日本電技(1723)は、東京都墨田区に本社を置く、空調計装工事を中心とした設備工事会社です。1959年の設立以来、オフィスビルや工場、医療・研究施設向けの空調制御・自動化システムを手がけており、アズビルとの提携などを通じて高い技術力と信頼性を築いてきました。特に、半導体関連や再開発プロジェクトなど高付加価値案件の受注が堅調で、業界内でも高い利益率を誇ります。従業員一人当たりの生産性も高く、安定した財務基盤と成長性が評価されています。今回は、そんな日本電技の最新業績や注目ポイントについて分かりやすく解説します。
日本電技(1723)―高収益・堅実成長が注目の空調計装工事大手
株式データ
【銘柄名】日本電技 【銘柄コード】1723 【上場】2003.3 【市場区分】東証スタンダード 【33業種区分】建設業 【17業種区分】建設・資材 【株価】3,930 円 【PER】10.16倍 【PBR】1.77倍 【EPS】386.8 【BPS】2,219.83 【配当利回り】3% 【配当性向】30.5% 【1株配当】118 【営業CF】42.72億円 【投資CF】-21.17億円 【財務CF】-21.11億円 【現金等】85.30億円 【自己資本比率】78.2% 【有利子負債】0.00億円 【時価総額】629億円 【ROE】14.3% 【ROA】10.2% 【公式サイト】https://www.nihondengi.co.jp/ 【株主優待】株主優待なし
株価・指標から読み解く日本電技の注目ポイント
日本電技の株価は2024年6月時点で3,930円、PERは約10倍と、建設・設備工事分野としてはやや割安感のある水準です。自己資本比率は78.2%と非常に高く、有利子負債ゼロという無借金経営も大きな特徴です。ROE(自己資本利益率)14.3%、ROA(総資産利益率)10.2%と、収益性の高さが際立っています。
配当利回りは3%前後で、配当性向もおよそ30%と健全な範囲に収まっています。安定配当を維持しつつ、利益成長に応じて増配傾向を維持しています。PBRは1.77倍と、純資産の割に市場評価も高いですが、極端な割高ではありません。
- 無借金・高自己資本比率で財務リスクが少ない
- 安定した増収増益と高いROE
- 配当も着実に増加傾向
- 株主優待は実施していない
着実な増収増益と日本電技の強み
ここ数年の業績推移を見ると、売上高は2022年3月期の約3,167億円から2024年3月期には3,889億円へと、2年間で700億円以上の増加を達成しています。また、純利益も同期間で3,029億円から4,672億円へと大幅に伸びており、2025年3月期予想では6,160億円とさらなる増益が見込まれています。
この背景には、半導体関連施設や研究・医療分野、再開発案件といった高付加価値の工事案件が増加していることがあります。加えて、顧客ニーズに合わせた自動制御技術の強化や、技術本部の新設による人材・ノウハウ蓄積も追い風となっています。
同社は従来から「実直な工事品質」と「納期遵守」に定評があり、リピート受注も安定しています。大手メーカーとの提携や幅広い営業ネットワークも強みです。
財務・キャッシュフローの健全性
日本電技は、無借金経営と現金等残高85億円超という極めて健全な財務体質を持っています。自己資本比率も約78%と、同業他社と比較してもトップクラスの安定性です。
営業キャッシュフローは直近で約43億円と堅調で、事業活動で生み出す現金収入が安定しています。投資キャッシュフローは-21億円と、必要な設備投資やシステム開発などにしっかり資金を投じている状況。有利子負債ゼロのため、金利上昇局面でも財務リスクが小さいのは大きな安心材料です。
- 営業キャッシュフロー黒字継続
- 大規模な投資も自己資金で賄える
- 財務CFは安定した資本政策の証
日本電技の今後の見通しと投資家へのメッセージ
今後も、半導体や医療・研究施設向けなどの高収益案件を取り込み、着実な成長が期待されます。大型再開発や工場自動化の流れも追い風となるでしょう。一方で、人件費の上昇や資材コストの変動、受注競争の激化といった業界共通の課題もあります。
また、景気動向や設備投資の抑制などによる短期的な業績変動リスクも考慮が必要です。ただ、同社は財務基盤が非常に強固で、仮に一時的な逆風があっても十分に耐えうる体力があります。配当や株主還元も安定志向で、中長期的にじっくり成長を見守りたい銘柄と言えるでしょう。
初めて設備工事系の企業を検討する方にも、「堅実な経営・高い利益率・財務健全性」という三拍子揃った企業として、注目してみる価値があります。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 5/5半導体・再開発など高付加価値案件の増加で売上・利益ともに右肩上がりの成長を継続中。
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🏛 財務健全性: 5/5自己資本比率78%・無借金・現金等も豊富で、業界トップクラスの堅固な財務基盤。
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🎁 株主還元: 4/5配当性向3割・利回り3%と安定還元を継続、増配傾向も見せているが優待は未実施。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


