日本ペイントホールディングス(4612)―海外展開と積極的M&Aが生む高成長、世界トップクラスの塗料メーカー
日本ペイントホールディングスは、国内最大手、世界でもトップクラスの総合塗料メーカーです。自動車用・建築用・汎用塗料など幅広い分野で製品を展開し、海外売上比率は約9割に迫るグローバル企業。積極的な海外M&Aや事業拡大により、近年は業績・企業規模ともに飛躍的な成長を続けています。アジアを中心に欧米・オセアニアにも進出し、世界4位の規模を誇る点が注目されています。
株式データ
【銘柄名】日本ペイントホールディングス 【銘柄コード】4612 【上場】1949.5 【市場区分】東証プライム 【33業種区分】化学 【17業種区分】素材・化学 【株価】1,063 円 【PER】15.41倍 【PBR】1.57倍 【EPS】69 【BPS】677.38 【配当利回り】1.51% 【配当性向】23.2% 【1株配当】16 【営業CF】1,674億円 【投資CF】-1,481億円 【財務CF】-373億円 【現金等】2,883億円 【自己資本比率】51.8% 【有利子負債】7600.13億円 【時価総額】26,063億円 【ROE】8.6% 【ROA】4.1% 【公式サイト】https://www.nipponpaint-holdings.com/ 【株主優待】株主優待なし
バリュエーション・指標から見る注目ポイント
現在の株価は1,063円、時価総額は2兆6,063億円と、日本の化学業界でも上位に位置しています。PER(株価収益率)は15.41倍、PBR(株価純資産倍率)は1.57倍。PERは国内メーカーとしてはやや割安感があり、成長性を加味すると手堅い水準です。自己資本比率は51.8%と良好で財務基盤は堅固。有利子負債が7,600億円超と高水準ですが、これは近年の大型買収(AOC社など)に伴う借り入れが主因です。
ROE(自己資本利益率)は8.6%、ROA(総資産利益率)は4.1%と、規模を考慮すれば十分な収益効率を確保しています。配当利回りは1.51%で、還元姿勢は維持しつつも、直近は負債返済を優先する方針を取っています。
日本ペイントホールディングスの強みと成長ドライバー
日本ペイントホールディングスの最大の強みは、圧倒的な海外展開力と積極的なM&A戦略です。売上の約9割が海外で、特に中国・アジアでのシェアが大きいのが特徴です。直近では、米国コーティング材大手AOC社の買収が完了し、欧米事業の拡大と収益力の底上げに成功。既存事業もアジアやオーストラリア、日本地域で堅調に推移しており、中国市場の一時的な減速も全体でカバーしています。
直近数年は、「買収による規模拡大」「グローバル分散によるリスク分散」「成長市場への積極投資」が業績押し上げの原動力です。原材料費や諸費用の増加があっても、営業利益・純利益ともに過去最高水準を更新している点は高く評価できます。
配当・株主還元と今後の資本政策
日本ペイントHDは従来、配当性向30%を目安としていましたが、買収資金の調達・返済フェーズである現在は、当面は負債圧縮を優先する方針です。
配当金は2022年12月期が6円、2023年12月期が8円、2024年12月期・2025年12月期も8円予想と安定しています。配当利回りは現状1.5%台と高くありませんが、事業規模の急拡大と財務健全性のバランスを重視していることがうかがえます。
株主優待は設定されていません。
業績・財務の推移をグラフでチェック
ここ数年の売上高・純利益の推移を見ると、2020年12月期の7,811億円から2023年12月期には1兆4,425億円と、わずか3年でおよそ2倍に拡大しています。2026年12月期の会社予想では2兆800億円に届く見通しとなっており、塗料業界でも屈指の成長スピードです。純利益も右肩上がりで、2023年12月期は1,184億円と過去最高を記録。2026年12月期予想では1,790億円に到達する見込みです。
こうした成長の背景には、M&A・新規事業投資・グローバル市場でのシェア拡大があり、企業規模が急速に拡大しています。
財務内容・キャッシュフローの特徴
財務面では、自己資本比率が51.8%と高水準で、現金等も2,883億円と潤沢です。一方で、有利子負債は7,600億円と大規模。これはAOC買収資金や既存・新規事業の拡大投資によるものですが、営業キャッシュフローは1,674億円と堅調で、今後の返済見通しも立っています。設備投資・減価償却もそれぞれ700~800億円規模で推移し、成長投資を惜しみなく実行している点が特徴です。
今後の見通しと投資家へのメッセージ
日本ペイントHDは、世界的な塗料需要の拡大と、都市化・自動車生産の増加、インフラの再塗装需要などを背景に、引き続き成長が期待されます。特に中国をはじめとするアジア新興国でのシェア拡大、欧米での新規買収効果が今後本格的に業績へ寄与する見通しです。
一方で、金利上昇局面での負債管理や、原材料高・為替リスクなど、グローバル企業らしい不透明要素もあります。
株主視点では、「高成長と財務健全性の両立」「配当性向の今後」が注目ポイント。派手な高配当株ではありませんが、長期的な企業価値の増大・世界市場での存在感を重視する投資家にとっては、今後も目が離せない銘柄と言えるでしょう。
かぶポスト的スコア
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🌱 成長性: 5/5世界規模でのM&Aと海外比率の高さから、今後も売上・利益の大幅成長が期待できるため。
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🏛 財務健全性: 4/5積極的な投資で有利子負債は大きいものの、自己資本と現金水準が高く、安定した財務体質を維持しているため。
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🎁 株主還元: 3/5配当は安定しているが、成長投資・負債返済の優先で利回りは控えめな点を考慮。
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※本記事は、執筆時点における一般公開情報(EDINET、企業のIR資料など)に基づき、筆者が独自にまとめたものです。
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企業の業績・株価・優待内容などは日々変動するため、投資に際しては必ず最新の公式情報をご確認いただき、最終的な判断はご自身の責任で行ってください。
なお、本記事は特定の銘柄の売買を推奨または勧誘するものではなく、金融商品取引法上の投資助言にも該当しません。
ひーくん
かぶポストを運営している「ひーくん」と申します。投資歴は20年以上、保有株式の評価額は1.5億円を超え、不動産を含む総資産は約3億円に到達しました。投資スタイルは、高配当株と注目テーマ株を軸とした“堅実と成長”のバランス型。国内外に分散投資を行い、安定と成長の両立を目指しています。株主優待にも注目しており、現在は100以上の優待銘柄を保有。現物不動産による家賃収入も並行し、多角的なポートフォリオを構築しています。


