ナカボーテック(1787)は、鉄鋼構造物やコンクリート建造物などの腐食防止技術を中心に手掛けるエンジニアリング企業です。港湾や橋梁、地中構造物など社会インフラの長寿命化に不可欠となる「防食」分野で国内トップクラスのシェアを誇ります。近年は新規事業の育成や、気候変動リスク・DX推進といった社会課題にも積極的に取り組んでおり、官公庁・民間双方から安定的に受注を獲得し続けている点が特徴です。
ナカボーテック(1787)―高配当と堅実成長が魅力、インフラ防食需要の追い風に注目
株式データ
【銘柄名】ナカボーテック 【銘柄コード】1787 【上場】1995.4 【市場区分】東証スタンダード 【33業種区分】建設業 【17業種区分】建設・資材 【株価】4,980 円 【PER】12.63倍 【PBR】1.59倍 【EPS】394.2 【BPS】3,135.15 【配当利回り】5.52% 【配当性向】69.8% 【1株配当】275 【営業CF】12.27億円 【投資CF】-0.89億円 【財務CF】-6.28億円 【現金等】39.28億円 【自己資本比率】72.9% 【有利子負債】0.00億円 【時価総額】127億円 【ROE】10.2% 【ROA】7.4% 【公式サイト】https://www.nakabohtec.co.jp/ 【株主優待】株主優待なし
株価・指標から見るナカボーテックの注目点
ナカボーテックは現在、配当利回り5.5%超という高水準の株主還元を実現しています。PERは12倍台、PBRは1.6倍前後となっており、特に国内の中小型・建設セクターのなかでは「割安感」と「安定感」を兼ね備えた水準といえるでしょう。
自己資本比率は72.9%ときわめて健全で、有利子負債は実質ゼロ。ROE(自己資本利益率)も10%超と、安定した収益力がうかがえます。
配当性向は約70%と高めですが、利益成長とキャッシュフローの潤沢さから見て無理のない水準です。
業績推移と特徴―着実な増益基調・インフラ需要が追い風
業績面で注目したいのは、売上・利益ともに安定した成長トレンドを描いている点です。直近3期の実績は以下の通りです。
- 2022年3月期:売上高約129億円、純利益約7.6億円
- 2023年3月期:売上高約142億円、純利益約9.0億円
- 2024年3月期:売上高約138億円、純利益約8.3億円
今後も2025年3月期予想で売上143億円、純利益8.5億円、2026年3月期は売上147億円、純利益8.8億円と、堅調な成長を見込んでいます。
防食工事は港湾・地中・陸上と多様な分野での需要が底堅く、とくに公共インフラの老朽化対策や気候変動に伴う維持管理の必要性が高まる中、今後も受注残高の積み上げが期待できます。
配当・株主還元の特徴
ナカボーテックの配当履歴を見ると、安定配当を維持しつつ増減も柔軟に対応しています。2020年以降の1株配当は130円→330円→220円→255円→240円と推移し、直近は200~250円のレンジ予想です。
配当利回りは5%を超えており、東証スタンダード市場の中でも高還元水準が光ります。株主優待はありませんが、安定した利益・キャッシュフローを背景に、今後も継続的な配当が期待されます。
財務体質・キャッシュフローの健全性
財務面を見ても、自己資本比率は7割超と非常に高く、有利子負債はゼロ。現金等も39億円と潤沢です。
営業キャッシュフローは12億円超と本業からの資金創出力が高く、投資・財務キャッシュフローもバランス良く管理されています。
設備投資や減価償却も年間1億円前後と小規模にとどまり、資金繰りの安定感が際立ちます。
このような盤石な財務体質は、中長期的な事業運営の安心材料といえるでしょう。
ナカボーテックの注目ポイントと今後の見通し
ナカボーテックは「防食」分野で長年の実績を持つリーディングカンパニーです。
- 社会インフラの老朽化対策や、気候変動対応の観点から、今後も公共事業を中心に安定した需要が期待されます。
- 新規事業の育成やDX・ESG経営にも積極的で、持続的成長への取り組みも進んでいます。
- 業績は安定成長、財務は健全、高配当という三拍子がそろっています。
一方で、建設・インフラ関連の市況や原材料価格の変動、公共投資の政策動向などには注意が必要です。
また、業績の季節性(四半期ごとの利益変動の大きさ)や、大規模案件による収益の偏りリスクも念頭に置いておくと良いでしょう。
株価は指標面で割高感はなく、「守り」と「成長」をバランス良く狙える銘柄といえます。
初心者にもわかりやすいワンポイント
ナカボーテックは「防食」というニッチ分野の専業企業ですが、社会インフラの維持管理という社会的意義の大きい分野で安定した実績があります。
「配当利回りが高い=すぐ買い」とは限りませんが、財務の健全性や事業の継続性を重視したい方には注目の企業です。
また、建設セクターのなかでも景気の波に比較的左右されにくい特徴があり、長期の資産形成に向くタイプの銘柄といえるでしょう。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
今後もインフラ防食の需要は衰えることなく拡大が見込まれます。
ナカボーテックは、受注残高の増加や新規事業への取り組み、ESG・DX推進による成長戦略が進んでおり、安定配当・堅実経営を続ける見通しです。
一方で、公共投資への依存度や材料価格高騰など外部環境の変化には注意が必要です。
「高配当」「安定成長」「財務健全」の三拍子が揃う落ち着いた企業であることを踏まえ、ご自身の投資スタンスに合うかどうかを考えてみてください。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 5/5インフラ防食需要の拡大と連続増益が続いているため。
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🏛 財務健全性: 5/5自己資本比率7割超・無借金経営と潤沢な現金が強み。
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🎁 株主還元: 4/5高配当水準を維持しているが、優待制度は未導入のため。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


