AGC(5201)―配当利回り4.9%とPBR0.6倍、資本効率改善と世界展開に注目
AGC(旧・旭硝子)は、日本を代表するガラス・素材メーカーです。自動車・建築用ガラスから、エレクトロニクス向け材料、化学品、ライフサイエンス分野まで多岐にわたる事業をグローバルに展開しています。三菱グループの中核企業の一つであり、世界的なガラス業界のリーダーとして知られています。
近年、欧州建築用ガラスの苦戦や医薬事業の減損、ロシア事業撤退などの課題を抱えつつも、自動車用ガラスや電子材料の採算改善、化学品の数量増などで業績回復が期待されています。一方で、株価指標面ではPBRが0.6倍台と依然割安圏にあり、高配当利回りも魅力の一つです。
株式データ
【銘柄名】AGC 【銘柄コード】5201 【上場】1950.6 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】ガラス・土石製品 【17業種区分】建設・資材 【株価】4,282 円 【PER】11.36倍 【PBR】0.63倍 【EPS】376.8 【BPS】6,773.86 【配当利回り】4.9% 【配当性向】55.7% 【1株配当】210 【営業CF】2,848億円 【投資CF】-1,955億円 【財務CF】-1,319億円 【現金等】1,079億円 【自己資本比率】49.7% 【有利子負債】6,497.37億円 【時価総額】9,912億円 【ROE】-6.5% 【ROA】-3.3% 【公式サイト】https://www.agc.com/ 【株主優待】株主優待なし
株価・指標から見えるAGCの特徴
AGCの株価は2024年6月現在で4,282円。注目すべきは、PBR(株価純資産倍率)が0.63倍と、純資産に対して株価が割安水準にある点です。PER(株価収益率)は11倍台と、業界平均と比べても過熱感はありません。
配当利回りは4.9%と高く、安定した株主還元姿勢も特徴的です。1株配当は年間210円(中間・期末各105円)で、配当性向も55.7%と比較的高水準を維持。近年の業績低迷を受けても、減配せずに配当維持を続けている点は、個人投資家からの支持を集める理由の一つといえるでしょう。
- ROE(自己資本利益率)は-6.5%と赤字期の影響が残る
- 自己資本比率49.7%、有利子負債約6,497億円と財務基盤は安定
- 時価総額は約9,912億円で、ガラス・土石製品セクターでも上位規模
初心者にも分かりやすい、AGCが注目される理由
AGCは「ガラス=建築」というイメージが強いかもしれませんが、実際には自動車用や電子材料、化学品など多角的な事業展開をしています。スマートフォンやディスプレイに使われるガラス素材、5Gや半導体向けの高機能材料など、最先端分野にも積極的に取り組んでいます。
一方、過去数年は欧州の市況悪化や医薬事業の不振などで赤字計上の年もありました(2022年・2024年は大きく純損失)。それでも、2025年以降は黒字転換を見込んでおり、中期経営計画では収益構造の改善と資本効率の向上(ROE8%以上)を目指しています。PBRや配当利回りに着目したバリュー投資家にとっても検討余地のある銘柄といえるでしょう。
AGCの財務・キャッシュフロー状況
AGCの財務基盤は大変しっかりしています。2023年12月期の自己資本比率は約50%。現金等1,079億円と、潤沢な手元資金を保有。有利子負債も6,500億円超と大きいですが、資産規模を考慮すれば健全です。
営業キャッシュフローは2,848億円と安定しており、積極的な設備投資や研究開発にも力を入れています(設備投資2,575億円、研究開発618億円)。投資キャッシュフローはマイナスですが、これは新規事業や設備増強のための支出が主因です。配当を維持しながら成長投資も両立させている点は評価できます。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
2024年12月期は欧州ガラスや医薬の構造改革費用などで大幅赤字見通しですが、2025年以降は黒字回復が予想されています。自動車や電子材料の需要回復、新素材への投資成果が今後の収益押上げに寄与するでしょう。特に、5G・半導体・化学品など新成長領域の拡大にも注目です。
一方で、グローバル景気の減速や原材料価格の上昇、競合との価格競争などリスク要因も抱えています。ROE目標(8%以上)の達成が1年先送りとなるなど、効率性の改善と収益体質強化が今後の大きな課題です。
中長期的にみれば、資産価値に対して株価が割安、かつ高い配当利回りを維持しているため、安定志向の投資家やバリュー投資を重視する方にとっては注目に値する銘柄といえます。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 2/5足元の業績は回復傾向ですが、赤字年度が続き成長加速には課題も。
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🏛 財務健全性: 4/5自己資本比率が高く、キャッシュフローも安定しているため。
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🎁 株主還元: 5/5安定した高配当を長年維持し、株主重視の姿勢が明確です。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


