資生堂(4911)―中国戦略の転換と株主優待で注目、業績回復のカギを探る
資生堂は、日本を代表する大手化粧品メーカーです。長年にわたるブランド力と高品質な製品で国内外に多くのファンを持ち、グローバル展開も積極的に行っています。特に中国市場を第2の本拠地と位置付けてきましたが、直近ではその中国依存度を見直しつつ、構造改革を進めている点が話題となっています。また、株主優待制度も魅力のひとつです。
株式データ
【銘柄名】資生堂 【銘柄コード】4911 【上場】1949.5 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】化学 【17業種区分】素材・化学 【株価】2,341.5 円 【PER】156.1倍 【PBR】1.48倍 【EPS】15 【BPS】1,583.47 【配当利回り】1.71% 【配当性向】266.7% 【1株配当】40 【営業CF】484億円 【投資CF】-837億円 【財務CF】233億円 【現金等】984億円 【自己資本比率】47.5% 【有利子負債】2386.20億円 【時価総額】11,184億円 【ROE】-1.7% 【ROA】-0.8% 【公式サイト】https://www.shiseidogroup.jp/ 【株主優待】 権利確定月:12月 権利付最終日:次回:2025/12/26 前回:2024/12/26 ・1,500ポイント(100株以上):1年以上継続保有の株主が対象。自社ECサイトで使えるポイント(1ポイント=1円相当)。希望しない場合は自社選定品や寄付から選択可能。 ・5,000ポイント(400株以上):1年以上継続保有の株主が対象。自社ECサイトで使えるポイント(1ポイント=1円相当)。希望しない場合は自社選定品や寄付から選択可能。 ・10,000ポイント(1,000株以上):1年以上継続保有の株主が対象。自社ECサイトで使えるポイント(1ポイント=1円相当)。希望しない場合は自社選定品や寄付から選択可能。 ・12,000ポイント(2,000株以上):1年以上継続保有の株主が対象。自社ECサイトで使えるポイント(1ポイント=1円相当)。希望しない場合は自社選定品や寄付から選択可能。
株価・指標から見る資生堂の特徴と注目点
資生堂の株価は2,341.5円(2024年6月時点)で推移しています。PER(株価収益率)は156.1倍とかなり高めで、これは現状の利益水準が低いこと、もしくは一時的な利益落ち込みの影響を反映しています。PBR(株価純資産倍率)は1.48倍と、同業他社と比較しても割安感はあまりありません。
自己資本比率は47.5%と、財務の安定性は維持していますが、ROE(自己資本利益率)は-1.7%、ROA(総資産利益率)は-0.8%とマイナスです。これは近年の純利益の落ち込みが影響しています。
配当利回りは1.71%とやや控えめですが、株主優待制度が充実しているため、総合的な株主還元策には一定の魅力があります。
株主優待と配当のポイント
資生堂の株主優待は、100株以上かつ1年以上継続保有した株主を対象に、毎年12月末時点で自社ECサイトで使える優待ポイントがもらえるのが特徴です。ポイントは保有株数に応じて増え、最小の1,500ポイントから最大12,000ポイントまで幅広く設定されています。希望すればECサイト以外でも自社選定品や寄付を選ぶことができるため、使い勝手も良いといえるでしょう。
配当については、近年の業績低迷を受けて減配傾向が見られますが、それでも安定的に配当を継続している点は評価できます。
資生堂の業績推移と事業環境
資生堂の直近数年の業績を振り返ると、2020年12月期は新型コロナ禍などの影響で純利益が-116億円と赤字に転落。その後、2021年には大きく黒字回復(純利益424億円)、2022年も340億円の純利益を確保しました。しかし、2023年は217億円、2024年には再び-108億円の赤字予想となっており、業績は波があります。
この背景には、中国市場の需要減退やブランド撤退費用の計上、さらには過去に売却した海外ブランドの未回収リスクなどが影響しています。国内では中価格帯商品の拡大が進みつつあるものの、全体としては構造改革の途上にあるといえるでしょう。
財務体質とキャッシュフローの解説
資生堂の財務を見ると、総資産は約1兆3,318億円、自己資本は6,324億円と規模の大きな企業です。有利子負債は2,386億円ですが、自己資本比率は47.5%と健全な水準を維持しています。
キャッシュフロー面では、営業活動によるキャッシュフローが484億円と黒字を確保。一方で、投資キャッシュフローは-837億円と大きなマイナスですが、これは研究開発や設備投資を積極的に行っているためです。現金及び現金同等物は984億円ありますので、資金繰りに大きな不安は見られません。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
資生堂は現在、中国依存からの脱却や国内市場の再強化、コスト構造改革など、大きな転換期にあります。今後は中国市場の回復度合いと、構造改革による収益力強化が注目ポイントです。
一方で、利益変動が大きいことや、海外売却ブランドの未回収リスクなども意識しておく必要があります。株主優待や配当も一定の魅力があるため、長期的な目線で事業変革を見守りたい銘柄と言えるでしょう。
短期的には業績の不透明感がやや強いものの、グローバルブランドとしての底力と、財務体質の安定性を活かした巻き返しに期待が集まります。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 2/5足元は赤字決算や中国リスクで成長性にやや課題。
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🏛 財務健全性: 4/5自己資本比率や現金水準から見て財務基盤は堅実。
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🎁 株主還元: 3/5配当性向は高いが、優待制度が比較的充実している。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


