FUJI(6134)―財務健全性と安定配当が光る、世界トップ級の実装機メーカー
FUJI(フジ)は、スマートフォンなどの電子機器に欠かせない表面実装機で世界トップクラスのシェアを誇る、日本を代表する精密機械メーカーです。高速・高精度な実装機や工作機械、半導体製造装置をグローバルに展開し、海外売上比率は実に88%とグローバル志向が際立っています。近年はスマホ向け需要の回復や北米の設備投資動向など、グローバルなトレンドが業績に大きく影響しており、業界の景気敏感株としても注目度が高い企業です。
株式データ
【銘柄名】FUJI 【銘柄コード】6134 【上場】1964.5 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】機械 【17業種区分】機械 【株価】2,319 円 【PER】14.56倍 【PBR】0.94倍 【EPS】159.3 【BPS】2,461.37 【配当利回り】3.45% 【配当性向】50.2% 【1株配当】80 【営業CF】301億円 【投資CF】-123億円 【財務CF】-171億円 【現金等】624億円 【自己資本比率】88.4% 【有利子負債】0.00億円 【時価総額】2,164億円 【ROE】4.6% 【ROA】4.2% 【公式サイト】https://www.fuji.co.jp/ 【株主優待】株主優待なし
PBR1倍割れ・高い自己資本比率が注目ポイント
直近の株価指標で特に目を引くのは、PBR(株価純資産倍率)が1倍を下回っている点です(0.94倍)。これは、企業の純資産価値と比較して割安感が意識されやすい水準です。加えて自己資本比率が88.4%と非常に高く、有利子負債ゼロという鉄壁の財務体質も大きな特徴です。時価総額は2,000億円台ですが、現金等624億円と潤沢な資金を保有しており、経済環境の変化にも強い構造が整っています。
配当利回りは3.45%と、東証プライム上場企業としては比較的高め。配当性向も50%前後で安定しており、株主還元にも一定の配慮がなされています。優待制度はありませんが、配当重視の安定志向投資家からの関心も集まりやすい銘柄と言えるでしょう。
FUJIの注目ポイント:世界市場でのシェア・技術力・グローバル展開
FUJIの主力事業は、スマートフォンや自動車の電子制御部品などに使用される表面実装機(SMTマウンター)です。特に高速・高精度化では業界随一の技術力を持ち、世界中の主要電子機器メーカーから信頼されています。加えて、工作機械や半導体製造装置の分野にも事業を拡大しており、業績の下支えとなっています。
- 海外売上比率88%とグローバル展開が際立つ
- 実装機分野で世界的なシェアを確保
- スマホや自動車など幅広い産業の電子化ニーズに対応
- 政策保有株の削減による資本効率改善も進行中
直近では中国の半導体装置需要が急減するなど逆風もありましたが、今後は中国スマホ市場の回復や北米の設備投資再開といった明るい材料も見込まれています。
業績・財務のポイントとキャッシュ・フロー解説
売上高は2022年3月期に1兆4,800億円、2023年3月期に1兆5,300億円と堅調に推移していましたが、2024年3月期は1兆2,700億円に減少。中国・欧米市場の一時的な需要減速が主な要因です。純利益も2,100億円台から1,000億円台へと減少しましたが、2026年3月期には1,550億円への回復が予想されています。
キャッシュ・フローをみると、営業キャッシュフローは301億円のプラスとしっかり資金を生み出し、投資CF・財務CFはややマイナスですが、現金等624億円を保有しており十分な安全圏です。自己資本比率88.4%、有利子負債ゼロという盤石のバランスシートも大きな安心材料です。
- 設備投資(2023年度):142億円
- 減価償却費:84億円
- 研究開発費:82億円
中長期的な成長投資や技術開発にも積極的に取り組みつつ、財務基盤は極めて健全です。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
2024年3月期は一時的な業績減速となりましたが、2026年3月期に向けてはスマートフォン向けを中心に中国・北米市場での需要回復が期待されています。グローバルな景気動向や半導体サイクルの影響を受けやすい反面、盤石な財務体質と高い技術力を活かし、中長期では再成長のシナリオも描ける企業です。
一方で、為替変動や海外市場の景気後退、主要顧客の投資動向には注意が必要です。配当は安定しており、株主還元の姿勢も明確ですが、優待制度は設けていません。「財務の安全性」と「世界市場での競争力」という両輪がFUJIの大きな強みとなっていますので、安定性と成長性のバランスを重視したい投資家にとっては候補となるでしょう。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 5/5世界トップクラスの実装機技術とグローバル市場での回復力が高評価。
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🏛 財務健全性: 5/5自己資本比率88%超、有利子負債ゼロという圧倒的な財務健全性。
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🎁 株主還元: 4/5安定的な配当を維持しているが、優待制度は未導入のため4点。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


