ワコールホールディングス(3591)―株主優待と構造改革で注目、再成長を目指す国内下着最大手
ワコールホールディングスは、国内外で婦人下着を中心に展開する繊維製品業界の大手企業です。その歴史は70年以上にわたり、日本市場のみならず欧米・アジアにも積極展開。傘下に「ピーチ・ジョン」など多彩なブランドを持ち、近年はEC(電子商取引)や海外市場への対応力強化、そして構造改革による収益改善に注力しています。
業績の波はあるものの、高い自己資本比率と豊富な現金資産を背景に、株主優待や安定配当も特徴的です。下着市場の変化や消費者ニーズにどう応えるのか、今後の戦略が注目されています。
株式データ
【銘柄名】ワコールホールディングス 【銘柄コード】3591 【上場】1964.9 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】繊維製品 【17業種区分】素材・化学 【株価】4,950 円 【PER】56.83倍 【PBR】1.3倍 【EPS】87.1 【BPS】3,819.69 【配当利回り】2.02% 【配当性向】114.8% 【1株配当】100 【営業CF】112億円 【投資CF】140億円 【財務CF】-202億円 【現金等】335億円 【自己資本比率】71.2% 【有利子負債】149.90億円 【時価総額】2,819億円 【ROE】-4.1% 【ROA】-2.9% 【公式サイト】https://www.wacoalholdings.jp/ 【株主優待】 権利確定月:3月 9月 権利付最終日:次回:2025/09/26 前回:2025/03/27 ・100株以上:自社およびグループ通販商品購入時に20%割引(年間最大20万円分、カタログ「LOVE BODY」や公式通販サイト「WACOAL WEB STORE」で利用可、一部除外品あり) ・500株以上:30%割引(年間最大20万円分、上記同様) ・1,500株以上:40%割引(年間最大20万円分、上記同様)
株価・指標から読み解く注目ポイント
ワコールホールディングスの株価は4,950円(2024年6月時点)で推移しています。時価総額は約2,800億円と繊維業界トップクラス。
指標面ではPERが56.83倍とやや高めですが、これは一時的な減益や構造改革費用の影響で純利益が抑えられているためです。PBRは1.3倍と、資産価値から見ても大きな割高感はありません。
自己資本比率は71.2%で財務健全性は非常に高く、現金等も335億円を保有。ROE・ROAはマイナスですが、これは直近の業績低迷の影響であり、今後の黒字回復が期待されます。
配当利回りは約2%と、業界平均並み。配当性向は114.8%と高めですが、これは赤字期でも安定配当を維持しているためです。
株主優待と配当の魅力―長期保有に向く制度設計
ワコールの株主優待は自社グループの通販商品購入割引券です。
- 100株以上保有で20%割引(年間最大20万円分)
- 500株以上で30%割引
- 1,500株以上で40%割引
配当も安定しており、直近では1株あたり年100円(年間配当利回り2%前後)を維持しています。利益水準に応じて減配せずに安定配当を続けている点は、長期保有の安心材料と言えるでしょう。
ワコールホールディングスの業績推移と財務状況
直近の業績は波があるものの、2024年3月期は売上高1兆8,720億円、純利益は-86億円とやや苦戦。しかし、2025年3月期は黒字回復予想(純利益45億円)、2026年3月期も売上2兆円・純利益78億円の見通しです。
2024年上期には構造改革費用や中国事業の不調が響きましたが、ECや欧州での堅調推移、国内の赤字店舗撤退や在庫調整の進展など、収益改善の動きが見られます。
営業キャッシュフロー112億円、現金等335億円と資金繰りも安定。有利子負債は150億円弱と、バランスシートの健全性も際立っています。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
ワコールホールディングスは、構造改革を通じた黒字転換・収益力回復を明確に打ち出しています。国内卸売や中国事業の不振を受けて、在庫調整・赤字店舗の撤退・人件費削減など抜本的な体制見直しを進めている最中です。一方、欧州やECチャネルは成長を続けており、海外比率も高まりつつあります。
リスクとしては、消費者の価値観変化や競争激化、海外事業の為替・地政学的リスクなど。短期的には業績の波も予想されますが、財務基盤が強固なため、ある程度の変動には耐えうる体力があります。
バリュエーション面ではPERの高さが目立ちますが、これは構造改革期特有の一時的現象であり、今後の黒字回復・配当安定を見極めつつ、中長期での再成長シナリオをどう評価するかがポイントです。
配当・優待の両面で安定志向の投資家からも注目されやすい銘柄と言えるでしょう。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 2/5構造改革中で利益回復はこれからだが、海外やEC分野に成長余地がある。
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🏛 財務健全性: 5/5自己資本比率が70%を超え、現金等も潤沢で財務は非常に健全。
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🎁 株主還元: 3/5安定配当と通販割引優待は魅力だが、配当性向が高く利益水準によっては減配リスクも。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


