日本電気硝子(5214)―配当利回り4%超・財務健全性で注目のFPDガラス大手
日本電気硝子(5214)は、液晶パネル用ガラスを中心とする電子・情報関連材料と、自動車や産業用途向けのガラス繊維を主力とする大手メーカーです。韓国・台湾・中国の大手液晶パネルメーカーを主要取引先に持ち、海外売上高比率が8割を超えるグローバル企業でもあります。近年はテレビ向けガラス基板の需要回復や、生産合理化による収益改善が進んでいる一方で、複合材料事業の低迷や減損損失など、業績の波も見られます。
一方、自己資本比率は約70%と非常に高く、潤沢なキャッシュを保有しているなど財務の安定感が光る銘柄です。2024年には全固体ナトリウムイオン二次電池の量産・販売開始に向けた動きもあり、新規事業の成長にも注目が集まります。
株式データ
【銘柄名】日本電気硝子 【銘柄コード】5214 【上場】1973.4 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】ガラス・土石製品 【17業種区分】建設・資材 【株価】3,462 円 【PER】16.97倍 【PBR】0.58倍 【EPS】204 【BPS】5,996.61 【配当利回り】4.19% 【配当性向】71.1% 【1株配当】145 【営業CF】522億円 【投資CF】426億円 【財務CF】-488億円 【現金等】1,235億円 【自己資本比率】69.6% 【有利子負債】1,112.65億円 【時価総額】3,244億円 【ROE】2.5% 【ROA】1.7% 【公式サイト】https://www.neg.co.jp/ 【株主優待】株主優待なし
指標から見る日本電気硝子の注目ポイント
日本電気硝子の株価は3,462円、時価総額は3,244億円と、業界内でも比較的大きな規模です。配当利回りは4.19%と東証プライムの中でも高めで、安定した株主還元姿勢がうかがえます。
PBRは0.58倍と純資産に対して株価が割安感を示しており、資産価値を重視する投資家にも注目されています。PER(株価収益率)は16.97倍と、利益水準から見た株価は平均的ですが、2023年の特損による一時的な純利益減少を考慮すると、今後の回復が株価にどう反映されるかが注目されます。
- ROE(自己資本利益率)2.5%、ROA(総資産利益率)1.7%と利益率はやや低め
- 自己資本比率69.6%と財務の安定感が抜群
- 現金等1,235億円を有し、有利子負債は1,112.65億円で、実質的なネットキャッシュ体質
また、株主優待制度は実施していませんが、その分配当での還元に注力している点も特徴です。
配当・株主還元とその背景
日本電気硝子は、近年継続的な増配を実施してきた企業です。2022年12月期の年間配当は60円から、2024年12月期予想では年間130円(中間65円+期末65円)へ。2025年12月期も中間70円・期末75円とさらなる増配が予想されています。配当性向は71.1%と高めで、業績回復時には積極的な還元を志向する姿勢が見て取れます。
- 2022年12月期:年間配当60円
- 2023年12月期:年間配当120円
- 2024年12月期:年間配当130円(予想)
- 2025年12月期:年間配当145円(予想)
株主優待制度がないため、純粋に配当利回りで魅力を感じる投資家に支持されています。
業績推移と収益構造のポイント
日本電気硝子の業績は、FPD(フラットパネルディスプレイ)用ガラスの世界的な需要や、為替動向、原材料価格の影響を受けやすい特徴があります。2020年~2022年はコロナ禍での巣ごもり需要や生産合理化を背景に増収増益となりましたが、2023年には複合材料事業の低迷や減損損失計上で2,600億円規模の赤字に転落しました。
しかし、2024年には売上が回復し、純利益も1,200億円台に持ち直す見通しです。今後の本格回復と新規事業の成長が期待されます。
財務体質とキャッシュ・フローについて
財務面では、自己資本比率69.6%という非常に高い水準を維持しており、負債に頼らず安定した経営を行っています。
現金・現金同等物は1,235億円と潤沢で、有利子負債1,112.65億円を差し引いてもネットキャッシュが確保できています。営業キャッシュフロー(522億円)も安定しており、投資活動(426億円)や株主還元・借入返済(財務CF -488億円)を賄うだけの体力があります。
今後の成長投資や新規事業への設備投資にも十分な余力がある点は安心材料です。
今後の見通しとリスク・チャンス
2024年以降は、テレビ向け液晶ガラス基板の需要回復やコスト構造の見直しによる収益改善が見込まれています。また、全固体ナトリウムイオン二次電池の量産・販売開始など、次世代エネルギー分野へのチャレンジも始まっています。
一方で、主力のFPD用ガラスは海外顧客の設備投資動向や、市場価格競争の影響を受けやすく、収益の安定には課題も残ります。複合材料事業は顧客業界の不振が続くと低迷が長引くリスクも。
総じて、財務健全性と株主還元の安定感を武器に、業績回復と新分野の成長を両睨みで注視したい銘柄です。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 2/5既存事業の回復は見込めるが、構造的な大幅成長には課題。
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🏛 財務健全性: 5/5自己資本比率7割近く、潤沢な現金保有で非常に安定。
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🎁 株主還元: 3/5配当利回りは高水準だが、利益変動による減配リスクも。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
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企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


