパニー:抗がん剤や血友病薬など、高付加価値な医薬品開発で先行。特に『ヘムライブラ』など自社創製品の伸長が目立つ。
- ロシュグループのグローバルネットワーク:ロシュとの連携により、自社製品を海外にも展開。研究・開発リソースの活用や安定的な収益基盤を確保。
- 高い財務安定性:自己資本比率86.1%、現金等5,402億円と、強固な財務基盤が成長投資・還元を支える。
- 連続最高益の更新:2024年12月期も純利益で最高益を更新見込み(3,873億円)。
- 積極的な研究開発投資:直近で1,814億円を投じており、次世代新薬開発を加速中。
また、株主優待は設定されていませんが、配当政策には力を入れており、2024年12月期は100周年記念配当も実施予定です。
財務・キャッシュフローの状況
中外製薬の直近の時価総額は13.2兆円と、国内製薬業界でトップクラス。営業キャッシュフローは4,476億円と潤沢で、投資キャッシュフローは-2,273億円(主に研究開発や設備投資)、財務キャッシュフローは-1,410億円(配当など株主還元)と、堅実な資金運用がなされています。現預金残高は5,402億円と、今後の成長投資や安定配当に十分な余力があります。
自己資本比率は86.1%と非常に高く、借入依存度も低いのが特徴です。これにより、外部環境変化に対しても企業体力が強固であると言えるでしょう。
売上高は2022年12月期に1兆2,599億円とピークを迎えたあと、2023年12月期は1兆1,113億円とやや減少していますが、2024年以降は再び増収・増益基調となる見通しです。純利益も2024年12月期には3,873億円と再び過去最高を更新予定で、今後も高い収益力が期待されます。
設備投資527億円、減価償却316億円、研究開発費1,814億円と、次世代医薬品の創出に積極的な投資を継続していることも特徴です。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
中外製薬は、国内市場の薬価下げや後発品(ジェネリック)の浸透といった逆風の中でも、新薬群やグローバル展開によって増収増益を続けています。血友病薬『ヘムライブラ』のロシュ向け輸出や、自社創製品比率の上昇による採算性向上も追い風です。今後は『NXT007』や『AID351』などの開発パイプラインが実用化できれば、さらなる成長が期待されます。
一方で、医薬品業界特有のリスク(薬価改定、競争激化、開発失敗リスクなど)は常に存在します。株価・バリュエーションも高めの水準で推移しているため、今後の成長が期待通り進まない場合は株価調整の可能性も考えられます。
とはいえ、中外製薬は財務の健全性・収益力・研究開発力の三拍子が揃った企業です。今後も医薬品セクターのリーディングカンパニーとして、安定した成長と株主還元が期待できるでしょう。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 5/5バイオ・抗体医薬の拡大や新薬パイプラインが充実し、今後も高い成長が期待できるため。
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🏛 財務健全性: 5/5自己資本比率・キャッシュフローともに非常に健全で、財務リスクが極めて低い。
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🎁 株主還元: 3/5配当利回りはまずまずだが、株主優待なし・配当性向の高さについて慎重な見方も必要。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
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企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


