セイコーエプソン(6724)―PBR0.75倍・高配当が光る事務機器大手の今を徹底解説
セイコーエプソン(6724)は、インクジェットプリンタ(IJP)分野で世界トップクラスのシェアを誇る大手電気機器メーカーです。プリンターや複合機など事務機器を中心に、近年はビジュアルコミュニケーション分野やウエアラブル機器にも力を入れています。東証プライムに上場しており、時価総額は約9,662億円。PBR0.75倍、配当利回り3.9%という指標面の割安感もあり、安定感のある財務体質と共に注目を集めています。
株式データ
【銘柄名】セイコーエプソン 【銘柄コード】6724 【上場】2003.6 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】電気機器 【17業種区分】電機・精密 【株価】1,896.5 円 【PER】14.82倍 【PBR】0.75倍 【EPS】128 【BPS】2,512.15 【配当利回り】3.9% 【配当性向】57.8% 【1株配当】74 【営業CF】1,655億円 【投資CF】-589億円 【財務CF】-653億円 【現金等】3,284億円 【自己資本比率】55.6% 【有利子負債】2,274.42億円 【時価総額】9,662億円 【ROE】6.8% 【ROA】3.7% 【公式サイト】https://corporate.epson/ja/ 【株主優待】株主優待なし
注目される株価・指標の特徴―PBR1倍割れと高配当利回り
現在のPBR(株価純資産倍率)は0.75倍と、純資産に対して株価が割安水準で推移しています。PER(株価収益率)は約14.8倍と、同業他社と比べても平均的。配当利回りは3.9%と高く、株主還元にも積極的な姿勢がうかがえます。自己資本比率も55.6%と高水準で、財務の安定感は業界内でもトップクラスです。
- ROE(自己資本利益率): 6.8%で適度な収益力
- ROA(総資産利益率): 3.7%と効率性も一定水準
- 配当性向: 57.8%で安定的な配当方針
事務機器業界の中で「割安感」「安定配当」「健全な財務体質」の三拍子が揃っている点が、投資家からの信頼につながっています。なお、株主優待制度は実施していませんが、配当による還元を重視している点が特徴です。
セイコーエプソンの注目ポイントをやさしく解説
セイコーエプソンは、インクジェットプリンタで世界首位の地位を築いています。家庭用から業務用まで幅広いラインアップを持ち、特に大容量モデルや低消費電力タイプの複合機が注目されています。病院や官公庁向けにも需要が高まっており、環境配慮型製品の拡販が成長のけん引役になっています。
- 海外売上比率が8割超と、グローバル展開が進んでいる
- プリンティング事業に加え、ビジュアルコミュニケーションやウエアラブルも拡大中
- 継続的な構造改革によるコスト削減と効率化を推進
専門用語が多い業界ですが、プリンタや関連部品の「安定的な需要」「為替影響による収益変動」「海外M&Aによる事業拡大」など、事業の基盤は非常にしっかりしています。特に低電力製品はSDGsや環境意識の高まりを背景に、今後も安定した成長が期待されています。
財務状況とキャッシュフローをチェック
エプソンの財務は非常に健全です。2024年3月期末の自己資本比率は55.6%、現金及び現金同等物は3,284億円。有利子負債2,274億円に対し、潤沢なキャッシュを保有しています。営業キャッシュフローは1,655億円と十分な水準で、投資・財務キャッシュフローもバランスが取れています。
- 設備投資: 700億円(2023年度)
- 減価償却費: 686億円
- 研究開発費: 442億円
積極的な研究開発投資を続けつつ、配当による株主還元も両立している点が特徴的です。また、資本効率の指標であるROE・ROAも業界平均を上回っています。
業績面を見ると、2022年3月期の売上高は1兆1,289億円、当期純利益は923億円。2024年3月期は売上高1兆3,139億円、純利益526億円となり、売上は拡大基調ですが純利益はやや減少傾向にあります。2025年3月期以降は徐々に利益回復が見込まれており、2026年3月期には純利益648億円の予想です。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
今後のセイコーエプソンは、従来から強みを持つプリンター事業の堅調な推移に加え、買収企業のフル寄与・構造改革の効果を受けて中長期的な収益回復が期待されています。環境配慮型製品の拡販や、欧米を中心とした海外展開、そして研究開発投資の継続が成長ドライバーとなります。
一方で、プリンター本体や部品の価格競争激化、為替変動、海外景気の先行きなど外部要因によるリスクも無視できません。事務機器市場全体の成長性は限定的ですが、SDGsやDX(デジタルトランスフォーメーション)の流れの中で、同社の環境対応技術や新規事業領域への伸びしろも注目されます。
- 安定配当と割安な株価水準が魅力
- 海外展開・環境対応分野で成長余地あり
- ただし、外部環境の変化による業績変動には注意
これからも事業基盤の強さと財務健全性を活かし、着実な企業価値向上が期待されます。「高配当×割安株×安定経営」に関心がある方にとって、今後の動向は要チェックと言えるでしょう。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 4/5海外事業の拡大や環境配慮型製品の拡販により、今後の利益回復が期待できるため。
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🏛 財務健全性: 4/5自己資本比率が高く、現金も潤沢で有利子負債も十分にコントロールされているため。
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🎁 株主還元: 4/5配当利回りが高く、配当性向も安定していて株主重視の姿勢が見られるため。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
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企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


