九州フィナンシャルグループ(7180)―連続増配・九州経済とともに成長する地銀グループの実力を探る
九州フィナンシャルグループ(7180)は、肥後銀行と鹿児島銀行という九州を代表する地方銀行の経営統合によって2015年に誕生した金融持株会社です。総資産規模で地方銀行上位に位置し、地域経済と密接に関わりながら、住宅ローンや中小企業向け融資の伸びを背景に着実な成長を続けています。また、グループの営業ネットワークやデジタル展開のシナジーを活かした新サービス展開も注目されています。
今回は、業績推移・配当・株主優待・財務など多角的に九州フィナンシャルグループの特徴をやさしく解説します。
株式データ
【銘柄名】九州フィナンシャルグループ 【銘柄コード】7180 【上場】2015.10 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】銀行業 【17業種区分】銀行 【株価】732.1 円 【PER】9.46倍 【PBR】0.45倍 【EPS】77.4 【BPS】1,626.6 【配当利回り】3.55% 【配当性向】33.6% 【1株配当】26 【営業CF】-1,531億円 【投資CF】1,449億円 【財務CF】-65億円 【現金等】22,096億円 【自己資本比率】5.3% 【時価総額】3,421億円 【ROE】3.8% 【ROA】0.2% 【公式サイト】https://www.kyushu-fg.co.jp/ 【株主優待】 権利確定月:3月 権利付最終日:次回:2026/03/27 前回:- - 1,000株以上を1年以上保有し、会員登録した株主に対し、5,000円相当の「よかもーる」ポイントを贈呈
株価・指標から見える注目ポイント
株価は現在 732.1円、時価総額は3,421億円と、地方銀行グループとしては比較的規模の大きい部類です。
指標を見てみましょう。
- PER(株価収益率)9.46倍: 銀行業界平均と比べても割安感があり、利益水準から見ても株価は抑えめです。
- PBR(株価純資産倍率)0.45倍: 1倍を大きく下回っており、市場評価が純資産に対して低い水準です。地銀全体に多い傾向ですが、今後の収益力強化や資本効率改善が注目されます。
- 配当利回り 3.55%: 配当性向は33.6%と安定しており、銀行株らしく高い配当水準となっています。配当履歴を見ると連続増配傾向が伺え、株主還元姿勢にも注目です。
- ROE 3.8%: 収益性は地方銀行として平均的なレベル。ROAは0.2%と低いですが、地銀特有の資産規模の大きさが影響しています。
- 自己資本比率 5.3%: 国際基準では問題ありませんが、やや低めの水準。財務の安全性には注意も必要です。
総じて、割安なバリュエーションと高い配当利回りが大きな特徴です。地方銀行株の中でも時価総額上位で流動性もあり、資本効率改善や収益力強化が進めば、株価の見直し余地も考えられます。
株主優待の特徴と魅力
九州フィナンシャルグループの株主優待は、「よかもーる」ポイントの進呈が特徴です。
1,000株以上を1年以上継続保有し、専用会員登録を行った株主に、5,000円相当のポイントが贈られます。ポイントは地域の特産品などと交換でき、九州らしい特色を感じられる内容となっています。「長期保有+会員登録」が条件なので、優待目的の短期売買には向きませんが、地域とつながる楽しみがあるのは魅力です。
初心者にも分かりやすい!注目すべきポイント
九州フィナンシャルグループの注目点をわかりやすくまとめると、次の3つが挙げられます。
- 地域密着型ビジネスモデル: 肥後銀行・鹿児島銀行を中心に、九州地方の経済や中小企業をしっかり支える役割を担っています。住宅ローンや中小企業向け融資の拡大が今後の成長ドライバーです。
- 連続増配&高配当: 配当は安定して増加傾向にあり、銀行株の中でも株主還元姿勢が強い点が特徴です。
- 割安な株価水準: 純資産に対して大きく割り引かれているため、資本効率の改善やマーケットの評価が変われば、見直し買いが入る可能性にも注目です。
地方銀行は全般的に地元の経済動向に左右されやすい業種ですが、九州エリアの経済成長や人口動態、観光・インバウンド需要などのプラス要因も少なくありません。長期的な視点で地域とともに成長する企業を選びたい方には、注目して損はない存在です。
業績推移と財務のポイント
ここ数年の九州フィナンシャルグループの業績推移を見ると、売上高(経常収益)は2兆円台前半、純利益も300億円規模に迫る勢いで、着実な積み上げが続いています。
特に、2024年3月期の売上高は2兆2,255億円(前年比+3.8%)、純利益は263億円(前年比+7.0%)と堅調に推移しています。2025年3月期も純利益285億円の計画と、増益基調が続く見通しです。
配当も2023年3月期:18円→2024年3月期:18円→2025年3月期予想:20円(年間)と、連続増配が続いています。配当利回りも3%台半ばと高水準です。
一方、自己資本比率は5.3%とやや低めで、営業キャッシュフローも直近はマイナスとなっています。金融業特有の理由もありますが、財務健全性には注意も必要です。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
九州フィナンシャルグループは、住宅ローンや中小企業向け融資の拡大、預貸金利ザヤの改善、有価証券利息や配当金収入の積み上げなど、収益源の多角化を進めています。2026年3月期には純利益310億円の計画が掲げられており、業績の安定感がうかがえます。
一方で、地方銀行全体の課題である低金利環境や人口減少リスク、自己資本比率の低さ、営業CFのマイナスなど、注視すべきポイントも残ります。
今後は、地元経済の活性化やデジタル戦略による新サービス展開がどこまでグループ全体の成長につながるかがカギです。株主還元の強化や、より一層の資本効率改善が進めば、市場評価の見直しも期待できそうです。
リスクもチャンスもある銘柄なので、投資を検討する場合は、地域経済や銀行業界の動きにも注目してみましょう。
かぶポスト的スコア
-
🌱 成長性: 5/5地域経済の成長を背景に、堅実な業績拡大と連続増配が続いている点を高評価。
-
🏛 財務健全性: 2/5自己資本比率の低さと営業CFのマイナスがやや懸念材料。
-
🎁 株主還元: 4/5連続増配と高水準の配当、地域色の強い株主優待を評価。
投資分析、ゆっくり学んでみたい方へ
本記事でやっているようなファンダメンタルズ分析をしっかり学びたい方には、
投資初心者向けのオンライン学習講座「Grow」がおすすめです。
講師と直接やり取りできるカリキュラムで、
3ヶ月で一生使える投資スキルが身につきます。
空いた時間に自分のペースで学べるスタイルなので、忙しい方でも安心です。
投資分析ができるようになることで、銘柄選定の精度が上がり、情報に振り回されずに自分で判断できる自信がついてきます。
学びながら実践できる環境で、一歩先の投資家を目指してみませんか?
※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


