オリックス(8591)―高配当と株主優待廃止後も堅実成長が注目される金融大手
オリックス(8591)は、リース事業を起点に多角的な金融サービスを展開する大手企業です。保険や不動産、事業投資、環境・エネルギー、空港運営など、幅広い分野にビジネスを拡大しており、国内外で存在感を強めています。かつては株主優待でも人気を集めていましたが、現在は廃止。しかし、安定した高配当や増配傾向、さらには収益力の高さから、個人投資家から根強い支持を集め続けています。
株式データ
【銘柄名】オリックス 【銘柄コード】8591 【上場】1970.4 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】その他金融業 【17業種区分】金融(除く銀行) 【株価】2,860 円 【PER】8.15倍 【PBR】0.84倍 【EPS】351 【BPS】3,408.04 【配当利回り】4.65% 【配当性向】38.5% 【1株配当】133~137 【営業CF】12,434億円 【投資CF】-13,728億円 【財務CF】-854億円 【現金等】11,853億円 【自己資本比率】24.2% 【有利子負債】6兆5,059.2億円 【時価総額】3兆5,923億円 【ROE】9.2% 【ROA】2.1% 【公式サイト】https://www.orix.co.jp/grp/ 【株主優待】株主優待なし
オリックスの株価・指標から見た注目点
オリックスの株価は2,860円前後で推移し、PER(株価収益率)は8.15倍、PBR(株価純資産倍率)は0.84倍と、いずれも割安感が意識されます。自己資本比率は24.2%と金融サービス業としては標準的な水準。有利子負債が6兆5,000億円超と大きいものの、現金等の保有も1兆1,853億円と潤沢です。
特に注目なのは配当利回り4.65%という高水準。1株配当も133~137円(年間ベース)と着実な増配傾向を維持しています。配当性向は約38.5%で、利益の安定がうかがえる点も投資家から評価されています。
オリックスの強みと事業の多角化
オリックスはリース、保険、不動産、環境エネルギー、空港運営など多彩な事業ポートフォリオを持ち、国内外に展開しています。法人向けリースや不動産では安定収益を確保しつつ、エネルギー分野や空港運営、海外投資など成長分野にも積極的です。事業の多角化が全体のリスク分散や収益源の拡大につながっているのが同社の大きな特徴です。
- 海外展開:全体の25%が海外事業。アメリカやアジアでの事業投資、不動産、航空機リースなどで存在感。
- 空港・ホテル事業:訪日観光客増加の恩恵を受け、関西空港やホテル運営が堅調に推移。
- 環境・エネルギー:再生可能エネルギー事業も拡大中。和歌山蓄電所の稼働など新たな分野にも積極。
- 保険・金融サービス:保険商品やクレジット、銀行業務も手がけ、安定的な収益基盤。
業績推移と配当の動向
過去3年の売上高は2兆5,000億~2兆8,000億円規模で安定成長。2024年3月期は売上高が2兆8,143億円、純利益は3,461億円と最高益を更新しています。2025年3月期の会社予想では売上高2兆9,200億円、純利益4,000億円と、さらなる増収増益を見込んでいます。
配当金も順調に増加。2023年9月には42.8円、2024年3月には55.8円、2024年9月は62.17円と続き、2025年3月期も70.83~74.83円の予想。中長期的な安定配当が意識されています。
財務状況とキャッシュフローを解説
オリックスの自己資本比率は24.2%で、金融サービス業としては標準的。時価総額は約3兆6,000億円と国内金融サービスセクターで2位の規模です。有利子負債は6兆5,000億円超と大きいですが、これはリースや金融サービスの事業特性によるもので、現金等も1兆1,853億円を保有しているため、過度な財務リスクは意識されにくい構造です。
キャッシュフロー面では、営業キャッシュフローが1兆2,434億円としっかりプラス。設備投資などによる投資キャッシュフローが-1兆3,728億円と大きくなっていますが、これは新規事業や資産投資への積極的な取り組みを反映しています。財務キャッシュフローは-854億円で、安定配当と合わせてバランスを保っています。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
今後もオリックスは、多角的な事業展開を活かした成長を続ける見通しです。特に、空港・インバウンド需要の回復や再生可能エネルギー事業の拡大が期待されます。2025年の大阪万博も空港部門や地域開発にとって追い風となるでしょう。
一方で、グローバル経済の減速や為替リスク、不動産・海外投資の市況変動には注意が必要です。金融機関としての信用リスクや大型投資の成否も、中長期的な業績に影響し得るポイントです。
配当や安定収益に魅力を感じる投資家には引き続き注目の存在ですが、値動きや事業リスクもきちんと把握することが大切です。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 5/5多角化と海外展開による収益拡大が今後も期待できるため。
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🏛 財務健全性: 2/5有利子負債が巨額で自己資本比率もやや低めな点がリスク要因。
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🎁 株主還元: 4/5着実な増配と高い配当利回りを継続しているため。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


