日本発條(5991)―DDS好調で最高益更新、株主還元強化に注目の自動車部品大手
日本発條(ニッパツ、5991)は、独立系の自動車部品メーカーとして1939年に創業。自動車の足回りに欠かせない「懸架ばね(サスペンションスプリング)」やシート部品で国内外に大きなシェアを持つほか、HDDなど精密機器向けのサスペンション部品(DDS)にも強みを持っています。自動車産業の変革期にあって、従来の自動車部品事業にとどまらず、データセンターや半導体向けの需要拡大を取り込むことで、業績を拡大しています。
株式データ
【銘柄名】日本発條 【銘柄コード】5991 【上場】1954.3 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】金属製品 【17業種区分】建設・資材 【株価】1,603.5 円 【PER】8.12倍 【PBR】0.8倍 【EPS】197.5 【BPS】1,999.16 【配当利回り】4.12% 【配当性向】33.4% 【1株配当】66 【営業CF】667億円 【投資CF】-103億円 【財務CF】-209億円 【現金等】930億円 【自己資本比率】56.7% 【有利子負債】678.06億円 【時価総額】4,100億円 【ROE】10.4% 【ROA】5.7% 【公式サイト】https://www.nhkspg.co.jp/ 【株主優待】株主優待なし
低PBR・高配当利回りが光る、財務基盤の強さと株主還元姿勢
日本発條の株価指標を見ると、PBR(株価純資産倍率)は0.8倍と1倍を下回っており、資産価値に対して割安な水準といえます。PER(株価収益率)は8.12倍と国内製造業の平均と比べても低めで、利益成長に対する株価の割安感も目立ちます。また、配当利回りは4.1%超と東証プライム市場でも上位の水準であり、安定した株主還元姿勢が伺えます。
自己資本比率は56.7%と高水準。有利子負債も678億円に抑えられ、現預金等の流動資産も930億円と潤沢です。大きな資本投資や新規事業への展開を行いつつも、堅実な財務運営が特徴です。
日本発條の注目ポイント:DDS(精密部品)の拡大と自動車以外の成長領域
日本発條は伝統的な自動車部品メーカーですが、近年はDDS(HDD用サスペンション)や半導体向け精密部品など、電子機器・データセンター分野の部品事業が業績を大きく牽引しています。2024年3月期はDDSが絶好調で、過去最高益を記録しました。自動車分野ではEV化や車両生産の不透明感が続くなか、データセンターやITインフラ需要の拡大を受けて、これら新分野での成長が目立ちます。
- 2024年3月期の純利益は約392億円と過去最高に。
- 2025年3月期も450億円の純利益予想と、着実な成長基調。
- 配当も年間66円(予想)へ増配、株主還元強化の流れ。
初心者の方にもわかりやすくまとめると、「自動車部品だけでは伸び悩みやすいこの時代に、ITや半導体関連の部品で新たな収益源を作り、会社全体の利益を押し上げている」ことが最大のポイントです。
財務内容とキャッシュフロー:安定感と成長投資のバランス
日本発條の財務は非常に健全です。営業キャッシュフローは667億円と安定しており、設備投資額は370億円、研究開発費は193億円と、今後の成長に向けた投資も積極的です。現預金の930億円に対し、有利子負債は678億円と、財務リスクは限定的。自己資本比率も56.7%と高水準を維持しています。
また、配当の増加や自己株取得(自社株買い)も進み、キャッシュリッチな体質を活かした株主還元強化が進んでいます。
業績推移グラフ:売上高・純利益・配当の推移
今後の見通しと投資家へのメッセージ
2025年3月期以降も、データセンターや半導体関連の需要拡大が続けば、DDSなどの精密部品事業が引き続き会社の成長を支える見通しです。一方で、自動車業界のEVシフトや世界経済の減速など、不透明感も残ります。自動車の懸架ばねやシートはコスト競争が激しい分野ですが、生産性向上や新規開発による付加価値化が引き続きカギとなりそうです。
- チャンス:高水準の配当・自社株買い、IT・半導体分野の成長取り込み
- リスク:自動車業界の需要減少や価格競争、原材料高の影響
中長期的には、事業ポートフォリオの多角化と高い財務健全性を活かした成長投資・株主還元の両立が、引き続き投資家にとって注目材料となるでしょう。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 5/5IT・半導体関連部品の伸長で最高益を更新、今後も成長期待が大きい。
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🏛 財務健全性: 4/5自己資本比率が高く、現預金も有利子負債を大きく上回る健全体質。
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🎁 株主還元: 4/5増配と自社株買いで株主還元を積極化している。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
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企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


