TSIホールディングス(3608)―高配当・株主優待と業績回復で注目のアパレル大手
TSIホールディングス(3608)は、東京スタイルとサンエー・インターナショナルが経営統合して誕生したアパレル大手企業です。「ナノ・ユニバース」やゴルフウェアなどの人気ブランドを展開し、ECサイトの強化や訪日観光客向け商品にも積極的に取り組んでいます。直近では事業構造改革や不動産売却益の計上により業績が大きく改善し、株主還元も強化されています。アパレル業界の中で安定した財務基盤と多角的なブランド戦略が特徴の企業です。
株式データ
【銘柄名】TSIホールディングス 【銘柄コード】3608 【上場】2011.6 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】繊維製品 【17業種区分】素材・化学 【株価】1,089 円 【PER】17.91倍 【PBR】0.7倍 【EPS】60.8 【BPS】1,553.7 【配当利回り】3.67% 【配当性向】65.8% 【1株配当】40 【営業CF】-5.25億円 【投資CF】34.96億円 【財務CF】-72.52億円 【現金等】267.66億円 【自己資本比率】69.8% 【有利子負債】120.66億円 【時価総額】957億円 【ROE】5.0% 【ROA】3.6% 【公式サイト】https://www.tsi-holdings.com/ 【株主優待】 権利確定月:2月 8月 権利付最終日:次回:2025/08/27 前回:2025/02/26 - 優待割引クーポン(100株以上で1冊): 自社グループのECサイトなどで20%割引で利用可(一部除外あり)、利用上限額は30万~40万円。3年以上継続保有の場合は1冊追加。 - 500株以上で2冊、1,000株以上で3冊。1,000株以上では自社ブランドの株主限定品等(2月のみ)も選択可能。優待品の代わりに寄付も可。
指標から見るTSIホールディングスの注目ポイント
TSIホールディングスの時価総額は957億円で、アパレル業界内でも上位に位置しています。PBRは0.7倍と割安感があり、自己資本比率も約70%と高水準です。PERは17.91倍と市場平均並みですが、今期以降の業績回復が期待されているため、今後の利益成長次第ではさらなる評価余地もあります。
- 配当利回りは3.67%と、アパレル業界では高水準。株主還元強化の姿勢が窺えます。
- 配当性向は65.8%と高めですが、来期以降は特別配当も含まれている点に注意が必要です。
- ROE(自己資本利益率)は5.0%、ROA(総資産利益率)は3.6%と、安定した収益力を示しています。
株主優待・配当の魅力と初心者向け解説
TSIホールディングスの株主優待制度は、アパレル系銘柄としても非常に人気があります。毎年2月と8月に権利確定日があり、自社グループが運営するECサイトなどで使える20%割引クーポンがもらえます。100株保有で1冊(7枚綴)、500株以上で2冊、1,000株以上で3冊と保有株数に応じて増え、3年以上の長期保有でさらに1冊追加される仕組みです。1,000株以上保有の場合は、2月の権利確定時に自社ブランドの株主限定品も選べます(寄付への振り替えも可能)。
また、配当についても近年は増配傾向にあり、2025年2月期は65円(予想)と大幅な増配を予定し、その後も高水準の配当が続く見込みです。特別配当や自己株式取得の拡大など、株主還元の強化が明確に打ち出されています。こうした「優待+高配当」の組み合わせは、長期保有を考える個人投資家にとって魅力的なポイントとなっています。
財務・キャッシュフローの状況と業績推移
直近の連結業績を見ると、2024年2月期の売上高は1,553億円、純利益は48億円と、前期比で増収増益となりました。2025年2月期は売上高1,570億円、純利益150億円(予想)と、不動産売却益などの一時要因を含めて大幅な増益を見込んでいます。ただし、2026年2月期は純利益が50億円と通常水準に戻る予想です。
自己資本比率は約70%と極めて高く、負債依存度が低い安定した財務構造が特徴です。有利子負債も120億円程度とバランスが取れています。現金等は約268億円と潤沢で、将来の投資や還元原資にも余裕があります。直近のキャッシュフローは営業CFがややマイナスですが、投資CFが大きくプラスとなっているのは不動産売却益など一時的な要因によるものです。財務CF(主に借入返済や配当支出等)はマイナスとなっていますが、現預金の厚さから財務リスクは限定的といえるでしょう。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
今後のTSIホールディングスの注目点は、構造改革を経た収益力の回復と、株主還元方針の徹底です。2025年2月期は不動産売却益による一時的な純利益の大幅増が見込まれますが、2026年2月期以降は本業の稼ぐ力が問われる展開となります。ゴルフウェアや訪日客向けアパレルなど成長分野の動向、EC刷新による収益性向上、価格戦略の見直しなどの取り組みがどこまで実を結ぶかがポイントです。
リスク要因としては、アパレル業界全体の市況変動や消費動向、在庫管理の難しさ、海外展開の競争激化などが挙げられます。一方、財務の安定性や豊富な現預金、優待・配当の手厚さは個人投資家にとって安心材料となります。短期的には特別要因による利益インパクトが強いですが、中長期的にはブランド戦略やデジタル投資の成果を見守りたい銘柄です。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 5/5ゴルフウェアやEC刷新など成長分野の拡大と事業構造改革が進んでいるため。
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🏛 財務健全性: 3/5自己資本比率は高いが、営業CFがマイナスで一時的な要因に左右されやすいため。
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🎁 株主還元: 4/5高水準の配当と充実した株主優待制度が魅力的なため。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。

