愛媛県宇和島市に本社を置くベルグアース(1383)は、トマトやキュウリ、ナスといった野菜苗の開発・生産・販売を主力とする農業関連企業です。国内各地に農場を持ち、最新の育苗技術や新商品の開発にも積極的。特に接ぎ木苗やアースストレート苗など、品質の高い苗づくりで農家からの信頼を集めています。また、花苗や園芸用資材の販売にも注力し、事業の多角化にも取り組んでいます。2024年現在、従業員は約300名と、地域に根差した企業としての側面も強いのが特徴です。
ベルグアース(1383)―優待・高付加価値苗で注目の農業関連株
株式データ
【銘柄名】ベルグアース 【銘柄コード】1383 【上場】2011.11 【市場区分】東証スタンダード 【33業種区分】水産・農林業 【17業種区分】食品 【株価】2,951 円 【PER】31.49倍 【PBR】2.28倍 【EPS】93.7 【BPS】1,293.88 【配当利回り】0.34% 【配当性向】10.7% 【1株配当】10 【営業CF】1.11億円 【投資CF】-2.41億円 【財務CF】0.54億円 【現金等】9.20億円 【自己資本比率】36.4% 【有利子負債】21.54億円 【時価総額】51.2億円 【ROE】1.9% 【ROA】0.7% 【公式サイト】https://www.bergearth.co.jp/ 【株主優待】 権利確定月:4月 権利付最終日:次回:2025/04/25 前回:2024/04/25 <優待内容> 100株以上の保有で、8種類から1点選択: ・5,000円相当のメロン2玉セット ・4,000円相当のオリーブ栽培セット ・3,000円相当のトマト商品セット ・1,000円相当のQUOカード など
株価・指標から見るベルグアースの特徴
直近の株価は2,951円、時価総額は約51億円と、中小型株に分類されます。PERは31.49倍とやや高めに見えますが、これは利益水準が低い年が続いていることも影響しています。PBRは2.28倍で、株価は純資産と比べてやや割高な水準です。
配当利回りは0.34%と高くありませんが、毎年安定して1株あたり10円の配当を継続。配当性向は10%台で、利益の範囲内できちんと配当を出している点が評価できます。
さらに注目したいのが、4月権利確定の株主優待。メロンやトマト、オリーブ栽培セットなど、農業系企業らしいユニークな内容が並び、個人投資家からの人気を集めています。優待の実質利回りも考慮すると、”楽しみ”のある銘柄ともいえるでしょう。
業績と成長性のポイント
過去5年の業績を見ると、売上高は2020年10月期の約52億円から2024年10月期予想で約71億円へと、着実に増加傾向にあります。主力のキュウリやトマトの苗販売が堅調で、新商品のラインナップ拡充やメロン苗・スイカ苗の需要増加も寄与しています。
一方で、最終利益は毎年安定しているわけではなく、赤字となった年もあるのが実情です。2020年10月期は-2億円超の赤字でしたが、その後は黒字に転換。2025年10月期も利益は1.5億円の見通しですが、直近の24年10月期は4,000万円の見通しと、利益水準はやや波があります。
主な要因としては、
- 原材料価格や種子の高騰
- 季節ごとの需要変動
- 設備投資や新規事業へのコスト負担
などが挙げられます。ただし、集中購買によるコスト削減や補助金の活用など、利益改善への取り組みも進んでいます。
財務体質とキャッシュフロー
財務面を見ると、自己資本比率は36.4%と中小企業としては標準的な水準。有利子負債は21億円台とやや多めですが、現金等は9億円超を確保しており、過度な財務リスクは感じられません。
営業キャッシュフローは1.1億円のプラス。安定した本業の現金創出力が見て取れます。投資キャッシュフローはマイナス2.4億円で、設備投資や研究開発に積極的に資金を振り向けている点が特徴です。農業分野は初期投資や季節変動が大きい産業ですが、現状では資金繰りに大きな不安はありません。
ベルグアースの注目点と今後の展望
ベルグアースの強みは、高付加価値の野菜苗事業に加え、オリジナル商品や花苗など事業領域の拡大に積極的な点です。農家の高齢化や人手不足が進む中、育苗の外部委託ニーズは今後も高まると見られ、同社のビジネスモデルには一定の成長余地があります。
一方で、利益率の低さや業績の波、原材料高騰などリスク要因も存在します。安定的な成長を続けていくためには、収益構造の強化やコスト管理が今後の課題となりそうです。
個人投資家の視点からは、
- 農業関連のテーマ性
- 実用性ある優待
- 中長期での成長期待
といった点が魅力。一方で、短期的な業績変動や配当利回りの低さには注意も必要です。
投資家へのメッセージ
ベルグアースは、農業分野で着実にシェアを伸ばしてきた企業ですが、利益面ではまだ安定しているとは言えません。農業や育苗分野は今後の社会課題解決にも直結するテーマであり、長期的な視点で注目したい銘柄です。実需やニーズの変化を的確につかみ、商品・サービスの付加価値を高め続けられるかがカギとなります。
投資を検討する際は、株価の水準や財務の健全性だけでなく、「農業ビジネスの今後」や「同社の独自性」も意識して情報収集を進めてみてください。
かぶポスト的スコア
-
🌱 成長性: 2/5売上は堅調だが、利益水準や安定性に物足りなさが残るため。
-
🏛 財務健全性: 3/5自己資本比率は標準的で、現金も確保されているが、有利子負債はやや多め。
-
🎁 株主還元: 3/5配当利回りは低いが、実用的な優待内容が個人投資家に魅力。
投資分析、ゆっくり学んでみたい方へ
本記事でやっているようなファンダメンタルズ分析をしっかり学びたい方には、
投資初心者向けのオンライン学習講座「Grow」がおすすめです。
講師と直接やり取りできるカリキュラムで、
3ヶ月で一生使える投資スキルが身につきます。
空いた時間に自分のペースで学べるスタイルなので、忙しい方でも安心です。
投資分析ができるようになることで、銘柄選定の精度が上がり、情報に振り回されずに自分で判断できる自信がついてきます。
学びながら実践できる環境で、一歩先の投資家を目指してみませんか?
※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


