ガンホー・オンライン・エンターテイメント(3765)―堅実な財務と『パズドラ』の底力、増配にも注目
ガンホー・オンライン・エンターテイメント(以下、ガンホー)は、スマートフォン向けゲーム『パズル&ドラゴンズ』で一世を風靡したゲームソフト会社です。スマホゲームの草分け的存在であり、国内外さまざまなプラットフォームでゲーム事業を展開しています。直近では業績の安定化や財務体質の強さ、株主還元策の変化が注目されています。
株式データ
【銘柄名】ガンホー・オンライン・エンターテイメント 【銘柄コード】3765 【上場】2005.3 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】情報・通信業 【17業種区分】情報通信・サービスその他 【株価】2,967.5 円 【PER】12.37倍 【PBR】1.3倍 【EPS】239.9 【BPS】2,280.75 【配当利回り】2.36% 【配当性向】29.2% 【1株配当】70 【営業CF】171億円 【投資CF】-475億円 【財務CF】-122億円 【現金等】681億円 【自己資本比率】72.6% 【有利子負債】0.00億円 【時価総額】2,543億円 【ROE】8.8% 【ROA】6.4% 【公式サイト】https://www.gungho.co.jp/ 【株主優待】株主優待なし
株価・指標から見るガンホーの特徴 ― 割安感と財務健全性
ガンホーの株価は2,967.5円(2024年6月時点)で、時価総額は約2,543億円。PERは12.37倍、PBRは1.3倍と、成長株としてはやや落ち着いた水準ですが、安定した収益性と高い自己資本比率(72.6%)が光ります。有利子負債ゼロという点も大きな安心材料で、キャッシュリッチな経営が続いています。
配当利回りも2.36%と情報・通信業の中ではまずまず。近年は配当性向の引き上げや増配傾向が見られ、株主還元も意識されています。ROE(自己資本利益率)は8.8%と高くはないものの、事業の安定性を考えればバランスの良い指標と言えるでしょう。
事業の特徴と注目ポイント ― 『パズドラ』頼みからの脱却努力
ガンホーは、現在も『パズル&ドラゴンズ』が収益の柱となっています。長期ヒット作のコラボイベントや新規ユーザー獲得施策により、着実に売上を維持しています。一方で、PCや家庭用ゲーム、海外展開も積極的。特に海外売上比率が56%と、国際的な事業展開に力を入れていることが特徴です。
- 主力タイトルの安定感:『パズドラ』はリリースから10年以上経過した今も高い人気。定期的なイベントやコラボでユーザーの関心を引き続き維持しています。
- 新規タイトル・海外展開:『ラグナロク』シリーズの新作や中南米市場への進出、『デスバース』の再開など、次の柱を模索する動きも活発です。
- 株主還元強化:近年は配当性向を高める方針を打ち出し、2024年・2025年には大幅増配の予想も出ています。
- 財務の強さ:自己資本比率70%超、現預金は681億円。借入はゼロで、安定した資本構成です。
業績・配当推移と財務状況 ― 安定収益と増配トレンド
ガンホーの業績推移を見ると、売上高はおおむね1,000億円台前半を維持しつつ、2023年は一時的な増加(1,253億円)も見られました。ただし、純利益はやや波があり、2021年の228億円をピークに直近は160億円台で推移しています。2024年以降はやや減益予想ですが、2025年・2026年には持ち直しが見込まれています。
配当は安定しており、とくに2024年、2025年は増配が予想されています。1株配当は2023年まで30円の年が多かったものの、2024年は60円、2025年は70円が見込まれています。
財務面では、現金等が681億円、自己資本比率が約73%と盤石。有利子負債ゼロで、投資CFが大きくマイナスとなっているのは自社株買いや設備投資、新規タイトル開発など将来投資への積極性を示しています。営業キャッシュフローも安定してプラスで推移しており、企業規模に見合った資金繰りができている点は安心材料です。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
ガンホーはかつての爆発的成長フェーズから、現在は安定成長期に移行しつつあります。主力タイトル頼みの収益構造にはやや不安も残る一方で、海外市場への展開や新規タイトル開発によるポートフォリオ強化が進行しています。競争の激しいモバイルゲーム業界において、ユーザーの熱量を維持し続けることは簡単ではありませんが、ブランド力や運営ノウハウを活かした新たなヒット作の誕生にも期待が持てます。
一方、配当方針の強化や自社株消却など株主還元意識の変化も注目ポイントです。リスクとしては、「主力タイトルの売上鈍化時の収益変動」「新作がヒットしない場合の成長鈍化」などが挙げられます。とはいえ、財務の安定感が高く、ディフェンシブな側面も備えているため、長期的な視点で成長と安定のバランスを重視する投資家にとっては比較的安心感のある銘柄だといえるでしょう。
かぶポスト的スコア
-
🌱 成長性: 4/5主力タイトルの安定収益に加え、海外展開や新作開発などで中長期の成長余地があるため。
-
🏛 財務健全性: 5/5自己資本比率7割超・現預金潤沢・無借金経営と極めて高い財務健全性。
-
🎁 株主還元: 3/5増配や自社株消却など還元姿勢は強まるが、配当水準自体は業界平均並み。
投資分析、ゆっくり学んでみたい方へ
本記事でやっているようなファンダメンタルズ分析をしっかり学びたい方には、
投資初心者向けのオンライン学習講座「Grow」がおすすめです。
講師と直接やり取りできるカリキュラムで、
3ヶ月で一生使える投資スキルが身につきます。
空いた時間に自分のペースで学べるスタイルなので、忙しい方でも安心です。
投資分析ができるようになることで、銘柄選定の精度が上がり、情報に振り回されずに自分で判断できる自信がついてきます。
学びながら実践できる環境で、一歩先の投資家を目指してみませんか?
※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


