森永乳業(2264)―高ROE・海外成長と株主優待が光る乳製品大手の今を解説
森永乳業は、チルドカップ乳飲料やチーズなどで国内トップクラスのシェアを誇る食品メーカーです。BtoB向けの乳酸菌販売や海外展開にも積極的で、近年はドイツ子会社の成長が目立ちます。さらに、株主優待制度や配当政策にも注目が集まり、個人投資家からも人気があります。
株式データ
【銘柄名】森永乳業 【銘柄コード】2264 【上場】1954.9 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】食料品 【17業種区分】食品 【株価】3,346 円 【PER】55.86倍 【PBR】1倍 【EPS】59.9 【BPS】3,339.51 【配当利回り】2.69% 【配当性向】150.3% 【1株配当】90 【営業CF】565億円 【投資CF】252億円 【財務CF】-386億円 【現金等】645億円 【自己資本比率】50.4% 【有利子負債】1048.70億円 【時価総額】2,635億円 【ROE】24.5% 【ROA】10.8% 【公式サイト】https://www.morinagamilk.co.jp/ 【株主優待】 権利確定月:9月 権利付最終日:次回:2025/09/26 前回:2024/09/26 - 100株以上:自社商品(豆腐等)1,500円相当(または寄付へ変更可) - 300株以上:自社商品(豆腐等)3,000円相当(または寄付へ変更可) - 500株以上:自社商品(豆腐等)5,000円相当(または寄付へ変更可)
株価・指標から見る森永乳業の注目点
森永乳業の株価は3,346円(2024年6月時点)となっており、時価総額は約2,635億円と食品業界でも大手の水準です。PER(株価収益率)は55.86倍、PBR(株価純資産倍率)は1倍と、PERの高さがやや目立ちます。これは直近の純利益が大きく変動していることや、将来の成長期待が株価に織り込まれている可能性が背景にあります。
自己資本比率は50.4%と、食品メーカーとしては標準~やや高めの水準。ROE(自己資本利益率)は24.5%と非常に高く、資本効率の点で優秀です。配当利回りは2.7%前後と、東証プライム市場の中では標準的。配当性向が150%超と高いのは、特別要因による一時的な利益変動の影響を受けているためで、今後の推移に注目したいところです。
株主優待と配当の魅力
森永乳業は、毎年9月末時点で100株以上を保有している株主に自社商品(豆腐など)を贈呈しています。保有株数に応じて1,500円~5,000円相当の優待品が届き、食品系の優待として非常に人気があります。また、優待品の代わりに寄付を選択できる点も特徴です。
配当履歴を見ると、2022年3月期には80円、2023年3月期は90円と増配傾向でしたが、2024年3月期は60円に減配。その後、2025年3月期と2026年3月期の予想では再び45~50円を見込んでいます。業績変動を考慮した柔軟な配当政策がうかがえます。
業績推移と今後の見通し
過去数年の業績推移を見ると、売上高は2022年3月期の5,034億円から2024年3月期には5,470億円へと着実に増加しています。2025年3月期の会社予想では5,600億円、2026年3月期には5,800億円を見込んでおり、国内外ともに堅実な成長が期待されています。
一方、純利益は2022年3月期の338億円から2023年3月期に168億円へと大きく減少しましたが、2024年3月期には613億円と大幅に回復しています。これは海外子会社の好調や一時的な特別利益が寄与したものと考えられます。2025年3月期以降は180億円程度を予想しており、平常ベースへの回帰が見込まれます。
このような利益の大きな変動により、PERや配当性向が一時的に大きく振れる点には注意が必要です。食品メーカーらしく安定感はあるものの、海外展開や構造改革の影響で今後も利益の上下動が予想されます。
財務・キャッシュフローのポイント
森永乳業の総資産は約5,442億円、自己資本比率は50.4%と安定感があります。有利子負債は1,048億円ですが、現金及び現金同等物が645億円あり、財務バランスは良好です。営業キャッシュフローは565億円、投資キャッシュフローは252億円と、積極的な設備投資や研究開発も行っています。
- 設備投資:384億円
- 減価償却費:226億円
- 研究開発費:59億円
これらの数字からも、国内の製造拠点の維持・強化や新規事業への投資、グローバル展開への意欲が感じられます。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
森永乳業は、国内市場では競争が激しい中で高シェア商品を持ち、海外では欧州子会社の成長が全体を牽引しています。一方で、米国の植物性食品事業の赤字や、国内での健康志向製品の数量伸び悩みといった課題も見逃せません。加えて、原材料高や為替変動など外部要因によるリスクも抱えています。
株主優待や配当など個人投資家に嬉しい制度が整っている反面、利益の変動幅が大きい点や配当性向の高さには注意が必要です。今後は、海外収益の拡大や国内主力商品のブランド強化、コスト構造の見直しがカギとなるでしょう。
食品業界の中では安定感と成長性を兼ね備えた存在であり、長期的な視点で企業価値の推移を見守るのが良いでしょう。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 4/5海外事業の寄与が大きく、売上高も堅調に拡大中のため。
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🏛 財務健全性: 4/5自己資本比率やキャッシュフローに安定感があり、財務基盤が良好なため。
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🎁 株主還元: 3/5株主優待と配当は魅力的だが、配当性向の高さや減配リスクがやや気になるため。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
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企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


