TDK(6762)―スマホ電池好調と連続増配が光る電子部品大手の今を解説
TDK(6762)は、受動部品や磁気応用製品、2次電池、センサーなど幅広い電子部品を手掛ける日本を代表するグローバルメーカーです。特にスマートフォン用の2次電池のシェア拡大や、データセンター投資の拡大を背景にしたHDD部品事業の復調など、各事業の成長が注目されています。2024年3月期は営業利益の大幅増と連続増配を実現し、今後も堅実な業績推移が予想されています。
株式データ
【銘柄名】TDK 【銘柄コード】6762 【上場】1961.9 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】電気機器 【17業種区分】電機・精密 【株価】1,547 円 【PER】19.24倍 【PBR】1.63倍 【EPS】80.4 【BPS】948.59 【配当利回り】1.94% 【配当性向】37.3% 【1株配当】30 【営業CF】4,470億円 【投資CF】-2,165億円 【財務CF】-1,463億円 【現金等】6,499億円 【自己資本比率】50.0% 【有利子負債】6007.62億円 【時価総額】32,161億円 【ROE】7.9% 【ROA】3.7% 【公式サイト】https://www.tdk.com/ja/ 【株主優待】株主優待なし
TDKの株価・指標の注目点と特徴
TDKは時価総額3兆2,161億円と、電子部品業界でもトップクラスの規模を誇ります。自己資本比率は50.0%と健全な水準で、財務の安定感も際立っています。
PER(株価収益率)は19.24倍、PBR(株価純資産倍率)は1.63倍と、近年の電子部品大手の中ではやや割安感は薄いものの、グローバル展開や成長期待が株価に織り込まれている印象です。
ROE(自己資本利益率)は7.9%、ROA(総資産利益率)は3.7%となっており、過去の水準と比較してもまずまずの収益性を維持しています。
配当利回りは1.94%で、増配傾向にあるものの、電子部品業界では平均的な水準です。配当性向も37.3%と無理のない範囲で、今後の増配余地も感じさせます。
TDKの注目ポイントをやさしく解説
TDKの最大の強みは、スマートフォン用2次電池など成長分野にしっかり投資し、高いシェアを維持している点です。2024年3月期はスマホ向け電池の販売が堅調に推移し、HDD部品事業もデータセンター投資の拡大を追い風に黒字化するなど、事業全体で明るい材料が目立ちました。
また、自動車向けのコンデンサーや産業機器向けの大容量受動部品、センサー分野にも力を入れており、今後のEV(電気自動車)やIoTの普及にも対応した製品群を持っています。
- スマホ用2次電池:高シェア・高収益事業
- HDD部品:データセンター投資拡大で黒字化
- 車載用部品・センサー:EVや自動運転分野への展開も期待
- 連続増配:株主還元姿勢の強化が続く
このように多角的な事業展開が業績の安定化に寄与しています。なお、TDKは株主優待制度は実施していませんが、配当による還元に注力しています。
財務・キャッシュフローと業績推移
財務面では現金等6,499億円を保有し、有利子負債は6,007億円とバランスの取れた資本構成です。営業キャッシュフローは4,470億円と潤沢で、積極的な設備投資(2,185億円)、研究開発投資(1,888億円)も推進しています。
直近3年の売上高・純利益の推移を見ると、下記のような動きとなっています。
2022年3月期は売上高1兆9,021億円、純利益1,836億円。2023年3月期は売上高2兆1,808億円、純利益1,141億円。2024年3月期は売上高2兆1,039億円、純利益1,246億円と推移しています。2025年3月期は売上高2兆2,000億円、純利益1,740億円、2026年3月期も売上高2兆4,000億円、純利益1,880億円と中期的な成長が見込まれています。
配当についても2023年3月期の53円から、2024年3月期は58円、2024年9月は70円と増配傾向が続いています(今後の配当は14~16円のレンジとなっていますが、分割または制度変更の影響も推察されます)。
今後の見通しとリスク・チャンス
今後のTDKは、スマホ用2次電池をはじめとする主力事業の堅調な推移が期待されます。一方で、EV関連分野の成長鈍化や、車載部品・センサーの販売動向には注意が必要です。
また、グローバルな景気動向や為替変動の影響も受けやすいため、短期的には業績の変動リスクがありますが、中長期的にはデータセンターやIoT、EV普及に伴う新規需要の取り込みが期待されます。
- スマホ電池・HDD部品の好調継続が成長ドライバー
- 配当の増配傾向と財務体質の強さは安心材料
- EV・自動車向け部品、センサー事業の動向に注目
- 為替や海外経済動向、地政学リスクには注意が必要
株主優待がない点や、配当利回りが平均的な水準である点はやや物足りなさもありますが、グローバル市場で戦う電子部品メーカーとしての存在感は今後も健在です。初心者の方は、複数年の業績推移や配当方針などもあわせてチェックしてみてください。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 4/5スマホ用2次電池やHDD部品など主力分野の拡大が続き、中期的な増収増益基調が見込まれるため。
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🏛 財務健全性: 4/5自己資本比率50%、潤沢な現金、営業CFも高水準で資本構成のバランスが良好なため。
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🎁 株主還元: 2/5増配傾向は評価できるが、配当利回り・株主優待の面ではやや物足りない印象。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


