日銀の利上げで高配当株はどうなる?金利上昇局面の投資戦略を考える

by ひーくん

「日銀がまた利上げするらしいけど、高配当株は大丈夫?」そう不安に思っている方も多いのではないでしょうか。

日本銀行は2025年12月に政策金利を0.75%に引き上げ、2026年もさらなる利上げが予想されています。「金利が上がると株が下がる」というイメージがありますが、実際にはセクターによって影響がまったく違うんです。

僕は保有株式の評価額2億円超のポートフォリオを運用していますが、利上げ局面だからといって高配当株を手放す必要はないと考えています。この記事では、日銀の利上げが高配当株に与える影響と、今取るべき投資戦略を解説します。

日銀の利上げ、今どこまで来た?

政策金利の推移

日銀は2024年3月にマイナス金利政策を解除し、そこから段階的に利上げを進めてきました。

時期 政策金利 主なアクション
2024年3月 0〜0.1% マイナス金利解除
2024年7月 0.25% 追加利上げ
2025年1月 0.5% 追加利上げ
2025年12月 0.75% 追加利上げ

約30年ぶりの金利水準に戻りつつあります。2024年まで「金利のない世界」に慣れきっていた投資家にとっては、大きな環境変化ですよね。

2026年の見通し

市場では2026年中にさらに1〜2回の利上げが予想されています。

  • 野村證券: 2026年6月と12月に利上げ → 年末に1.25%と予想
  • 三井住友DS: 次回の利上げは2026年7月との見方
  • 野村総研: 次回利上げは2026年9月と予想

いずれの見方でも、2026年中に政策金利が1%を超える可能性が高いとされています。

30年ぶりの金利正常化は歴史的な転換点です。でも僕は「金利上昇=悪材料」とは限らないと考えています。むしろ、銘柄選びの腕が問われる面白い局面だと思うんですよね。

金利上昇が高配当株に与える3つの影響

影響1:銀行・保険株にはプラス

金利が上がると、銀行は「預金金利」と「貸出金利」の差(利ざや)が広がるため、収益が改善します。保険会社も運用利回りの向上が見込めます。

実際、2024年の利上げ開始以降、メガバンクや地方銀行の株価は大きく上昇しました。金融セクターの高配当株は利上げ局面で追い風を受けやすいんです。

影響2:不動産・REITには逆風

一方、不動産セクターやREITは借入コストの上昇が収益を圧迫します。特にJ-REITは借入比率(LTV)が高いため、金利上昇の影響を受けやすい構造です。

ただし、すべてのREITが一律にダメというわけではありません。物件の稼働率が高く、賃料の値上げが進んでいる銘柄なら、金利上昇分を吸収できる可能性もあります。

影響3:高配当株全体は「債券との利回り競争」に

金利が上がると、国債などの安全資産の利回りも上昇します。すると「わざわざリスクを取って株を持たなくても、国債で十分では?」と考える投資家が出てきます。これが利回り競争です。

しかし、日本の10年国債利回りはまだ1%台前半。配当利回り4〜5%の高配当株には十分な利回り差(イールドスプレッド)があります。現時点では高配当株の優位性は揺るがないと見ています。

セクター別の影響を整理する

利上げ局面では、セクターによって影響が大きく異なります。ポートフォリオを見直す際の参考にしてください。

セクター 利上げの影響 理由
銀行・保険 ◎ プラス 利ざや拡大、運用利回り向上
通信 ○ 中立 金利感応度が低いディフェンシブ
食品・日用品 ○ 中立 生活必需品で景気の影響を受けにくい
海運・商社 △ やや注意 為替(円高リスク)の影響が大きい
不動産・REIT ▲ マイナス 借入コスト増、利回り競争
建設 △ やや注意 公共事業は安定だが民間は金利影響あり

ポイントは「金利上昇で恩恵を受けるセクター」と「影響を受けにくいセクター」を厚めに持つことです。

利上げ局面でも持ちたい高配当株の3条件

条件1:増配力がある

金利が上がっても、それ以上に配当を増やせる企業なら影響を相殺できます。過去5年で増配を続けている企業や、EPS(1株利益)が成長している企業は有望です。

条件2:財務体質が健全

有利子負債が少ない(自己資本比率が高い)企業は、金利上昇の影響を受けにくくなります。PBR1倍割れの企業は純資産が厚いことが多く、財務面での安心感があります。

条件3:ディフェンシブセクターに属する

通信・食品・日用品・医薬品など、景気に左右されにくいセクターは金利上昇局面でも配当が安定しています。ポートフォリオの土台として心強い存在です。

僕のポートフォリオでの対応

僕は利上げ局面だからといって大きく銘柄を入れ替えるつもりはありません。ただし、以下の点は意識しています。

  • 銀行・保険株の比率を維持:利上げメリットを享受するため
  • REITは無理に買い増さない:既存の保有は維持しつつ、新規追加は慎重に
  • ディフェンシブ銘柄を厚めに保有:食品、通信、医薬品で配当の安定性を確保
  • 長期目線を忘れない:利上げサイクルはいずれ終わる

過去の利上げ局面を振り返っても、高配当株が長期的にダメになったケースはほとんどありません。大事なのは「配当を出し続けられる企業」を選んでいるかどうかです。短期の変動に振り回されず、配当をもらいながらじっくり待つのが僕のスタンスです。

まとめ

ポイント 内容
現在の政策金利 0.75%(2025年12月時点)
2026年の見通し さらに1〜2回の利上げで1%超へ
銀行・保険株 利上げで追い風
不動産・REIT 逆風だが銘柄選別で対応可
高配当株全体 国債との利回り差はまだ十分
投資戦略 増配力・財務健全・ディフェンシブで選別

日銀の利上げは「高配当株の終わり」ではなく、「銘柄選別の重要性が増す局面」です。金利が上がっても配当を出し続けられる企業を選んでいれば、長期的なリターンは確保できます。

焦って売る必要はありません。むしろ金利上昇で一時的に株価が下がった優良銘柄は、仕込みのチャンスかもしれませんよ。

高配当株のポートフォリオの組み方については、こちらの記事もあわせてどうぞ。 → 【2026年最新】高配当株ポートフォリオの作り方|初心者でも年間配当50万円を目指す方法

※本記事は筆者個人の見解であり、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。金利・政策金利の情報は2026年3月時点のものです。

ひーくん
ひーくん

FIRE達成のパパ投資家

投資歴は20年以上、保有株式の評価額は2億円を超え、不動産を含む総資産は3億円を突破しました。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。