LIXIL(5938)―配当利回り5%超とグローバル展開が光る住宅設備大手の今を読む
LIXIL(リクシル)は、住宅設備機器業界のトップランナーとして知られています。トステムやINAXなど国内有力ブランドの統合を経て誕生し、水回り・建材を中心に幅広い製品群を展開。世界各地に事業拠点とブランドを持ち、グローバルな競争力を高めている点が大きな特徴です。
直近の業績では苦戦も見られますが、高配当利回りや財務基盤の安定感、そして海外事業の立て直しなど、投資家から見ても注目すべき材料が多い企業です。本記事では、LIXILの株式データや財務状況、今後のポイントについてわかりやすく解説します。
株式データ
【銘柄名】LIXIL 【銘柄コード】5938 【上場】1985.8 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】金属製品 【17業種区分】建設・資材 【株価】1,625 円 【PER】58.45倍 【PBR】0.76倍 【EPS】27.8 【BPS】2,150.86 【配当利回り】5.54% 【配当性向】323.7% 【1株配当】90 【営業CF】479億円 【投資CF】-298億円 【財務CF】-36億円 【現金等】1,244億円 【自己資本比率】33.2% 【有利子負債】6413.18億円 【時価総額】4,936億円 【ROE】-2.2% 【ROA】-0.7% 【公式サイト】https://www.lixil.com/jp/ 【株主優待】株主優待なし
株価・指標から見えるLIXILの注目点
直近の株価は1,625円で推移しており、PBR(株価純資産倍率)は0.76倍と1倍を下回る水準です。これは“解散価値”と比較しても割安感が意識されやすい水準であり、マーケットでは企業価値再評価の余地があるとも捉えられます。
配当利回りは5.5%超と高水準を維持。1株当たり配当金は年90円(予定)で、直近の業績が赤字転落したにもかかわらず、配当を据え置いている点は配当政策の安定感がうかがえます。ただし、配当性向は300%超と利益水準に対して配当負担が重く、今後の業績動向次第では見直しリスクもゼロではありません。
PERは58倍台と一見高いですが、これは直近の純利益が赤字転落・急減したためであり、今期以降の利益回復を期待する市場の姿勢も織り込まれていると言えます。自己資本比率は33%台とやや低めながら、業界大手らしい安定感は維持しています。
銘柄概要と初心者向け解説―何が強み?どんな事業?
LIXILは、トステムやINAX、サンウエーブ、東洋エクステリア、新日軽の5社統合で生まれた住宅設備・建材の総合メーカーです。主力はキッチン、トイレ、バス、窓、ドアなど生活に密着した商品が多く、特にバス・トイレなどの水回り製品では国内トップレベルのシェアを誇ります。
海外展開にも積極的で、ヨーロッパやアメリカ、アジアでも有力ブランドを抱えており、グローバル企業としての地位を確立。循環型アルミや低炭素素材、再生資源の活用など環境対応にも力を入れ、サステナビリティ経営にも注目が集まっています。
- 国内リフォーム需要の拡大:高収益なリフォーム分野が順調に伸びている
- 海外事業の回復基調:米国は回復に時間がかかっているものの、欧州・アジアでは利益改善傾向
- 製品開発力:新素材やリサイクル製品にも積極的
財務・キャッシュフロー、業績推移のポイント
次に、LIXILの財務面や業績推移を見ていきましょう。売上規模は1兆4,000億円〜1兆6,000億円台で安定して推移していますが、2024年3月期は純利益が139億円の赤字となりました。これは米国事業の回復遅れや構造改革費用の増加が影響しています。
一方で、2025年3月期以降は海外の利益改善やコスト構造改革による収益回復が見込まれ、純利益も40億円→120億円と徐々に戻していく計画です。
キャッシュフロー面では営業キャッシュフローが479億円と堅調ですが、有利子負債が約6,413億円と、やや重いバランスになっています。自己資本比率は33.2%と大手メーカーとしては標準的な範囲に収まっています。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
LIXILは、2024年3月期に赤字転落したものの、2025年3月期以降は構造改革の進展と海外事業の利益改善によって黒字回復を見込んでいます。配当は高水準を維持しており、安定志向の投資家には一定の魅力があります。ただし、配当原資が利益に依存するため、今後も業績回復が進まなければ減配リスクも否定できません。
リフォーム需要の拡大や環境対応型製品の強化、海外市場の回復など、成長ドライバーは複数あります。一方で、米国事業の回復遅れや金利負担、有利子負債の多さなど、リスク要因にも目配りが必要です。
「高配当利回り」「PBR1倍割れ」「グローバル展開」「環境対応」など、複数の視点で今後も注目される企業と言えそうです。株価は業績動向に敏感に反応しやすいので、四半期ごとの進捗や海外の市況動向にも目を配るとよいでしょう。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 2/5海外事業やリフォーム分野の成長余地はあるが、全体の利益成長は回復途上。
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🏛 財務健全性: 3/5自己資本比率は標準的だが、有利子負債が多く財務には一定の慎重さが必要。
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🎁 株主還元: 3/5高配当を維持しているものの、業績次第で配当性向の高さがリスクとなる。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
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企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


