大同特殊鋼(5471)―自動車・半導体向け特殊鋼で注目!IFRS移行と高収益化が進む老舗素材メーカー
大同特殊鋼(だいどうとくしゅこう、5471)は、特殊鋼の専業メーカーとして世界有数の規模を誇ります。自動車や産業機械、半導体製造装置向けなど幅広い産業の「ものづくり」を支える重要な企業です。近年では高級鋼や鍛造品など高付加価値分野を伸ばしており、事業構造の強化や収益性の向上が注目されています。
本社は名古屋市、日産・ホンダなど自動車大手をはじめとする大手企業と強い取引基盤を持ち、日本製鉄とも親密な関係です。また、半導体や航空・宇宙分野への展開も強化中。2024年3月期以降はIFRS(国際会計基準)への移行も進み、グローバルな事業運営や財務の透明性が一層高まっています。
株式データ
【銘柄名】大同特殊鋼 【銘柄コード】5471 【上場】1950.9 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】鉄鋼 【17業種区分】鉄鋼・非鉄 【株価】976.1 円 【PER】8.37倍 【PBR】0.47倍 【EPS】116.6 【BPS】2,085.61 【配当利回り】3.59% 【配当性向】34.3% 【1株配当】35~45 【営業CF】586億円 【投資CF】167億円 【財務CF】-718億円 【現金等】622億円 【自己資本比率】52.0% 【有利子負債】2113.53億円 【時価総額】2,604億円 【ROE】12.5% 【ROA】6.3% 【公式サイト】https://www.daido.co.jp/ 【株主優待】株主優待なし
割安感が際立つ指標 ―PBR0.5倍割れと堅調な配当利回り
大同特殊鋼の株価指標を見てみると、PBR(株価純資産倍率)は0.47倍と1倍を大きく下回っており、資産価値と比較して割安感が強い状態です。PER(株価収益率)は8.37倍で、同業他社と比べても低水準と言えるでしょう。配当利回りは3.59%と東証プライム市場の中でも比較的高めで、安定した配当政策がうかがえます。
また、ROE(自己資本利益率)は12.5%と高水準。企業が自己資本を効率よく活用して利益を出していることがわかります。自己資本比率も52.0%と堅実で、財務健全性にも安心感があります。大手自動車メーカーや半導体分野への供給力、高い技術力が市場で評価されています。
安定成長の裏側―多角化とグローバル展開
大同特殊鋼は自動車向け特殊鋼で知られていますが、最近は半導体製造装置や航空機向けなど成長分野への展開も強化しています。高級鋼や機能材料、磁性材料など高付加価値製品の拡大に注力し、収益構造の安定化が進んでいます。
- 売上高の約4割が特殊鋼鋼材(自動車や産機向け)
- 機能材料・磁性材料分野も全体の3割強を占める
- 海外売上比率は27%とグローバル化も進行
コロナ禍以降の自動車生産回復や、半導体・航空機分野の需要増加が業績をけん引しています。今後は、半導体向け高級鋼の生産能力増強や、鍛造品の増産体制構築が成長ドライバーになりそうです。
財務内容とキャッシュフローのポイント
大同特殊鋼の財務は安定感が際立っています。自己資本比率52.0%、有利子負債2,113億円と大規模な設備産業としてはバランスの取れた水準です。現金等も622億円あり、資金繰りに余裕があります。
- 営業キャッシュフロー:586億円(安定した本業の資金創出)
- 投資キャッシュフロー:167億円(積極的な設備投資)
- 財務キャッシュフロー:-718億円(負債返済や配当などで資金流出)
設備投資も積極的で、直近では319億円規模の投資を実施。半導体向けの生産体制強化や鍛造品の生産能力増強など、将来成長に向けた布石が打たれています。研究開発費も65億円にのぼり、技術力の維持・強化に力を入れています。
業績推移(売上高・純利益)のグラフ
今後の見通しと投資家へのメッセージ
2024年3月期の実績では売上高5,813億円、純利益498億円と過去最高水準を記録しました。2025年3月期予想では売上高5,800億円、純利益280億円と減益見通しですが、これは一時的な要因が大きく、中長期的には半導体や航空機分野の需要拡大、高級鋼の増産効果などで再成長が期待されます。
一方で、主力の自動車向け特殊鋼が国内外の生産調整や市況変動の影響を受けやすいという側面もあります。原材料価格やエネルギーコストの上昇もリスク要因となりますが、積極的な設備投資・技術開発で競争力を維持しています。配当については安定・継続が基本方針であり、株主還元にも積極的です。
まとめ:大同特殊鋼は「割安」「高配当」「財務健全性」「技術力」「成長分野への展開」という5つの強みを併せ持つ素材メーカーです。長期目線で安定した銘柄を探す投資家には、注目度の高い一社と言えるでしょう。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 5/5半導体や航空機向けなど、今後も高付加価値分野の成長が期待できるから。
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🏛 財務健全性: 4/5自己資本比率が高く、現金水準も十分で安定した財務基盤があるため。
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🎁 株主還元: 4/5配当利回りが高く、安定的な還元姿勢が評価できるから。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
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なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


