ローム(6963)―電気機器大手、パワー半導体増産と財務健全性で注目の理由
ローム(6963)は、車載や産業機器向けのパワー半導体・アナログ半導体に強みを持つ日本の大手電子部品メーカーです。近年は次世代のSiC(シリコンカーバイド)パワー半導体への大規模投資や、構造改革による固定費削減など、事業基盤の強化を積極的に進めています。足元では市況の逆風を受けて業績が落ち込んでいるものの、自己資本比率6割超という盤石の財務体質が際立っており、今後の回復局面に注目が集まります。
株式データ
【銘柄名】ローム 【銘柄コード】6963 【上場】1983.11 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】電気機器 【17業種区分】電機・精密 【株価】1,567 円 【PER】86.57倍 【PBR】0.68倍 【EPS】18.1 【BPS】2,303.25 【配当利回り】3.19% 【配当性向】276.2% 【1株配当】50 【営業CF】828億円 【投資CF】-4,319億円 【財務CF】2,650億円 【現金等】2,281億円 【自己資本比率】63.6% 【有利子負債】4000.00億円 【時価総額】6,258億円 【ROE】5.7% 【ROA】3.6% 【公式サイト】https://www.rohm.co.jp/ 【株主優待】株主優待なし
株価・指標で見るロームの注目ポイント
ロームの株価は1,567円(2024年6月時点)。PBRは0.68倍と1倍を大きく下回っており、資産価値に対して株価が割安と捉えられやすい水準です。一方、PERは86.57倍と非常に高くなっていますが、これは直近の利益水準が大きく落ち込んでいることが主因です。
- 配当利回りは3.19%と、電子部品大手の中では比較的高めです。
- 自己資本比率は63.6%と、財務の安全性が非常に高い水準です。
- ROE(自己資本利益率)は5.7%と過去の水準より低下しています。
- 時価総額は6,258億円と、業界内でも存在感のある規模です。
配当性向が276.2%と一時的に大きくなっていますが、これは今期の純利益が急減したことによるもので、会社としては安定配当の継続を重視している姿勢が見て取れます。
ロームのビジネス概要と業界内の位置づけ
ロームは車載・産業機器向けパワー半導体、アナログ半導体に強みを持っています。特に、次世代のSiCパワー半導体の増産に注力しており、電気自動車や再生可能エネルギー分野の成長とともに今後の需要拡大が期待されます。
一方、2024年3月期は産業機器向けの需要調整や工場稼働率の低下、減価償却負担の増加が重なり、大幅な減益となりました。今後も産機向けは低迷が続く見通しですが、車載向けの回復やSiCパワー半導体の成長が黒字転換の鍵となります。
- 海外売上比率は68%とグローバル展開が進んでいます。
- 同業他社にはルネサスエレクトロニクス、TDK、村田製作所など。
財務状況とキャッシュフローのポイント
財務面では、自己資本比率63.6%、現金等2,281億円と、非常に健全な資本構成が特徴です。有利子負債は4,000億円と増加していますが、巨額の投資を背景としたものです。
- 営業キャッシュフローは828億円のプラスで、本業で安定した現金を稼ぐ力があります。
- 投資キャッシュフローは4,319億円のマイナスで、主に生産能力増強やSiC半導体への設備投資が要因です。
- 財務キャッシュフローは2,650億円のプラスとなっており、資金調達も積極的です。
このように、巨額の設備投資フェーズを迎えながらも財務安全性を保っている点は、他の半導体関連企業と比べてもアドバンテージといえるでしょう。
業績・配当推移グラフ
今後の見通しと投資家への中立的メッセージ
ロームの業績は直近で大きく落ち込んでいますが、その背景には半導体市況の調整や減価償却負担増がありました。2025年3月期も赤字予想となっていますが、2026年3月期には黒字回復を見込んでおり、車載・SiCパワー半導体分野での成長が今後のカギです。
一方、巨額投資フェーズによるキャッシュアウトや、受注回復のタイミングが読みにくい点はリスクといえます。財務基盤は強固ですので、市況回復局面では競争力のある製品群が利益成長を後押しする可能性があります。
- チャンス:車載・エネルギー分野の電動化ニーズ拡大、SiCパワー半導体の市場拡大
- リスク:設備投資負担の継続、半導体市況の不透明感、減益基調の長期化
電子部品・半導体大手の中でも、割安感と財務の強さを併せ持つ銘柄として今後の巻き返し動向に注目です。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 2/5直近は減益・赤字予想が続き、成長回復には時間がかかる見通しのため。
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🏛 財務健全性: 5/5自己資本比率が6割超で現預金も厚く、財務バランスが極めて安定しているため。
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🎁 株主還元: 3/5配当は維持も増配余力は限定的で、優待も設けていないため。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


