SUMCO(3436)―半導体シリコンウエハ世界トップ級、構造改革が進む「底打ち」局面に注目
SUMCO(スムコ)は、半導体産業の根幹を支える「シリコンウエハ」製造で世界トップクラスのシェアを誇る企業です。住友金属工業と三菱マテリアルのウエハ事業統合をルーツとし、近年はコマツ系の事業も加わり、国内外の半導体メーカー向けに高純度なシリコンウエハを提供しています。特にAIや最新ロジック向けの300mmウエハで強みを発揮し、メモリ向け需要の回復も追い風となっています。
一方で、車載や産業機器向けの200mmウエハは中国勢の台頭もあり苦戦し、構造改革を強化。設備投資や人員を最先端製品に集中させる戦略に舵を切っています。2024年以降は、減価償却負担の増加や一時的な利益減を乗り越え、再成長局面に入るかが注目されます。
株式データ
【銘柄名】SUMCO 【銘柄コード】3436 【上場】2005.11 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】金属製品 【17業種区分】建設・資材 【株価】973.9 円 【PER】48.7倍 【PBR】0.58倍 【EPS】20 【BPS】1,693.17 【配当利回り】0.62% 【配当性向】40.0% 【1株配当】6~10 【営業CF】696億円 【投資CF】-2,478億円 【財務CF】1,122億円 【現金等】956億円 【自己資本比率】50.5% 【有利子負債】3536.71億円 【時価総額】4,200億円 【ROE】3.4% 【ROA】1.7% 【公式サイト】https://www.sumcosi.com/ 【株主優待】株主優待なし
株価・指標から見るSUMCOの注目点
SUMCOの株価は1,000円前後で推移し、時価総額は約4,200億円となっています。PBR(株価純資産倍率)は0.58倍と過去水準から見ても割安感がある一方、PER(株価収益率)は48.7倍と高めです。これは直近の利益水準が一時的に落ち込んでいるためで、今後の業績回復を市場がどの程度織り込むかがポイントです。
ROE(自己資本利益率)は3.4%と、半導体関連としてはやや控えめ。これは大規模な設備投資(2,149億円)や減価償却費の増加が利益を圧迫していることが背景にあります。しかし自己資本比率は50%超と財務は健全で、有利子負債もコントロールされています。
配当利回りは0.62%と低め、配当性向は40%を維持しつつも業績連動型で推移しています。株主優待制度は導入されていません。
初心者にも分かる!SUMCOの注目ポイント
SUMCOは「半導体の心臓部」ともいえるシリコンウエハを手がけており、世界の半導体産業の成長と連動して中長期的な成長が期待される企業です。特にAIや自動運転、IoT機器の普及で300mmウエハの需要は拡大傾向。一方、200mm以下の汎用品は中国勢の台頭で価格競争が激化しており、生産拠点の集約や高付加価値品へのシフトを進めています。
- 世界的な半導体需要拡大の追い風を受けやすい
- AI・クラウド・自動車向けなど先端製品への集中投資を加速
- 設備投資負担の大きさが短期的な利益を圧迫
- 株主優待はなし、配当は業績連動型で低め
- 財務は健全だがPBR割安・PER割高という難しい局面
半導体市況が大きく変動しやすいこともあり、短期的な利益変動には注意が必要です。しかし、長期的な半導体需要の成長を信じる投資家にとっては、業界再編や構造改革の進展が今後の株価に大きく影響するタイミングとなっています。
財務・キャッシュフローの現状と推移
財務面では、自己資本比率50.5%・現預金956億円と安定した資産基盤を維持。2023年12月期の売上高は4,259億円、純利益は639億円と過去最高水準からやや減少しました。2024年は売上がやや減速し1,988億円(上半期)、純利益は126億円(上半期)となっており、通期では1,988億円、純利益199億円の見通しです。
設備投資(2,149億円)の負担が大きく、2023年は営業キャッシュフロー696億円に対し、投資キャッシュフローは▲2,478億円と大きなマイナスとなっています。これは先端製品向けの能力増強や拠点再編に積極投資しているためと考えられます。
以下のグラフは、直近6年間の売上高・純利益・配当の推移です。半導体市況の影響を受けて利益の変動が大きい点が特徴です。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
2024年以降のSUMCOは、構造改革の成果とグローバルな半導体需要の回復が鍵となります。足元では設備投資負担や減価償却増加で利益が圧迫されていますが、AIや自動車向けなど先端分野での需要拡大が期待されます。特に300mmウエハの高付加価値化が進めば、業績回復のスピードも加速する可能性があります。
一方、半導体市況の変動や中国勢との競争、資本コストの上昇などリスク要因も無視できません。また、配当や株主還元はやや抑えめで、株主優待もありません。中長期での成長を見込む投資家には魅力的な局面ですが、短期的な利益変動には十分注意が必要です。企業の公式サイトなどで最新情報をこまめにチェックすることをおすすめします。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 5/5半導体需要の世界的な拡大と先端ウエハへの集中投資が成長ドライバー。
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🏛 財務健全性: 4/5自己資本比率50%超と健全な財務基盤を維持している。
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🎁 株主還元: 1/5配当利回りが低く、株主優待も実施していない。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


