大和工業(5444)―高配当・グローバル展開が光る電炉大手、ROE・財務強さに注目
大和工業は、H形鋼などの建設用鋼材を主力とする電炉メーカーです。国内市場はもちろん、タイや米国、ベトナム、インドネシアなど海外展開も積極的に進めており、鉄鋼業界の中でもグローバルなプレゼンスが特徴的です。安定した財務体質と高い株主還元姿勢、さらにROEの高さが注目されています。
株式データ
【銘柄名】大和工業 【銘柄コード】5444 【上場】1961.10 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】鉄鋼 【17業種区分】鉄鋼・非鉄 【株価】8,553 円 【PER】13.26倍 【PBR】0.96倍 【EPS】645 【BPS】8,946.06 【配当利回り】4.68% 【配当性向】62.0% 【1株配当】400 【営業CF】809億円 【投資CF】-332億円 【財務CF】-212億円 【現金等】1,686億円 【自己資本比率】83.0% 【有利子負債】21.69億円 【時価総額】5,113億円 【ROE】14.5% 【ROA】11.5% 【公式サイト】https://www.yamatokogyo.co.jp/ 【株主優待】株主優待なし
株価・指標から見る大和工業の注目点
大和工業の株価は2024年6月時点で8,553円。PER(株価収益率)は13.26倍、PBR(株価純資産倍率)は0.96倍と、鉄鋼セクターの中でも割安感がある水準です。自己資本比率は83.0%と非常に高く、財務の安全性が際立ちます。
配当利回りは4.68%と高水準。配当性向も62.0%と利益の大部分を株主に還元している姿勢が見て取れます。ROEは14.5%、ROAは11.5%と、資本効率の観点でも日本の伝統的な重厚長大産業の中で際立った数値です。
大和工業の特徴と注目ポイント
大和工業の最大の特徴は、海外事業の拡大と高い財務健全性です。主力のH形鋼は建設需要の波に左右されますが、米国・タイ・インドネシアなど複数の国で収益源を確保。特にインドネシア事業が連結され、今後の利益拡大に貢献すると期待されています。
- グローバル分散:海外売上比率は50%(2024年3月期時点)、特に米国とインドネシアの利益貢献が大きい
- 高配当:2024年3月期配当は年間450円(実績)、2025年3月期も400円予想と高水準維持
- 財務の強さ:現金等1,686億円を持ち、有利子負債はわずか21.69億円と極めて健全
- ROE・ROAの高さ:資本効率に優れ、株主価値重視の経営姿勢がうかがえる
また、電炉メーカーということで、環境負荷の低減やリサイクル需要の高まりも追い風となっています。近年は中東事業から撤退し、資源を成長分野に集中させる戦略転換も進んでいます。
業績・配当推移と財務状況
ここ数年の業績推移を見ると、売上高は2023年3月期に1兆8,043億円(前年比約+20%)と大きく伸び、2024年3月期は1兆6,348億円へ。純利益も2023年3月期が653億円、2024年3月期が700億円と、直近では過去最高益を更新しています。
来期(2025年3月期)は純利益が280億円予想と一時的に減益見通しですが、翌2026年3月期には520億円と回復基調が見込まれています。配当も2023年3月期から大幅増配が続き、高還元を維持しています。
自己資本比率が83.0%、現金等は1,686億円、有利子負債は21.69億円と、鉄鋼業界ではトップクラスの健全性です。営業キャッシュフローも809億円と潤沢で、積極投資や還元余地も十分にあります。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
2025年3月期は一時的な減益見込みですが、これは中東事業からの撤退損失や国内鋼材価格の弱含みが影響しています。中長期ではインドネシアや米国の収益貢献が続き、海外事業を軸に再成長余地が十分にあります。財務体質の強さが下支えとなり、不安定な市況下でも安定経営が期待できます。
一方で、鉄鋼業界は世界的な景気動向や建設需要、電力コスト、為替の影響を受けやすい分野です。市況の変動や海外事業のリスクも意識しておきたいところです。また、配当水準は業績連動型となっているため、利益動向には注意が必要です。
高配当・高財務健全性・グローバル展開という強みを持ちながらも、景気感応度が高いというリスクも併せ持つ点を理解し、長期的な視点で注目したい企業といえるでしょう。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 5/5海外展開の拡大やインドネシア事業の寄与で今後も高成長が期待できるため。
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🏛 財務健全性: 5/5自己資本比率や現金保有が非常に高く、有利子負債も限定的で財務は極めて良好。
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🎁 株主還元: 4/5高配当を維持しているが、利益変動による減配リスクもある点で満点には至らず。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
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なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


