テクノプロ・ホールディングス(6028)―高ROEと連続増配、IT・技術者派遣で堅調成長が光る理由
テクノプロ・ホールディングス(6028)は、国内最大級の技術系人材サービスを展開する持株会社です。ITエンジニアをはじめ、自動車や電力・ガス、情報産業向けの技術者派遣を主力とし、業界内でも高いシェアを持つ成長企業です。2006年設立と比較的新しい企業ながら、安定した売上・利益成長と高い収益性を武器に、2024年現在も堅調な業績推移が続いています。
また、配当性向は5割を基本方針に掲げており、連続増配も実現。東証プライム市場への上場や、自己資本比率50%超という健全な財務もポイントです。近年は採用競争の激化や人件費上昇などの課題もありますが、それらを吸収しながら成長を続けています。
株式データ
【銘柄名】テクノプロ・ホールディングス 【銘柄コード】6028 【上場】2014.12 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】サービス業 【17業種区分】情報通信・サービスその他 【株価】3,944 円 【PER】22.21倍 【PBR】5.15倍 【EPS】177.6 【BPS】765.23 【配当利回り】2.28% 【配当性向】50.7% 【1株配当】90 【営業CF】311億円 【投資CF】-7億円 【財務CF】-209億円 【現金等】452億円 【自己資本比率】54.1% 【有利子負債】112.38億円 【時価総額】3,092億円 【ROE】18.8% 【ROA】9.6% 【公式サイト】https://www.technoproholdings.com/ 【株主優待】株主優待なし
高いROE・PBRと連続増配に注目―指標面から見た特徴
テクノプロ・ホールディングスのROE(自己資本利益率)は18.8%と高水準で、株主資本を効率的に活用して利益を生み出していることが分かります。東証プライム上場企業の中でも、ROEが15%を超える企業は多くありません。
また、PBR(株価純資産倍率)は5.15倍と、やや割高な水準に見えますが、これは収益性・成長期待の高さが株価に織り込まれている証拠ともいえます。
配当面では、配当性向50%超を安定的に維持。「利益の半分を株主に還元する」という姿勢が明確で、2023年6月期の年間配当は75円、2024年6月期は85円、2025年6月期の予想では95円と、着実な増配トレンドが続いています。
配当利回りは2.28%(2024年時点)と高配当株とまではいきませんが、業績の拡大に合わせて配当も増加している点は魅力です。
テクノプロ・ホールディングスの注目ポイント―「技術者派遣」需要の拡大と安定収益基盤
同社の特徴は、ITやものづくり分野を中心とした技術者派遣需要の拡大を背景に、稼働人員・契約単価の増加による安定した成長が続いている点です。主力のR&Dアウトソーシング事業が全体売上の約8割を占め、景気に左右されにくい顧客基盤も強みとなっています。
- 人材派遣市場の追い風: DX(デジタル変革)や自動車、インフラ関連の案件増加で、技術者需要が堅調。
- 採用力の強さ: 中途採用や外国人エンジニア採用も積極的で、稼働人員を着実に増加。
- 海外展開も模索: 海外子会社の売却や拡大など、グローバル戦略でも動きあり。
- 連続増配・高配当性向: 利益成長に合わせて株主還元も重視。
また、売上・利益ともに右肩上がりで、営業利益率・純利益率も安定。2024年6月期の純利益は約147億円、2025年6月期は185億円の見通しと、着実な増益基調です。
初心者の方にも分かりやすいポイントとして、「人材ビジネスは景気や採用競争に影響されやすい側面があるものの、技術者派遣は専門性が高いため、比較的安定しやすい」と言えます。
財務・キャッシュフローの状況―健全性と安定性を評価
財務面も良好で、自己資本比率は54.1%と高く、現金等は452億円を保有。営業活動によるキャッシュフローは311億円と潤沢で、資金繰りに余裕があります。
有利子負債は112億円と、資産規模に対して過度な債務依存は見られません。投資キャッシュフローは-7億円(設備投資は年4億円台)、財務キャッシュフローは-209億円(配当や借入返済によるもの)と、バランスの取れた資金運用を実現しています。
グラフにある通り、売上高は2020年6月期の1,584億円から2026年6月期予想で2,500億円まで拡大と、堅調な成長が続きます。純利益も2020年6月期の108億円から2026年6月期予想で220億円と、約2倍と見込まれています。業績と連動する形で配当も増加中です。
今後の見通しと投資家へのメッセージ(チャンス・リスク両面)
今後もDXやカーボンニュートラル推進、自動車業界の変革などが追い風となり、技術者派遣需要は高い水準を維持しそうです。人手不足や人材育成・採用コスト増加、競争激化といったリスク要因もあるものの、採用力の強化や単価アップ、海外展開の模索など、企業としての成長余地は十分にあります。
一方、株価は既に高めのバリュエーション(PERやPBR)となっているため、今後の成長鈍化や市場環境の悪化には注意も必要です。とはいえ、技術系人材サービスという安定したビジネスモデルと、株主還元へのコミットメントは投資家にとって魅力的なポイント。今後も業績と配当の両面での推移を注視したい銘柄です。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 5/5技術者派遣市場の拡大と連続増益・増配の実績が際立つため。
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🏛 財務健全性: 4/5自己資本比率50%超・潤沢な現金等を維持しつつ、適切な負債管理もできているため。
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🎁 株主還元: 3/5配当性向5割方針で増配傾向だが、配当利回りは平均的な水準のため。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


