タマホーム(1419)は、首都圏郊外や地方を中心に展開する注文住宅会社です。分譲住宅や不動産事業も手掛けており、近年はコストパフォーマンスを意識した住宅づくりや積極的な販促活動で知名度を上げてきました。2023年度は売上高2,477億円、純利益87億円と安定した業績を記録していましたが、直近の決算・予想では減益傾向が鮮明になっています。2025年5月期は大幅な純利益減(10億円予想)となる見通しで、事業環境の変化や住宅業界特有の課題が浮き彫りになっています。一方で、配当水準は高く、株主優待も用意されており、個人投資家からの関心も根強い銘柄です。
タマホーム(1419)―高配当&減益トレンド、業績回復はあるか?今注目される理由
株式データ
【銘柄名】タマホーム 【銘柄コード】1419 【上場】2013.3 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】建設業 【17業種区分】建設・資材 【株価】3,900 円 【PER】113.04倍 【PBR】3.66倍 【EPS】34.5 【BPS】1,064.95 【配当利回り】5% 【配当性向】565.2% 【1株配当】195 【営業CF】82億円 【投資CF】-20億円 【財務CF】-145億円 【現金等】261億円 【自己資本比率】36.4% 【有利子負債】90.50億円 【時価総額】997億円 【ROE】23.9% 【ROA】9.8% 【公式サイト】https://www.tamahome.jp/ 【株主優待】 権利確定月:5月 11月 権利付最終日:次回:2025/05/28 前回:2024/11/27 ・100株以上保有の株主に、オリジナルQUOカード(500円分)を年2回進呈。3年以上継続保有の場合は1,000円分に増額されます。
株価・指標から見た注目点
タマホームの株価は、2024年5月時点で3,900円。時価総額は約997億円と、建設業界の中では中堅規模の会社です。配当利回りは5%と高水準で、近年の自社株買いや増配傾向も相まって、個人投資家に人気があります。一方で、2025年5月期の業績予想が大幅減益となっているため、PER(株価収益率)は113倍と割高な水準に跳ね上がっています(業績悪化でEPSが急減しているため)。PBRは3.66倍と、同業他社と比べてもやや高めです。
ROE(自己資本利益率)は23.9%、ROAは9.8%と高水準ですが、これは過去の好調な業績を反映したもの。今後の利益動向次第で指標も変動する可能性が高いでしょう。
タマホームの注目ポイントと初心者向け解説
1. 高配当&株主優待の魅力
タマホームは、1株あたり195円(2025年5月期予想)の配当を予定しており、配当利回りは5%に達します。さらに、100株以上保有でQUOカード(年2回、合計1,000円分、長期保有なら2,000円分)をもらえるため、優待+配当を重視する投資家にとっては大きな魅力と言えるでしょう。
- 配当性向は565.2%(2025年5月期予想)と、利益に対して配当額が非常に大きい点は要注意。
- 過去数年は増配傾向でしたが、業績予想が大幅減益となったため、今後の配当維持には不透明感も。
2. 業績の推移と急減益
2020~2024年にかけては売上2,000億円台・純利益80~90億円台の安定した成長が続いていました。しかし、2025年5月期は売上2,030億円、純利益10億円と、急激な減益が予想されています。背景には、建築資材・人件費の高騰、注文住宅事業の販売棟数減・工期の長期化などがあり、業界全体の逆風が直撃した形です。販促費抑制などでコスト対応はしていますが、利益回復には時間がかかる可能性があります。
- 2026年5月期は純利益51億円と回復予想ですが、過去水準への完全な回復には至っていません。
- 住宅業界の市況や価格転嫁状況が今後のカギとなります。
財務・キャッシュフローの状況
タマホームの財務面は、現預金261億円、有利子負債90億円とバランスは取れています。自己資本比率は36.4%とやや低めですが、危険水準ではありません。営業キャッシュフローは82億円と安定的に確保できており、積極的な投資や株主還元も実施しています。ただし、2024年度は財務キャッシュフローが▲145億円と大きくマイナスとなっており、これは主に配当・自社株買い等の株主還元によるものです。
投資キャッシュフローは▲20億円で、設備投資や新規事業への投資は堅実な範囲に収まっています。資金繰りに大きな問題はありませんが、今後の利益水準次第で財務の余裕度も変化していくでしょう。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
タマホームは住宅市場の動向に大きく左右されるため、原材料高騰や人件費上昇、消費者の住宅購入意欲の変化には注意が必要です。2025年5月期は大幅減益予想となっていますが、翌期以降は徐々に持ち直す見通しです。とはいえ、過去の高収益体質に戻れるかは不透明で、しばらくは回復途上の局面が続きそうです。
一方で、高配当・優待を維持している点や、現預金の厚みは安心材料。中期的には販促策の見直しや販売棟数の適正化、コスト管理が成果を上げるかが注目されます。
投資を検討する上では、「高配当や優待が魅力だが、業績急変動時のリスクも大きい」ことをしっかり理解しておきましょう。特に配当性向の異常な高さは、今後の減配リスクも示唆しています。安定性と成長性、リスクのバランスを見極めることがポイントです。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 4/5住宅需要を背景に中長期成長のポテンシャルは高いが、直近は減益傾向が鮮明。
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🏛 財務健全性: 3/5現預金は厚いが、利益減少や配当負担増に今後の注意が必要。
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🎁 株主還元: 3/5高配当・優待は魅力的だが、配当性向の高さから今後の減配リスクも意識したい。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


