清水建設(1803)―配当性向・株主優待・大型案件の反動減からの回復に注目
清水建設は、日本を代表する総合建設会社(ゼネコン)の一角として、首都圏を中心に民間建築を主力事業としています。近年は環境エネルギー分野にも積極的に取り組み、国内外でのM&Aや新規分野開拓も進めています。業界上位の規模を誇り、時価総額9,700億円(2024年3月末時点)という安定した財務基盤を持つ一方、配当性向40%を目安とした株主還元策や、オリジナル木製グッズなどの株主優待も魅力の一つです。
株式データ
【銘柄名】清水建設 【銘柄コード】1803 【上場】1961.10 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】建設業 【17業種区分】建設・資材 【株価】1,574.5 円 【PER】16.28倍 【PBR】1.28倍 【EPS】96.7 【BPS】1,231.67 【配当利回り】2.41% 【配当性向】39.3% 【1株配当】38 【営業CF】-212億円 【投資CF】-53億円 【財務CF】-239億円 【現金等】3,392億円 【自己資本比率】34.1% 【有利子負債】6724.72億円 【時価総額】9,700億円 【ROE】2.0% 【ROA】0.7% 【公式サイト】https://www.shimz.co.jp/ 【株主優待】 権利確定月:3月 権利付最終日:次回:2026/03/27 前回:2025/03/27 ・自社オリジナル木製グッズ(1,000株以上):干支柄コースター2個またはスマートフォンスタンド(1,000株以上5,000株未満)、干支柄コースター3個やカフェプレート等から1点選択(5,000株以上10,000株未満)、干支柄コースター4個・立体パズル・ルーペ等8点から1点選択(10,000株以上)。また、優待品に代えて社会貢献団体への寄付も選択可能。
株価・指標から見る注目ポイント
清水建設の株価は1,574.5円(2024年6月時点)、PERは16.28倍、PBRは1.28倍と、建設業界の大手としては適度なバリュエーション水準にあります。自己資本比率は34.1%と、同業他社と比較してバランスのとれた財務体質です。配当利回りは2.41%と高配当とは言い切れませんが、配当性向は39.3%と安定的な還元姿勢がうかがえます。
- 配当性向40%を目安に、安定した配当を継続
- 株主優待も長期保有のインセンティブとして人気
- PER、PBRの水準は同業他社比でやや割安~適正水準
- ROE(自己資本利益率)は2.0%とやや低水準
また、現金等は3,392億円と潤沢で、有利子負債も6,724億円と業界規模を考慮すれば過剰ではありません。マクロ環境や大型案件の動向に左右されやすい点は注意が必要です。
初心者向けの補足・この銘柄の特徴
清水建設は、オフィスビル・商業施設・公共インフラなど幅広い建設プロジェクトに強みがあり、業界内でも安定した受注と高い技術力を持っています。特に首都圏の民間建築に強みがあり、近年は環境や再生可能エネルギーなど新分野への進出も進めています。
株主優待は1,000株以上保有が条件となるため、個人投資家にはややハードルが高いものの、オリジナル木製グッズや寄付選択ができる点が特徴です。安定配当と優待の両方を狙いたい場合は、中長期保有も選択肢となるでしょう。
財務・キャッシュフロー・業績推移の解説
清水建設の業績は、2023年3月期に売上高が1兆9,338億円、純利益が490億円と堅調に推移しましたが、2024年3月期は売上高2兆円を突破しながらも純利益が171億円と大きく減少しました。この背景には一部大型案件の反動減や、原価上昇などの影響が考えられます。ただし、2025年3月期以降は純利益6,000億円予想と、収益改善の見込みが示されています。
また、キャッシュフロー面では、営業キャッシュフローが-212億円、投資キャッシュフローが-53億円、財務キャッシュフローが-239億円となっています。現金等の保有額は3,392億円と手厚いため、短期的な資金繰りに問題は見られません。
設備投資額は584億円、減価償却費は302億円、研究開発費は199億円と、業界内でも積極的に未来投資を行う姿勢がうかがえます。
今後の見通しと投資家への中立的メッセージ
2024年度は一時的な利益減が目立ちましたが、2025年3月期以降は利益水準の戻りが見込まれています。大型案件の竣工タイミングや、建設コストの動向が業績に与える影響は大きいものの、採算重視の受注体制や、政策保有株の売却による財務健全化、海外展開の強化など、着実な基盤強化策も進行中です。
一方、ROE・ROAなど収益性指標は業界平均と比べてやや低めで、今後の収益改善が問われる局面でもあります。建設業界特有の景気変動リスクや、資材価格高騰への対応も引き続き注目点です。
株主優待や安定配当を中心に考える場合には、長期視点での保有も選択肢となりそうですが、短期的な業績変動には十分な注意が必要です。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 5/5受注採算の改善や環境・海外事業の強化により、今後の業績回復と成長が期待できるため。
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🏛 財務健全性: 3/5自己資本比率や現金保有は十分だが、有利子負債がやや多めで財務バランスに留意が必要。
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🎁 株主還元: 3/5配当性向40%基準や優待制度は魅力だが、利回り自体は特筆するほど高くないため。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


