京都フィナンシャルグループ(5844)―PBR0.65倍・株主優待新設で注目の地銀上位
京都フィナンシャルグループ(証券コード: 5844)は、2023年10月に上場したばかりの新しい金融持株会社です。グループの中核は京都銀行で、近畿地方を中心に愛知や東京にも事業を展開。地域経済への貢献を主軸にしつつ、地元企業への融資や多角的な金融サービスで存在感を高めています。
昨今は政策株売却や連続増配、PBR(株価純資産倍率)の水準なども注目を集めており、個人投資家のみならず機関投資家からも目を引く存在となっています。
株式データ
【銘柄名】京都フィナンシャルグループ 【銘柄コード】5844 【上場】2023.10 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】銀行業 【17業種区分】銀行 【株価】2,414 円 【PER】17.35倍 【PBR】0.65倍 【EPS】139.1 【BPS】3,734.1 【配当利回り】2.9% 【配当性向】50.3% 【1株配当】70 【営業CF】-367億円 【投資CF】-1,755億円 【財務CF】-254億円 【現金等】9,295億円 【自己資本比率】9.3% 【時価総額】6,535億円 【ROE】2.9% 【ROA】0.3% 【公式サイト】https://www.kyoto-fg.co.jp/ 【株主優待】 権利確定月:3月 権利付最終日:次回:2026/03/27 前回:2025/03/27 ・500株以上の保有で、4,000円相当の自社グループ運営オンラインショップ「ことよりモール」買物優待、または取扱商品の選択が可能(要会員登録)。優待品の代わりに同額の社会貢献活動への寄付も選べる。2026年は2023年10月2日からの継続保有で2,000円増、2027年以降は3年以上継続保有で2,000円増。
株価・指標から見る注目点:PBR割安感と安定配当、優待新設に注目
現在の株価は2,414円、PBRは0.65倍と、純資産に対してかなり割安な水準です。銀行株では1倍を下回る水準が多いですが、全国地銀大手の中でも低い部類に入ります。
また、配当利回りは2.9%と、銀行業界の中でも標準以上。配当性向は50%程度と、利益の半分を株主還元に回す姿勢が見られます。2024年3月期の1株配当は70円(中間35円、期末35円)、翌期以降も30~33円(中間・期末合計60~65円)へと安定した配当が計画されています。
さらに、2025年3月期から株主優待が新設され、500株以上の保有で4,000円相当の「ことよりモール」買物優待や社会貢献活動への寄付選択が可能です。長期保有者向けの優遇もあり、個人投資家からの注目度が高まっています。
業績・財務データから見る特徴と強み
京都フィナンシャルグループの業績推移をみると、連結売上高は2024年3月期で1兆3,769億円、当期純利益は3,157億円と、地銀グループの中でも上位規模。2025年3月期は売上高1兆6,300億円、純利益3,600億円を会社側は予想しており、2026年3月期も増収増益基調が続く見通しです。
自己資本比率は9.3%と銀行としては標準的な水準ですが、現金等の保有額も9,295億円と潤沢。総資産は11兆8,526億円に上り、資金面の安定感がうかがえます。
一方、ROE(自己資本利益率)は2.9%とやや低めで、効率性には今後の改善余地も。PBRの低さもこのあたりの収益効率が反映されています。ただし、銀行業は株式含み益や有価証券運用、貸出金の積み上げによる安定収益構造があり、過度なリスクを取らず地道な成長を志向していることが分かります。
初心者にも分かりやすい注目ポイント
京都フィナンシャルグループは、地元・京都を中心に近畿エリアに強い地銀グループです。全国展開のメガバンクと違い、地元企業や個人の顧客に密着したサービスを強みとしています。
銀行株の評価では「PBR1倍割れ」「安定配当」「株主優待の有無」がポイントですが、同社はこれらを全て備えているのが特徴。「地域密着型の安定感」と「株主還元の強化」の両立が、今後の株価や注目度を左右しそうです。
- PBR0.65倍…純資産に対して大幅な割安水準
- 配当利回り約2.9%…安定した配当政策
- 新設の株主優待…長期保有で優遇も
- 現金等・総資産の潤沢さ…銀行としての安定感
財務・キャッシュフロー・業績推移の解説
財務面では現金等9,295億円を有し、自己資本比率も9.3%と盤石。営業キャッシュフローが-367億円、投資キャッシュフローが-1,755億円とマイナスですが、これは主に銀行ビジネスの資金運用や貸出金の増加、投資活動によるものです。
銀行業の場合、貸出金や有価証券投資が増えるとキャッシュフローがマイナスになりやすい点は注意が必要ですが、直近の経営資源は十分確保されています。
次に、業績と配当の推移をグラフで見てみましょう。
売上高は1兆3,769億円(2024年3月期)→1兆6,300億円(2025年3月期予想)→1兆7,000億円(2026年3月期予想)と、順調な増収基調です。純利益も3,157億円→3,600億円→3,850億円と着実に増加が見込まれています。配当についても、安定またはやや増加傾向。
なお、銀行業の決算数値は「売上高」と表現されていますが、実際には利息収入や手数料などの金融収益が主です。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
今後の京都フィナンシャルグループは、貸出金の拡大や政策株売却による含み益の実現、地元経済の底上げなどが業績の追い風となる見通しです。金利上昇局面では利ザヤ(貸出と調達の金利差)が改善しやすく、収益力の強化に期待も集まります。
一方で、ROEの低さや自己資本比率の改善余地、地域経済の成長鈍化リスクなど、課題も残ります。
株主優待や安定配当は魅力ですが、銀行業全体の成長性・株価評価にはやや慎重な見方も必要です。
中長期的には、「割安感を維持しつつ、株主還元強化と業績拡大をどこまで両立できるか」がポイントとなりそうです。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 4/5貸出金拡大や政策株売却進展で着実な増収増益が見込まれるため。
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🏛 財務健全性: 4/5現金等や自己資本比率は安定しており、総資産規模も十分。
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🎁 株主還元: 3/5配当性向・優待ともに標準以上だが、地銀全体で比較すると突出した水準ではない。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


