大本組(1793)は、岡山県に本拠を置く建設会社です。もともと土木工事を主力としていましたが、近年は建築分野にも力を入れており、全国規模での事業展開が進んでいます。特に無人化施工など独自技術の開発や、大型商業施設・高速道路関連など幅広い案件を手がけているのが特徴です。従業員は約800名、平均年収は900万円超と業界内でも比較的高水準となっています。また、株主優待制度も導入しており、長期保有のインセンティブを強化しています。
大本組(1793)―建設業界で注目のPBR割安・優待新設銘柄、その財務健全性と今後の焦点
株式データ
【銘柄名】大本組 【銘柄コード】1793 【上場】1994.12 【市場区分】東証スタンダード 【33業種区分】建設業 【17業種区分】建設・資材 【株価】1,267 円 【PER】17.24倍 【PBR】0.54倍 【EPS】73.5 【BPS】2,358.21 【配当利回り】2.96% 【配当性向】51.0% 【1株配当】37.5 【営業CF】122億円 【投資CF】-16億円 【財務CF】-37億円 【現金等】185億円 【自己資本比率】76.8% 【有利子負債】0.00億円 【時価総額】387億円 【ROE】1.5% 【ROA】1.0% 【公式サイト】https://www.ohmoto.co.jp/ 【株主優待】 権利確定月:3月 権利付最終日:次回:2026/03/27 前回:2025/03/27 ・100株以上保有で毎年1,000ポイント(1ポイント=1円相当)付与。専用サイトで食品・酒・電化製品などと交換可能。 ・200株以上で2,000ポイント、400株以上で5,000ポイント、以降保有株数に応じて段階的に増加(最大2,000株で28,000ポイント)。 ・ポイントは他社発行分との合算利用も可能。
指標・株価から読み解く大本組の注目ポイント
大本組の株価指標を見ると、PBR(株価純資産倍率)が0.54倍と、建設業界でも割安感の強い水準です。PERは17倍台とやや高めですが、これは利益水準が一時的に下がった年度があったため、見かけ上やや高くなっています。配当利回りは約3%と、東証スタンダード上場企業の中でも平均的な水準。自己資本比率76.8%、有利子負債ゼロという点も投資家から高く評価される理由の一つです。
また、時価総額は約387億円と中堅規模。ROE(自己資本利益率)は1.5%でやや低いですが、これは建設業界全体が低めの傾向にあるため、特段の不安材料ではありません。BPS(1株あたり純資産)は2,358円と、株価水準と比較しても割安感が際立っています。
業績推移と配当、株主優待の特徴
直近数年は売上高・純利益ともやや波がありましたが、2025年3月期は売上高720億円、純利益19億円を予想しています。前期(2024年3月期)比で増益予想となっており、大型案件や商業施設、ダム事業などが寄与する見通しです。2023年3月期の純利益が一時的に減少(5億円台)したのは、案件構成など一時要因の影響が大きかったとみられます。
配当は2024年3月期に減配(1株65円→37.5円)となりましたが、これは利益水準に合わせた調整とみられます。2026年3月期も32.5~37.5円を予定しており、今後の業績動向に応じて柔軟な配当政策をとる姿勢がうかがえます。
株主優待は2024年度より新設され、100株以上保有で毎年1,000円分のポイントがもらえます。ポイントは食品や家電など幅広く交換でき、長期保有の魅力が高まりました。保有株数に応じてポイントが増える段階制となっており、優待重視の個人投資家にも注目されています。
初心者向けワンポイント解説:なぜ今、大本組に注目?
建設業界は景気に左右されやすい面があるものの、大本組の場合は独自技術の強みと地域密着+全国展開のハイブリッド戦略が特徴です。建築分野へのシフトや、自治体・大手企業との取引実績もあり、安定した受注基盤が強みとなっています。無借金経営や高い自己資本比率も、企業の安全性を重視する投資家には安心材料でしょう。
また、PBR1倍割れという割安さ、株主優待新設、配当水準など、複数の「投資家が評価しやすい要素」を兼ね備えていることが、中長期的な注目理由となっています。
財務状況・キャッシュフローの分析
財務面を見ると、自己資本比率76.8%、有利子負債ゼロと極めて健全。現金等185億円を保有し、流動性も十分です。営業キャッシュフロー122億円と、事業活動でしっかりキャッシュを生み出している点も高評価材料となります。設備投資や研究開発投資も比較的堅実な水準で推移しています(設備投資3.5億円、研究開発1.35億円など)。
また、投資活動によるキャッシュフローは-16億円、財務キャッシュフローは-37億円と、積極的な借入やリスクの高い投資を行っていない堅実な経営姿勢がうかがえます。手元流動性が高く、外部環境の変化にも比較的強い体質といえるでしょう。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
今後は、商業施設やインフラ関連の大型案件が収益を下支えする見通しです。加えて、関西・中国地区での営業強化や、無人化施工など省人化技術の導入が、将来の利益成長に寄与する可能性があります。一方で、建設業界全体が抱える「人件費の高騰」「低採算案件の減少」「景気変動リスク」などには要注意です。
チャンス:
- PBR割安水準&自己資本比率の高さによる下値不安の小ささ
- 新設された株主優待による株主還元強化
- 無借金経営、潤沢なキャッシュで経営安定性が高い
リスク:
- ROEが低水準にとどまっており、資本効率の改善余地あり
- 景気後退時の業績変動リスク
- 配当政策が業績連動型で、安定感にはやや欠ける面も
今後は、PBR改善に向けた資本効率向上や、安定した配当・優待政策の継続に注目が集まりそうです。保守的な経営体質を好む方や、堅実な中堅建設株をポートフォリオに加えたい方にとって、今後の推移を見守りたい銘柄といえるでしょう。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 4/5大型案件や技術強化による安定成長が期待できるため。
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🏛 財務健全性: 5/5自己資本比率の高さ・無借金経営・潤沢な現金など財務の健全性が際立つため。
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🎁 株主還元: 3/5配当は業績連動型で安定感はやや弱いが、優待新設で還元姿勢は強化。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


