KOKUSAI ELECTRIC(6525)―メモリー回復と設備投資拡大が追い風の半導体装置大手
KOKUSAI ELECTRIC(6525)は、半導体製造に欠かせない成膜装置を手掛ける大手メーカーです。近年の半導体需要拡大、特にAIやデータセンター向けメモリー市場の回復を背景に、業績も再び成長軌道へ乗りつつあります。2023年10月に東証プライム市場へ上場したばかりですが、旧日立国際電気の成膜装置事業を母体とするなど技術的な蓄積も豊富で、世界市場で高いシェアを持つことが特徴です。
国内外に顧客を持ち、特にDRAMやNAND型フラッシュメモリーといった最新メモリー分野向けの装置で強みを発揮しています。今期以降は投資を拡大し、富山・砺波工場の生産能力増強も進行中。これにより先端半導体市場の需要拡大に応えられる体制を整えつつあります。
株式データ
【銘柄名】KOKUSAI ELECTRIC 【銘柄コード】6525 【上場】2023.10 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】電気機器 【17業種区分】電機・精密 【株価】3,002 円 【PER】19.47倍 【PBR】3.56倍 【EPS】154.2 【BPS】842.12 【配当利回り】1.2% 【配当性向】23.3% 【1株配当】36 【営業CF】29億円 【投資CF】-119億円 【財務CF】-63億円 【現金等】926億円 【自己資本比率】51.3% 【有利子負債】877.50億円 【時価総額】7,824億円 【ROE】12.8% 【ROA】6.0% 【公式サイト】https://www.kokusai-electric.com/ 【株主優待】株主優待なし
株価・指標から見るKOKUSAI ELECTRICの注目点
KOKUSAI ELECTRICの株価は3,002円、時価総額は7,824億円と、半導体製造装置業界の中でも存在感のある規模です。PER(株価収益率)は19.47倍、PBR(株価純資産倍率)は3.56倍と、成長期待を織り込んだ水準となっています。
ROE(自己資本利益率)は12.8%と、製造業としては高水準であり、資本効率の高さがうかがえます。
配当利回りは1.2%とやや控えめですが、配当性向は23.3%とまだ余力が残されている印象です。
- 自己資本比率:51.3%で財務の安定感があり、倒産リスクは低め
- 営業キャッシュフローが29億円と黒字を維持しつつ、積極的な設備投資(投資CF:-119億円)を実施
- 現預金残高は926億円と潤沢で、成長投資や不測の事態にも備えやすい体制
- 有利子負債877.5億円はやや多いものの、自己資本比率や利益水準を考慮すれば過度な懸念は不要
初心者向け:KOKUSAI ELECTRICの強みと注目ポイント
KOKUSAI ELECTRICの最大の強みは、AIやデータセンター向け先端メモリー分野での装置需要にしっかり対応できる技術力にあります。特に、今後の半導体市場のカギを握る「高帯域幅メモリー(HBM)」や次世代DRAMなどに絡む先端装置で実績を持ち、顧客からの信頼も厚い点が評価されています。
また、2025年度に稼働本格化する砺波工場への大型投資(240億円)も進み、生産能力は2021年度比で2倍に拡大予定。これにより、世界的な半導体設備投資の波に柔軟に対応できる態勢が整いつつあります。
半導体市況は波がある業界ですが、設備投資サイクルの回復局面では大きな恩恵を受けやすいのが特徴です。海外売上比率が88%と高く、グローバルな成長も期待できます。
財務・キャッシュフローの状況
KOKUSAI ELECTRICの財務体質は、自己資本比率が51.3%と健全で、現預金も926億円と豊富です。一方、積極的な成長投資を進めているため、有利子負債も877.5億円ありますが、利益水準やキャッシュフローから見ても大きなリスクとは言えません。
営業キャッシュフローは直近で29億円とプラスを維持。投資キャッシュフローは-119億円と大きくマイナスですが、これは主に工場拡張や設備投資によるものです。
今後の利益成長があれば、財務健全性を保ちながらさらなる成長投資や株主還元強化も期待できるでしょう。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
KOKUSAI ELECTRICは、AI・データセンター向けの先端メモリー分野で世界的な設備投資が再び活発化する中、成長の追い風を受けています。2024年3月期は市況悪化の影響で減収減益となりましたが、2025年3月期以降は売上・利益ともに回復基調へ。特に先端DRAMやNAND向けの需要増加が業績回復を後押ししています。
一方で、半導体産業は設備投資サイクルの波が大きく、景気や技術トレンドの変化に左右されやすい業界です。中国向け需要の調整や大規模投資に伴う費用増、競合他社との技術競争などリスクも存在します。
投資家としては、今後の世界的な半導体需要回復と同社の設備能力増強の成果を注視しつつ、財務の健全性やキャッシュフロー動向、配当政策の変化などにも目を向けたいところです。中長期的には、AI・メモリー需要の拡大とともに成長ポテンシャルの高い企業として、今後の動向が注目されます。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 4/5AIメモリー需要拡大と設備投資の回復が期待されるため。
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🏛 財務健全性: 4/5自己資本比率と現金が厚く、成長投資を続けながらバランスを保っているため。
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🎁 株主還元: 3/5配当は段階的増配傾向だが、利回りは控えめで今後に期待。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
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企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


