ニデック(6594)―EV・データセンター関連で再成長期待が高まる世界的モーターメーカー
ニデック(旧・日本電産)は、京都発の世界的モーターメーカーとして知られています。精密小型モーターのトップランナーからスタートし、近年はEV(電気自動車)やデータセンター向けなど、成長著しい分野への事業シフトを進めている点が大きな特徴です。2024年春には、産業用機械メーカーの買収計画を発表するなど、積極的な事業ポートフォリオの進化も話題となっています。
本記事では、最新の株式データや財務情報、株主優待の内容、業績推移などをもとに、ニデックの現状と今後の注目ポイントを分かりやすく解説します。
株式データ
【銘柄名】ニデック 【銘柄コード】6594 【上場】1988.11 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】電気機器 【17業種区分】電機・精密 【株価】2,621.5 円 【PER】15.02倍 【PBR】1.75倍 【EPS】174.5 【BPS】1,499.86 【配当利回り】1.62% 【配当性向】24.4% 【1株配当】42.5 【営業CF】3,207億円 【投資CF】-1,535億円 【財務CF】-1,815億円 【現金等】2,170億円 【自己資本比率】52.1% 【有利子負債】6648.33億円 【時価総額】33,183億円 【ROE】8.4% 【ROA】4.0% 【公式サイト】https://www.nidec.com/ 【株主優待】 権利確定月:3月 権利付最終日:次回:2026/03/27 前回:2025/03/27 - 自社オルゴール記念館の入館無料リーフレットを贈呈(全株主対象)。来館時に持参すると、5,000円以上の商品が10%割引に。オンラインショップやショールームでも割引利用可能。自社グループ運営ホテルでの宿泊費も10%割引。 - 100株以上・3年以上継続保有の株主を対象に、抽選で100名へ5,000円相当のオルゴールを贈呈。10年以上保有の場合、より高額(75,000~90,000円相当)のオルゴール抽選応募も可能(抽選で10名)。
株価・指標から読み解く注目ポイント
現在の株価は2,621.5円、時価総額は3兆3,183億円と、電気機器セクターでも上位に位置します。PER(株価収益率)は15.02倍、PBR(株価純資産倍率)は1.75倍と、業界内ではやや標準的な水準です。ROE 8.4%、ROA 4.0%と収益性もまずまず安定しています。
- 配当利回りは1.62%とやや控えめですが、配当性向は24.4%にとどまり、今後の増配余地も感じられます。
- 自己資本比率は52.1%と財務体質も健全。有利子負債も適切に管理されている印象です。
- 営業キャッシュフローは3,207億円と高水準で、成長投資の原資もしっかり確保。
指標面から見ると、ニデックは「成長企業」としての側面と、「安定した財務基盤」を兼ね備えたバランス型の大型株と言えます。
ニデックの事業特徴と業界展望
ニデックの主力は、精密小型モーター、車載(EV)用、家電・産業用モーターです。売上の約4割が家電・産業用、2割強が車載向け、2割弱が精密小型とバランスの取れた構成になっています。最近はデータセンターやAIサーバー需要の拡大を背景に、HDD向けモーターの需要が増加。また、EV向けの駆動部品が黒字化するなど、車載事業の収益性も着実に改善しています。
- AI・IoT社会やEV拡大によるモーター需要のグローバルな成長
- 積極的なM&Aによる新規分野(産業機械など)への進出
- 海外売上比率84%と、グローバル市場での競争力
こうした事業ポートフォリオの広がりと、成長分野へのシフトが、今後の中長期成長に向けた大きな強みとなっています。
株主優待の特徴
ニデックの株主優待は、長期保有株主に厚い内容が特徴的です。全株主に自社オルゴール記念館の無料入館+割引リーフレットが贈られるほか、100株以上を3年以上保有している株主には、抽選で高級オルゴールのプレゼントがあります。10年以上保有の場合は、さらに高額なオルゴールへの応募権も得られます。加えて、自社グループホテルの宿泊費割引など、ユニークな特典が揃っています。
株主優待目当てだけでなく、長期的な企業との関わりを大切にする株主にとって魅力的な仕組みと言えるでしょう。
業績推移と財務・キャッシュフローの解説
ここ数年の業績を見ると、2023年3月期は売上高が2兆2,428億円(前年は1兆9,181億円)と大きく伸びた一方、純利益は450億円と一時的に落ち込みました。これは海外景気や部材調達コストの上昇などが影響したものと考えられます。しかし、2024年3月期には純利益1,251億円まで回復。2025年3月期の会社予想では2兆5,000億円の売上高と1,850億円の純利益を掲げており、業績の持ち直しが鮮明です。
キャッシュフロー面では、営業活動によるキャッシュフローが3,207億円と潤沢で、投資・財務CFもバランスよく推移しています。自己資本比率52.1%と安定感もあり、積極的な設備投資(1,120億円)、研究開発費(810億円)も行える体力を持っています。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
ニデックはグローバルモーター市場で圧倒的なシェアを誇る一方、EV・AIサーバー・データセンターなど成長分野での存在感向上も期待されています。会社予想でも売上高2兆7,000億円、純利益2,000億円(2026年3月期)と増収増益が見込まれています。
- EV市場やAIインフラ投資が想定以上に進めば、さらなる成長余地も
- 一方で、景気変動や為替、原材料高、M&Aリスク(買収案件の統合リスク)などには注意も必要です
- 株主還元はやや控えめですが、今後の増配や自社株買いの余地も
総じて、「世界的な成長市場を狙う技術力・経営力」と「安定した財務基盤」を両立している点が最大の魅力です。中長期的な視点で、ニデックの動向をウォッチしていく価値は十分にあるといえるでしょう。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 5/5EVやAIサーバー向けなど新規分野への展開を加速し、高い成長余地が期待できるため。
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🏛 財務健全性: 4/5自己資本比率50%超・営業キャッシュフローも潤沢で、財務基盤は安定しているため。
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🎁 株主還元: 3/5配当性向は控えめで利回りも低いが、優待や今後の増配余地は感じられるため。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


