村田製作所は、電子部品業界を代表する日本のグローバル企業です。積層セラミックコンデンサー(MLCC)で世界トップシェアを誇り、スマートフォンや自動車、データセンターなど、現代社会に欠かせない分野で高い存在感を発揮しています。海外売上比率が非常に高く、グローバルな事業展開が特徴です。創業以来70年以上にわたり、絶え間ない技術革新と堅実な財務運営で成長を続けてきました。
村田製作所(6981)―MLCC世界トップ、AIサーバー需要で再成長に期待
株式データ
【銘柄名】村田製作所 【銘柄コード】6981 【上場】1963.3 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】電気機器 【17業種区分】電機・精密 【株価】1,991 円 【PER】20.96倍 【PBR】1.44倍 【EPS】95 【BPS】1,385.77 【配当利回り】3.01% 【配当性向】63.2% 【1株配当】60 【営業CF】4,896億円 【投資CF】-2,015億円 【財務CF】-1,653億円 【現金等】6,220億円 【自己資本比率】85.7% 【有利子負債】23.84億円 【時価総額】52,206億円 【ROE】7.4% 【ROA】6.0% 【公式サイト】https://www.murata.com/ 【株主優待】株主優待なし
株価・指標から見る村田製作所の注目点
村田製作所の株価は1,991円(24年6月時点)となっており、時価総額は5兆2,206億円と、電子部品業界ではトップクラスの規模です。PER(株価収益率)は20.96倍、PBR(株価純資産倍率)は1.44倍と、業界平均と比較してやや高めですが、これは将来性や安定収益への期待が株価に織り込まれているためと考えられます。
配当利回りは3.01%と、電子部品業界の中でも比較的高い水準です。配当性向は63.2%とやや高めで、安定的な株主還元を意識した経営姿勢がうかがえます。自己資本比率も85.7%と非常に高く、財務体質の堅牢さが際立ちます。有利子負債は23.84億円と極めて少なく、ほぼ無借金経営に近い状態です。
業績推移から見る村田製作所の特徴
近年の業績推移を見ると、2022年3月期は売上高が1兆8,125億円、純利益が3,141億円と絶好調でしたが、2023年3月期はやや減収減益となり、売上高1兆6,868億円、純利益2,537億円でした。2024年3月期は1兆6,402億円、純利益1,808億円とさらに減少しましたが、2025年3月期には売上高1兆7,000億円、純利益2,350億円と回復基調に転じる見通しです。
この背景には、主力であるMLCCのスマートフォン向け需要が一時的に落ち込んだことや、車載用の伸び悩みがあります。一方、AIサーバーやデータセンター向けの高単価品、次世代電子機器向けの開発が進んでおり、再び成長局面に向かう動きが見られます。
初心者向けにポイント解説
村田製作所は「縁の下の力持ち」的な存在で、私たちの日常に欠かせないスマートフォンや自動車、家電など、あらゆる電子機器に自社の部品が使われています。とくにMLCC(積層セラミックコンデンサー)は、電子回路の安定化やノイズ除去に欠かせないパーツで、村田製作所はこの分野で世界シェアNo.1です。
- 海外売上比率は9割以上で、世界中のメーカーが顧客です。
- 景気変動の影響を受けやすいものの、長期的には電子機器の高機能化やAI需要拡大が追い風となっています。
- 研究開発費や設備投資も積極的で、将来に向けた布石を打ち続けています。
財務・キャッシュフロー状況
直近のキャッシュフローを見てみると、営業キャッシュフローは4,896億円と潤沢です。投資キャッシュフローは-2,015億円と大規模な設備投資・研究開発を続けている様子がうかがえます。財務キャッシュフローは-1,653億円で、これは配当や自己株取得など株主還元に資金を使っていることを示します。
現金及び現金同等物は6,220億円と十分で、有利子負債も23.84億円とごくわずか。自己資本比率85.7%は、上場企業の中でもトップレベルの財務健全性です。これにより、景気変動や一時的な業績悪化があっても、安定した経営が維持できる体制が整っています。
また、設備投資は年間2,195億円、研究開発費は1,325億円と、次世代技術への投資も積極的です。今後の成長を見据えた経営姿勢が感じられます。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
2024年3月期は一時的な減収減益となったものの、2025年3月期以降はAIサーバーやデータセンター向け製品の拡大、スマートフォン需要の回復、車載向けの底打ちなどを背景に、増収増益への転換が期待されています。MLCC分野での技術力・生産力は世界屈指であり、今後も高機能化・省スペース化など新たな需要に応えていくでしょう。
一方で、中国や米国の景気動向、スマートフォン市況の変動、為替リスクなどには注意が必要です。また、配当性向はやや高めなので、業績悪化時の減配リスクもゼロではありません。とはいえ、強固な財務基盤とグローバルな顧客基盤を活かし、長期的な成長ストーリーを描きやすい銘柄といえます。
「攻め」と「守り」のバランスが取れた企業として、今後の動向をじっくり観察していきたい銘柄です。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 4/5AIサーバーやデータセンター向けの需要拡大により、今後の収益成長が期待できるため。
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🏛 財務健全性: 5/5自己資本比率が85%超と極めて高く、有利子負債も少ないため、財務基盤は非常に堅牢です。
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🎁 株主還元: 4/5配当利回りが3%台と高く、安定した還元姿勢が評価できます。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
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企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


