ライオン(4912)―増配とアジア展開が光る国内トイレタリー大手の今を読む
ライオンは、歯ブラシや洗剤、衛生用品などの日用品で国内シェア上位を誇り、特にオーラルケア分野では圧倒的な強さを持つ企業です。創業は1918年と歴史が長く、現在はトイレタリー市場で国内3位。医薬品や工業用品にも事業を広げつつ、近年は中国や東南アジアなど海外展開を積極化しています。
近年は原材料高騰など外部環境の変化に直面しつつも、価格改定や効率化・新製品投入で安定成長を維持。2024年以降も増配傾向が続いている点や、株主優待制度がある点も個人投資家から注目されています。
株式データ
【銘柄名】ライオン 【銘柄コード】4912 【上場】1949.5 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】化学 【17業種区分】素材・化学 【株価】1,577.5 円 【PER】17.47倍 【PBR】1.48倍 【EPS】90.3 【BPS】1,062.7 【配当利回り】1.9% 【配当性向】33.2% 【1株配当】30 【営業CF】436億円 【投資CF】-76億円 【財務CF】-212億円 【現金等】1,022億円 【自己資本比率】59.1% 【有利子負債】‥百万円 【時価総額】4,951億円 【ROE】7.4% 【ROA】4.3% 【公式サイト】https://www.lion.co.jp/ 【株主優待】 権利確定月:12月 権利付最終日:次回:2025/12/26 前回:2024/12/26 自社製品(日用品)100株以上(※100株以上を1年以上継続保有した株主のみに贈呈。12月・6月の株主名簿に同一株主番号で連続3回以上記載が条件)
ライオン(4912)の注目ポイント―株価・指標・優待の特徴解説
ライオンの株価は1,500円台後半、時価総額は約5,000億円と、日用品セクターの中でも中堅〜大手クラス。
主な注目点は以下の通りです。
- PER 17倍台・PBR 1.5倍弱――業界平均並み、割高感は小さい
- 配当利回り1.9%――安定配当だが高配当株ではない
- 連続増配――2024年12月期から配当が14円→15円へ増額予定。配当性向は約33%と無理ない水準
- 株主優待――1年以上継続して100株以上保有した株主に、自社日用品詰め合わせを贈呈。家庭用消費財が中心の同社らしい内容
- 自己資本比率59.1%――財務基盤は極めて安定的
一方で、ROEは7.4%、ROAは4.3%とややおとなしめ。積極的な成長投資よりも、安定した収益基盤を重視していることがうかがえます。
配当利回りは2%未満と目立つ水準ではないものの、連続増配と優待による還元姿勢はしっかりしています。
初心者向け解説:ライオン株の魅力と注意点
ライオンは「バファリン」などの薬品や「クリニカ」「トップ」などの家庭用ブランドで知られています。
日本の家庭に欠かせない日用品を広くカバーしていて、安定収益が強み。特に歯ブラシ・歯磨き粉などオーラルケア分野は国内トップクラスのシェアです。
初心者にとってのポイントは、景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄という点。リーマンショック時も大きな業績悪化はなく、生活インフラとしての強みを持っています。ただし、国内人口減少や競争激化で急成長はしにくい一方、海外市場開拓や新分野進出が今後の成長源になる可能性があります。
- 株主優待は100株(約16万円)からで、日用品の詰め合わせがもらえるため、実需も感じやすい
- 配当は堅実だが、高配当を狙う投資家にはやや物足りない水準
- 長期保有・安定志向の方に親和性が高い
業績・財務・キャッシュフローの推移
直近5年の売上高は4,000億円前後で推移し、2023年12月期は4,027億円(前年比+3.3%)、純利益は146億円(前年比-33.3%)でした。2024年12月期は4,129億円、純利益212億円と回復見込み。2026年には売上4,330億円、純利益265億円の計画です。
配当も2022年以降は連続増配が続いています。
財務面では自己資本比率59.1%と堅牢な資本構成を維持。
営業キャッシュフローは436億円、現金等は1,022億円と潤沢で、積極的な設備投資(年間153億円)や研究開発(同114億円)も推進しています。
今後の見通しとリスク・チャンス
今後は国内市場の頭打ちを背景に、アジア新興国での成長がカギとなります。中国や東南アジアではオーラルケア製品の販売拡大が続いており、M&Aや現地企業への資本参加も進行中。2027年度目標として売上高4,500億円、営業利益400億円を掲げています。
一方で、原材料価格の高騰や為替変動リスク、競合他社(花王や資生堂、ユニチャーム等)とのシェア争いは継続。
株価の割安感は強くありませんが、安定配当や優待・財務健全性は長期保有の安心材料です。
短期的な大きな成長よりも、安定した収益と着実な海外展開・増配方針を評価する投資家に向いた銘柄といえるでしょう。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 5/5アジア市場での成長加速と連続増配が期待できるため
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🏛 財務健全性: 4/5自己資本比率が高く、現金も潤沢で堅実な財務体質
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🎁 株主還元: 2/5配当・優待ともに水準は控えめだが、増配傾向は評価できる
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


