キーエンス(6861)は、工場の自動化を支えるFA(ファクトリーオートメーション)向けセンサーや計測制御機器の大手企業です。1974年設立と比較的若い企業ながら、独自の高付加価値製品と提案型営業を強みとして、国内外で高い市場シェアを誇ります。売上の約6割を海外市場が占めており、グローバル展開も積極的に進めています。研究開発力の強化や物流体制の増強など、成長を支える基盤づくりにも注力している点が特徴です。
キーエンス(6861)―高成長・高収益を背景に注目集まる「無借金経営」電子部品大手
株式データ
【銘柄名】キーエンス 【銘柄コード】6861 【上場】1987.10 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】電気機器 【17業種区分】電機・精密 【株価】62,840 円 【PER】33.87倍 【PBR】4.9倍 【EPS】1,855.5 【BPS】12,817.43 【配当利回り】0.56% 【配当性向】18.9% 【1株配当】350 【営業CF】3,879億円 【投資CF】-2,427億円 【財務CF】-763億円 【現金等】4,060億円 【自己資本比率】95.7% 【有利子負債】0.00億円 【時価総額】14.8兆円 【ROE】14.0% 【ROA】12.5% 【公式サイト】https://www.keyence.co.jp/ 【株主優待】株主優待なし
株価・指標から見るキーエンスの注目ポイント
キーエンスは時価総額14.8兆円と、日本の電気機器業界でトップクラスの規模を誇ります。PER(株価収益率)は33.87倍と、国内製造業の中でも高水準。これは投資家から将来の成長性や収益力への期待が非常に高いことを示します。PBR(株価純資産倍率)も4.9倍と高めで、企業の資産価値以上にそのビジネスモデルやブランド力が評価されているのが分かります。
一方で配当利回りは0.56%と低めですが、配当性向18.9%と利益の多くを内部留保し、成長投資や研究開発、設備投資に回す戦略がうかがえます。ROE(自己資本利益率)14.0%、ROA(総資産利益率)12.5%と、日本企業の中でも非常に高い水準を維持しています。
- 自己資本比率95.7%、有利子負債ゼロという無借金経営は屈指の財務健全性を誇ります。
- EPS(1株当たり利益)は1,855円と高く、収益力の強さがうかがえます。
- 現金等は4,060億円と潤沢で、安定したキャッシュポジションです。
業績推移と成長性のポイント
キーエンスの業績は、近年も力強い成長を続けています。2024年3月期の売上高は9,672億円、純利益は3,696億円と、ともに過去最高を更新。2025年3月期の会社計画では、売上高1兆500億円、純利益4,100億円とさらに大きな成長を見込んでいます。
- 2021年3月期:売上5,381億円、純利益1,972億円
- 2022年3月期:売上7,551億円、純利益3,034億円
- 2023年3月期:売上9,224億円、純利益3,629億円
- 2024年3月期:売上9,672億円、純利益3,696億円
- 2025年3月期予想:売上1兆500億円、純利益4,100億円
このように、売上・利益ともに右肩上がりが続いており、特に海外売上比率が約6割に達するなどグローバルでの事業拡大が特徴です。欧州や中国では一時的な成長鈍化も見られましたが、国内や米州、アジア向け事業が堅調に推移しています。
配当についても、2023年3月期の年間配当が300円、2024年3月期は350円(中間175円・期末175円)と、着実な増配基調が続いています。今後も175~200円の配当が想定されており、安定した株主還元が期待できます。
初心者向け:キーエンスの注目ポイント
キーエンスは「FA(ファクトリーオートメーション)」分野のリーディングカンパニーで、工場の自動化や省人化、品質管理の現場で欠かせない各種センサーや計測機器を開発・販売しています。商品力だけでなく、現場の課題をヒアリングして最適なソリューションを提案する「コンサルティング営業」を強みとしています。また、研究開発には年間250億円超を投じ、新製品投入のサイクルも早いことで知られます。
- 高い利益率と成長性を両立
- グローバル展開で安定した売上基盤
- 財務体質が極めて健全(無借金経営)
一方、株価水準は高く、配当利回りは他の大型株と比べて低めです。「成長企業に投資したい」方に向いた銘柄ですが、株価変動リスクには注意も必要です。
財務・キャッシュフローの特徴
キーエンスの財務は日本企業でも屈指の健全性を誇ります。自己資本比率は95.7%と、ほぼすべて自己資本で事業を展開。有利子負債はゼロで、完全な無借金経営です。
営業キャッシュフローは3,879億円と安定しており、現金等も4,060億円を保有。投資キャッシュフローは-2,427億円とマイナスですが、これは研究開発や設備投資を積極的に行っている証拠です。財務キャッシュフロー(-763億円)は主に配当や自己株取得などによるものです。
研究開発費は251億円、設備投資は124億円、減価償却137億円(2024年3月期)と、安定した投資を継続。成長のための基盤づくりも着実に進めています。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
キーエンスの今後の成長は、デジタル化・自動化ニーズの拡大、世界的な省人化・効率化の流れといった社会全体の動きと密接に関係しています。今後も新たな産業分野への展開や海外営業力の強化で、さらなる売上・利益の拡大が見込まれます。国内外の景気変動や為替リスク、競合他社の動向も無視できませんが、財務基盤の強さがリスク耐性を高めています。
- チャンス面:グローバルな自動化需要の拡大、新製品投入力、財務の安定性
- リスク面:景気後退時の設備投資抑制、為替変動、高PER水準による株価調整リスク
総じて、長期的な成長が期待できる一方、株価水準の高さや配当利回りの低さにも目を向け、リスクとリターンをバランスよく考えることが大切です。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 4/5海外を含む需要拡大が続き、売上・利益ともに高水準の成長が続いているため。
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🏛 財務健全性: 5/5自己資本比率95%超・無借金経営と極めて高い財務安全性があるため。
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🎁 株主還元: 3/5安定した増配は評価できるが、配当利回りは低めで株主優待もないため。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


