住友金属鉱山(5713)―ニッケル低迷と減損、配当水準に注目の非鉄大手
住友金属鉱山は、日本を代表する非鉄金属メーカーの一角です。銅・ニッケルなどの資源開発および製錬、そして自動車や電子機器向けの電子材料の製造を2本柱とし、世界規模で事業を展開しています。特にニッケル分野ではグローバルな存在感を高めようと積極的な投資を続けてきましたが、ここ数年は資源価格の変動や減損損失といった逆風も経験しています。一方で、配当水準や財務基盤の強さにも特徴があり、投資家の注目を集めています。本記事では、住友金属鉱山の業績・指標・財務などをわかりやすく解説します。
株式データ
【銘柄名】住友金属鉱山 【銘柄コード】5713 【上場】1950.6 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】非鉄金属 【17業種区分】鉄鋼・非鉄 【株価】3,319 円 【PER】15.74倍 【PBR】0.49倍 【EPS】210.9 【BPS】6,711.27 【配当利回り】3.95% 【配当性向】62.1% 【1株配当】131 【営業CF】2,106億円 【投資CF】-2,988億円 【財務CF】70億円 【現金等】1,510億円 【自己資本比率】58.9% 【有利子負債】6,179.31億円 【時価総額】9,669億円 【ROE】3.4% 【ROA】1.9% 【公式サイト】https://www.smm.co.jp/ 【株主優待】株主優待なし
低PBR・高配当が目立つ指標構成、今後の利益回復に注目
住友金属鉱山の指標面でまず目を引くのは、PBR(株価純資産倍率)が0.5倍を切るという「割安感」と、配当利回りが約4%弱に達していることです。PER(株価収益率)は約16倍と、東証プライム全体の平均水準と比べてやや高めにも見えますが、これは直近の大幅な純利益減少が影響しています。
- 配当性向は60%超と、現状の利益水準から見ればかなり高めです。
- 自己資本比率は約59%と、重厚長大型の製造業としては財務の安定性が際立っています。
- ROE(自己資本利益率)は3.4%、ROA(総資産利益率)は1.9%と、収益性はやや低調です。
非鉄金属大手ではさらに下落するPBR銘柄も見受けられますが、住友金属鉱山は総じて「財務堅実・割安・高配当」な点が特徴的です。
業績推移・配当推移:資源安と減損が直撃、利益水準は急減
近年の業績推移を見ると、2022年3月期には純利益が2,810億円と過去最高水準を記録しましたが、その後は資源価格の下落や、ニッケル市況悪化に伴う減損損失(約500億円)などが響いて大幅減益となりました。
2024年3月期の純利益は約586億円まで縮小、2025年3月期の会社予想でも310億円と、ピーク時の1割強にとどまる見通しです。
一方、配当は業績に応じて調整しつつも年間130円超という高い水準を維持しています。
初心者向け:住友金属鉱山の「今」をざっくり解説
住友金属鉱山は「銅」「ニッケル」「金」などの資源を自社鉱山から調達し、製錬・加工・販売まで一貫して行う日本有数の総合非鉄メーカーです。最近は特に電気自動車(EV)用バッテリー材料への需要が高まる中、ニッケル事業の拡大を進めてきました。
ですが、2023~2024年はニッケル価格の急落や減損損失の計上により、利益が大きく減っています。これにより株価も軟調ですが、配当水準は相対的に高く維持されています。
また、資源価格の変動リスクは高いものの、財務体質はしっかりしている点も特徴です。
財務・キャッシュフローの解説:大型投資も自己資本厚く安定
住友金属鉱山の自己資本比率は約59%と、資源・製錬大手の中でも堅実な水準です。有利子負債も6,179億円程度に抑えられており、現金等も1,510億円と十分な流動性があります。
- 2023年度の営業キャッシュフローは2,106億円、投資キャッシュフローは-2,988億円(主に設備投資や資源開発)と、事業拡大を見据えた積極投資が続いています。
- 長期的な資源価格下落や減損リスクはあるものの、財務の「地力」で耐性は高いと言えます。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
今後もニッケル市況の回復が最大の焦点です。世界的なEV需要の拡大により、いずれニッケル価格が反騰する可能性もありますが、短期的には市況の軟調が続く見通しで、業績のV字回復はすぐには期待しにくい状況です。一方、2026年3月期には純利益710億円までの回復予想も出ており、資源サイクルの波をどう乗り切るかが注目点となります。
リスクとしては資源価格のさらなる下落や、海外事業の不調・減損リスクなどが挙げられます。チャンス面では、中長期的なEVシフトや新規鉱山の寄与による事業拡大が見込まれます。
財務の安定性と高配当を重視する投資家には一定の魅力がある一方、資源市況の波乱をどう捉えるかが投資判断のカギとなります。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 2/5資源価格下落や減損影響で業績成長が足踏み状態です。
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🏛 財務健全性: 4/5自己資本比率が高く、財務の安定性は業界トップクラスです。
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🎁 株主還元: 4/5業績悪化局面でも高い配当水準を維持しています。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
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企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


