DIC(4631)―世界シェア首位のインキ大手、PBR割安&配当利回りも注目の化学株
DICは、インキ分野で世界トップシェアを誇る総合化学メーカーです。印刷インキをはじめ、樹脂や機能性顔料、高機能材料などを幅広く展開し、グローバルに事業を展開しています。特に「ケミトロニクス」と呼ばれる化学と電子を融合させた分野への注力が近年の成長ドライバーとなっています。海外売上比率も約75%と高く、為替や海外景気の影響を大きく受けるグローバル企業です。
株式データ
【銘柄名】DIC 【銘柄コード】4631 【上場】1950.5 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】化学 【17業種区分】素材・化学 【株価】2,725 円 【PER】10.75倍 【PBR】0.64倍 【EPS】253.5 【BPS】4,239.67 【配当利回り】3.67% 【配当性向】39.4% 【1株配当】100 【営業CF】462億円 【投資CF】-170億円 【財務CF】-625億円 【現金等】609億円 【自己資本比率】32.7% 【有利子負債】4688.70億円 【時価総額】3,073億円 【ROE】5.6% 【ROA】1.7% 【公式サイト】https://www.dic-global.com/ja/ 【株主優待】株主優待なし
割安感と配当利回りに注目―PBR0.6倍台・配当利回り3%超
DICの株価指標を見ると、PBRは0.64倍と純資産に対して株価が割安な水準に位置しています。東証プライム上場企業の中でも「PBR1倍割れ」は資産価値に対して市場評価が低いとされるシグナルの1つ。今後の資本効率改善や資産の有効活用、増配・自社株買いなどの株主還元策が注目される場面です。
また、配当利回りは3.67%(年間配当100円)と、東証プライムの中でも比較的高めの水準。配当性向も39.4%でバランスの取れた水準となっています。安定配当を重視したい投資家にも検討余地がある銘柄といえるでしょう。
グローバル売上高と業績の特徴
DICは売上の約75%を海外で稼いでおり、特にアジア・北米・欧州などで積極展開しています。主力のパッケージング&グラフィック(インキ・包装材)事業は全体の約半分を占め、食品や日用品向けの需要にも支えられています。
加えて、エポキシ樹脂などの機能性製品やカラー&ディスプレイ分野(顔料・ディスプレイ材料)も成長の柱です。ここ数年は原材料高や海外景気の変動により業績の波はあるものの、直近ではリストラや構造改革、コスト削減が進み、業績回復基調にあります。
業績推移と安定配当の実績
DICの近年の業績推移をみると、コロナ禍や海外市況の影響で一時的な赤字(2023年12月期に約398億円の純損失)を計上したものの、2024年12月期は2,131億円の純利益(予想)に回復見通しです。売上高も1兆710億円(2024年12月期予想)、2026年には1兆1,600億円まで拡大が見込まれています。
配当については、2023年12月期こそ一時減配(30円)となりましたが、それ以降は年100円配当(中間・期末各50円)を維持。安定配当志向がうかがえます。
財務・キャッシュフローの状況
DICの財務面を見ると、自己資本比率32.7%と化学大手の中ではやや低めですが、現金等609億円を確保。有利子負債は4,688億円と多めですが、営業キャッシュフローは462億円と安定的に稼ぐ力があります。設備投資(471億円)、研究開発費(163億円)など、成長投資にも積極的。財務の健全性は中程度ですが、今後の資本効率改善や負債圧縮も注目されます。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
DICの今後の注目ポイントは、
- 世界的なインキ・樹脂需要の拡大(特に食品・日用品・自動車分野)
- 「ケミトロニクス」分野へのシフトによる高付加価値化
- PBR1倍割れの是正や株主還元の強化(増配・自社株買いへの期待)
- 欧州顔料事業のリストラ効果やコスト削減の進捗
DICは「世界的なインキメーカー」「割安指標」「安定配当」という特徴を持つため、配当重視やバリュー志向の投資家にとってもウォッチ価値の高い一社です。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 5/5海外展開や高機能素材分野へのシフトで長期的な成長余地が大きいと評価。
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🏛 財務健全性: 3/5自己資本比率や有利子負債の多さは課題だが、営業CFは安定している。
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🎁 株主還元: 4/5配当利回りが高く、今後の還元拡充にも期待が持てる。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
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なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


