太洋基礎工業(1758)は、名古屋市に本社を置く建設業の企業です。特殊土木工事や住宅地盤改良工事を主力とし、官公需案件や積水ハウス向けの住宅関連工事に強みがあります。また、建築分野にも進出し、再生可能エネルギー関連工事の新規開拓など、多角的な事業展開を図っている点が特徴です。1967年創業と歴史もあり、安定した財務基盤を持つ一方で、昨今は業績回復や知名度向上にも積極的に取り組んでいます。
太洋基礎工業(1758)―PBR0.4倍・自己資本比率74%の堅実経営が光る建設企業
株式データ
【銘柄名】太洋基礎工業 【銘柄コード】1758 【上場】1997.11 【市場区分】東証スタンダード 【33業種区分】建設業 【17業種区分】建設・資材 【株価】1,770 円 【PER】8.22倍 【PBR】0.4倍 【EPS】215.4 【BPS】4,445.16 【配当利回り】3.11% 【配当性向】25.5% 【1株配当】55 【営業CF】8.58億円 【投資CF】-3.43億円 【財務CF】-4.97億円 【現金等】32.54億円 【自己資本比率】74.2% 【有利子負債】1.43億円 【時価総額】44.3億円 【ROE】2.4% 【ROA】1.8% 【公式サイト】https://www.taiyoukiso.co.jp/ 【株主優待】株主優待なし
株価・指標から見える太洋基礎工業の特徴
太洋基礎工業の株価は1,770円(2024年6月時点)、時価総額は約44億円と、建設業界の中では中小規模の企業です。指標面では、PBRが0.4倍と純資産に対して割安感があり、PERも8.22倍と控えめな水準です。自己資本比率74.2%と財務の安定性は際立っており、有利子負債も1.4億円と極めて低水準。配当利回りは3.1%と、東証スタンダード銘柄としては平均以上の水準となっています。
- 割安指標:PBR0.4倍、PER8.2倍とバリュー株的な側面。
- 高い財務健全性:自己資本比率74%、現金等32億円。
- 配当水準:1株あたり配当は55円、配当性向は25%台と無理のない設計。
業績推移と注目ポイント
ここ数年の業績推移を見ると、売上高は2022年1月期の129億円から2023年1月期に147億円と増加。その後2024年1月期は145億円とやや横ばいですが、純利益は2023年1月期に6億円を超えた後、2024年1月期は2億円台と減益となりました。不採算案件の影響が残ったものの、2026年1月期の会社計画では売上145億円、純利益3億円を目指しています。
部門別では、特殊土木工事と住宅関連工事が収益の二本柱。環境関連事業や建築事業も徐々に拡大しており、太陽光発電設備、風力発電、土壌浄化といった新分野にも積極的です。直近はマンション向け案件が堅調で、工程管理の徹底による収益改善が期待されています。
- 2023年1月期:売上147億円、純利益6億円超でピーク
- 2024年1月期:売上145億円、純利益2億円台に一時減益
- 2026年1月期計画:売上145億円、純利益3億円へ回復見通し
配当政策と株主優待について
太洋基礎工業は長年にわたり1株あたり100円の安定配当を継続していましたが、2024年1月期には35円に減配。その後、2025年・2026年1月期は50円への回復が見込まれています。配当性向は直近で25%台と、利益水準に応じて柔軟に調整している印象です。なお、株主優待制度は設定されていません。
財務状況・キャッシュフローの解説
財務面では、自己資本比率74.2%に加え、現預金32億円、有利子負債1.4億円と非常に健全なバランスシートが目を引きます。営業キャッシュフローは8.6億円と安定して黒字。投資キャッシュフローは-3.4億円ですが、主に設備投資や新規事業への投資とみられます。財務キャッシュフローは-4.9億円で、借入金返済や配当支払いが中心です。
このような高い自己資本比率と潤沢な現金は、景気変動や一時的な不採算案件に対する耐性を高めており、同業他社と比べても安定感が際立っています。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
今後は、建設業界全体で人件費や資材コストの上昇が続く中、工程管理の徹底や不採算案件の抑制が業績安定の鍵となります。太洋基礎工業は、官公需や大手ハウスメーカー向けの安定受注を確保しつつ、環境関連工事や再生可能エネルギー分野への参入も進めています。受注残高が大幅に増加していることも、今後の業績回復に期待を持たせます。
一方で、建設業界特有の受注変動や大型案件の採算リスクには注意が必要です。配当水準は一時的に下げたものの、利益回復に応じて再び引き上げる柔軟性も見られます。堅実な財務体質を活かし、今後の市場動向や新規分野への取り組みの成果に注目です。
「建設×環境」領域で新たな価値創出を狙う同社。中長期的な視点での成長性と安定感の両方を意識したい銘柄といえるでしょう。
かぶポスト的スコア
-
🌱 成長性: 4/5環境分野や再生可能エネルギー工事など新規事業への展開が進み、中長期の成長余地が大きいため。
-
🏛 財務健全性: 5/5自己資本比率74%、現金32億円、有利子負債1億円台と極めて健全な財務構造のため。
-
🎁 株主還元: 3/5一時的な減配はあったが、業績回復に応じて配当を増やす柔軟性があるため。
投資分析、ゆっくり学んでみたい方へ
本記事でやっているようなファンダメンタルズ分析をしっかり学びたい方には、
投資初心者向けのオンライン学習講座「Grow」がおすすめです。
講師と直接やり取りできるカリキュラムで、
3ヶ月で一生使える投資スキルが身につきます。
空いた時間に自分のペースで学べるスタイルなので、忙しい方でも安心です。
投資分析ができるようになることで、銘柄選定の精度が上がり、情報に振り回されずに自分で判断できる自信がついてきます。
学びながら実践できる環境で、一歩先の投資家を目指してみませんか?
※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


