ZOZO(3092)―高成長・高収益体質が際立つファッションECのトップランナー
ZOZO(ゾゾ)は、日本最大級のファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営し、衣料品のネット通販市場で圧倒的な存在感を放つ企業です。2000年の設立以来、ブランドとの提携を中心に事業を拡大し、現在はLINEヤフー傘下でさらなる成長を続けています。近年は韓国現地ECとの戦略提携や、新規ブランド誘致、プロモーション強化など、幅広い取り組みで取扱高を伸ばし続けている点が特徴です。
株式データ
【銘柄名】ZOZO 【銘柄コード】3092 【上場】2007.12 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】小売業 【17業種区分】小売 【株価】1,637 円 【PER】30.09倍 【PBR】14.77倍 【EPS】54.4 【BPS】110.81 【配当利回り】2.38% 【配当性向】71.7% 【1株配当】39 【営業CF】425億円 【投資CF】-98億円 【財務CF】-371億円 【現金等】697億円 【自己資本比率】49.8% 【有利子負債】200.00億円 【時価総額】14,314億円 【ROE】55.0% 【ROA】27.4% 【公式サイト】https://corp.zozo.com/ 【株主優待】株主優待なし
株価・指標から見るZOZOの注目ポイント
現在の株価は1,637円、時価総額は約1兆4,314億円と、小売業界の中でも上位クラス。PERは30倍台、PBRは15倍近くとやや高めの水準ですが、それだけ成長性やブランド力が市場から評価されている証拠ともいえます。
特にROE(自己資本利益率)55.0%、ROA(総資産利益率)27.4%という非常に高い収益性が目立ちます。これはZOZOのビジネスモデルが在庫リスクを抑え、ブランドからの受託販売手数料を主軸としているため、効率的に利益を生み出せていることを示しています。
- 配当利回り2.38%と、成長企業としてはまずまずの水準
- 自己資本比率は約50%で財務も安定
- 有利子負債は200億円とコントロールされており、キャッシュも豊富
配当性向が70%超と高めなのも特徴で、安定した収益を原資に株主還元も重視しています。なお、株主優待制度は現在ありません。
ZOZOの強みと今後の成長ドライバー
ZOZO最大の強みは、圧倒的なユーザー数と出店ブランド数、そして「ZOZOTOWN」というプラットフォームの集客力です。近年はLINEヤフー経由の送客増加や、韓国EC大手「ムシンサ」との戦略提携にも力を入れ、海外ブランドの取り扱い拡大も視野に入れています。
また、セールやイベントで“閑散期対策”を行い、アクティブ会員数の増加を目指すなど、マーケティングの巧みさも際立ちます。
EC市場全体の拡大、DX(デジタルトランスフォーメーション)、消費者の購買行動変化といった外部要因も追い風です。
- ブランド出店拡大による取扱高の継続的な増加
- 高収益・高効率なビジネスモデルによる利益成長
- 韓国など海外展開、LINEヤフーとの連携強化
- 配送費や人件費などコスト増にも柔軟に対応
財務・キャッシュフローと業績推移
財務面では、自己資本比率49.8%と健全な水準を維持。現金等は697億円と十分で、有利子負債も抑えられています。
営業キャッシュフローが425億円と安定して創出されており、投資・財務キャッシュフローもバランスよく管理されています。
業績面では、以下のように売上高・純利益ともに右肩上がりの成長が続いています(各期とも百万円単位→日本語表記に変換)。
- 2022年3月期 売上高:1,661億円/純利益:345億円
- 2023年3月期 売上高:1,834億円/純利益:395億円
- 2024年3月期 売上高:1,970億円/純利益:443億円
- 2025年3月期(予想) 売上高:2,144億円/純利益:470億円
- 2026年3月期(予想) 売上高:2,300億円/純利益:483億円
このように、売上高は2,000億円台、純利益は400億円台後半と、規模・利益率ともに日本のEC企業の中でもトップクラスです。
一方で、設備投資(約94億円)や研究開発(約6億円)も着実に実施し、サービス品質や新機能投入にも積極的です。利益成長と投資のバランスが取れている点も注目されます。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
ZOZOは直近もブランド出店数の拡大や、LINEヤフーとの連携強化、韓国EC大手との提携など、成長戦略を次々と打ち出しています。EC市場全体が拡大傾向にある中で、その中心的存在として今後も高い成長が期待できるでしょう。
一方で、競合他社の動向や、ファッション業界特有のトレンド変動、物流コストや人件費の上昇といったリスクも存在します。また、PER・PBRともに高めで、成長期待が株価に織り込まれている点にも注意が必要です。
個人投資家にとっては、安定した収益力と成長性を兼ね備えた銘柄として関心を持ちやすい一方、値動きの振れ幅や市場全体の影響も意識しながら、長期的な視点で企業の成長を見守ることが大切です。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 5/5売上・利益ともに高成長が続き、今後もEC拡大の波に乗れる見通しが強い。
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🏛 財務健全性: 4/5自己資本比率・現金残高ともに優良で、借入もコントロールされている。
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🎁 株主還元: 3/5配当性向は高いが、優待がなく利回りもやや平均的な水準。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
掲載内容については正確性・完全性に配慮しておりますが、その保証をするものではありません。また、記載内容は元情報提供者の見解や推奨を示すものではなく、リアルタイムで更新されるものでもありません。
企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


