イビデン(4062)―AIサーバー用パッケージ基板で注目、設備投資拡大と成長シナリオの今を解説
イビデンは、プリント配線板(パッケージ基板)の大手として国内外で知られる電子部品メーカーです。特にエヌビディア(NVIDIA)やインテル向けの高性能パッケージ基板供給で存在感が高く、AIサーバーやデータセンター向けの需要増加を追い風に、近年市場で注目度が増しています。一方で、汎用サーバーやPC向け分野の回復が鈍いとされる中、事業ポートフォリオや今後の成長性、財務健全性など、投資家が気になるポイントも多い銘柄です。
株式データ
【銘柄名】イビデン 【銘柄コード】4062 【上場】1949.5 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】電気機器 【17業種区分】電機・精密 【株価】5,094 円 【PER】25.39倍 【PBR】1.45倍 【EPS】200.6 【BPS】3,513.31 【配当利回り】0.79% 【配当性向】19.9% 【1株配当】40 【営業CF】1,452億円 【投資CF】-772億円 【財務CF】675億円 【現金等】4,435億円 【自己資本比率】46.1% 【有利子負債】3,431.01億円 【時価総額】5,269億円 【ROE】6.9% 【ROA】2.8% 【公式サイト】https://www.ibiden.co.jp/ 【株主優待】株主優待なし
株価・指標から見るイビデンの特徴と注目ポイント
イビデンの株価は2024年6月時点で5,094円、時価総額は約5,269億円と、電子部品セクター内でも存在感のある規模です。PERは25.39倍、PBRは1.45倍と、やや割高な水準ですが、これは主力であるAIサーバー用パッケージ基板事業の今後の成長期待を市場が織り込んでいるためと考えられます。
配当利回りは0.79%と高くはなく、配当性向も約20%で安定感重視の配当政策が伺えます。自己資本比率は46.1%と財務の安定性も高く、有利子負債(約3,431億円)は設備投資拡大の影響も見られますが、現金等(約4,435億円)を厚く保有しており、資金繰りの面では余裕があるといえます。ROE(自己資本利益率)は6.9%と、同業他社と比べて平均的な水準です。
イビデンの事業と競争環境 ― 知っておきたい基礎知識
イビデンの主力は、AIサーバーなどハイエンド用途向けのパッケージ基板です。世界の半導体需要の高まりとともに、同社の高度な基板技術が評価されています。売上の約5割が電子事業で、特にエヌビディアやインテルへの納入が大きなウェイトを占めています。
- AIサーバー向け基板:AIサーバーやデータセンターで使われる高性能GPU(画像処理用半導体)向け基板に強み。エヌビディア向けでは独占的な地位を築いていましたが、今後は競合の参入も予定されており注視が必要です。
- セラミック事業:商用車用排ガスフィルターなども展開し、電子以外の事業でも収益源を分散しています。
AIサーバー向け基板は今後も成長期待が大きい一方で、汎用サーバーやPC向けは回復が遅れている点や、競合他社の台頭によるシェア争いもリスクとなります。2025年度以降はエヌビディア向けで競合参入が見込まれており、収益構造の変化にも注意が必要です。
業績・財務の推移と特徴
イビデンの業績は、ここ数年で大きな変動を見せています。直近3期の売上高と純利益の推移をまとめると以下の通りです。
- 2022年3月期:売上高 4,011億円、純利益 412億円
- 2023年3月期:売上高 4,175億円、純利益 522億円
- 2024年3月期:売上高 3,705億円、純利益 315億円
- 2025年3月期(会社予想):売上高 3,700億円、純利益 270億円
2023年3月期に過去最高益を記録しましたが、2024年3月期は汎用サーバーやPC向けの需要鈍化などから減収減益となっています。2025年3月期も同様の傾向ですが、2026年3月期予想では売上高が4,200億円と回復見通しです。
営業キャッシュフローは1,452億円と安定しており、投資キャッシュフローは-772億円(大型設備投資による支出増)となっています。現金等も4,435億円と潤沢で、設備投資に積極姿勢を見せつつも財務体質は健全といえます。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
イビデンは、AIサーバー向けのパッケージ基板市場で技術力を武器に成長を続けてきました。2024年以降はAI関連需要の拡大とともに新工場の本格稼働が追い風となる一方、汎用サーバー・PC向けの需要低迷や競合参入による市場シェア変化など、外部環境の変動リスクも抱えています。
今後の成長余地は大きいものの、業績の変動幅が大きい点や、成長投資に伴う一時的な利益圧迫にも注意が必要です。配当利回りは高くないため、安定配当志向の投資家よりも、中長期の成長ストーリーを重視する投資家に向いていると言えるでしょう。
財務基盤はしっかりしており、積極的な設備投資も継続できる体力があります。今後の決算や新規受注動向、競合環境の変化に注目しつつ、冷静に見守るスタンスが大切です。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 5/5AIサーバー用基板を中心に世界的な成長分野で強みを発揮しているため。
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🏛 財務健全性: 4/5自己資本比率46%・現金等も潤沢で、積極投資と安定性を両立。
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🎁 株主還元: 3/5配当利回りは控えめだが、安定配当を維持している点は評価できる。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
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企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


